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骨・骨・骨!  作者: マネージャー
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ここが見せ場……

「ここが俺の見せ場だろ。やってやるさ!」



 観客はレイしかいないけど、ここ一番の活躍の場だろ? 格好良く決めてみせるさ。



「何自分に酔ってるのさ! 周りをちゃんと見ないと駄目だよ」



 一瞬妄想してる間に、横から跳ね返されたトサカッターが当たりそうになるのを、レイがポルターガイストで守ってくれた。出だしから格好悪いし……



「蜥蜴に攻撃を仕掛けるので、フォローお願いします」



 俺はレイの注意に大きな声で丁寧に返して、まずは旋回しながら赤い点を探して、カエルを丸呑みする時がチャンス。



「今だ!」



 突撃するなら今! 最大速度、急降下する事で少しでも速く。見る人からすれば、速さ一桁台のパラメーターで遅いと思うかもしれないけどさ。骨の舌の長さは1メートルはあると踏まえて。



「ここだ!」



 赤い点に命中! 目測を間違って、ギリギリ届かないという恥ずかしい目に合わずに済んだ。これが弱点なら風船みたいに破裂するとか、中からカエルが脱出してくるはず……



「……あれ? 赤い点が移動してるんだけど」



 赤い点が再び別の場所に点滅してる。あれ? 骨の舌は伸縮可能で、蜥蜴の腹にめり込んでいくんだけど、突き刺さってるんじゃないのか? と思ったら、勢いよく跳ね返されてしまった。その反動で蜥蜴から距離を取る事が出来たわけなんだけど。



「えっ、何で! まさかの攻撃力が足りてない」



 カエルの骨の舌は力+7。結構高いと思ってたけど、然れどカエルの骨ってわけか。トサカッターの方が威力があるのかもしれないし、蜥蜴が進化するのが悪いよね。



 けど、ダメージが通ってない事はなかった。倒せないまでも絶叫し、激高したかのように地団駄を踏み、尻尾も地面に何度も叩き出した。内部の攻撃が奏して、カエルを食べてのHP回復が遅くなっているのかもしれない。



「一度で無理でも、これを繰り返せば」



 その前に意外な事態が起きた。蜥蜴の巨大化、激高化しての暴走もあり、遺跡であるダンジョンの床が耐えきれず、その広間一体に穴が開いてしまった。勿論、蜥蜴はそのまま落ちていく。唯一飛ぶ事が出来る俺だけが無事に



「おい! 何処まで恩を仇で返すつもりなんだよ」



 鶏冠カエルが舌を伸ばし、俺にしがみついてきた。その重さに耐えきれず、俺も落下するはめになった。

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