57話 作戦会議
〜凛視点〜
お兄ちゃんの位置情報が切れた・・・・・・
あの女狐め・・・・・・本当にどうしてやろうかな
「今日2人に集まってもらったのは、他でもないお兄ちゃんが花梨さんに攫われたんだよ」
「それは知ってるけど・・・・凛ちゃんの作戦じゃなかったの?」
もちろんそんな訳はない、それなら多忙な身のみんなを集めたりはしない
「私の計画は誕生日にお兄ちゃんを攫ってもらって、それを助けることで好感度を上げよう!って物だったの」
「だからこそ意味が分からないんですよ。あの人は全てを手に入れたいと思うタイプだから、形だけの愛で満足するとは思えなくて」
男の人は危険なところを助けられると、吊り橋効果とか色々なもので助けてくれた人に好意を持つというのがこの世界では基本である。
ただ、それが通じるのはこの世界で生まれた男性だけである。
花梨は前の世界の記憶を持っており、どうすれば男の人が自分を魅力的に感じるかなどを理解している。だからこそ今回の大胆な作戦を実行した訳だ。
「マサト君が心から愛してくれるための何かをあの女は知っているということですね」
だがそんなことをこの3人が知るはずもなかった
「みんなちょっと怖いからちょっと落ち着こうよ・・・・・・」
澤さんが弱気でそんなことを言うが、そんな心待ちでは全然ダメだ
「ならお兄ちゃんを取られてもいいの?」
「絶対嫌!」
「ならみんなで協力してどんな手を使っても見つけ出そうね」
「分かっ・・・・た?」
よし、説得は出来たね。でも・・・・・・流石に全く情報がないんじゃ厳しいかな
「有名だし目撃情報があるかもしれないんじゃない?し まだ学生の身分で、男の人を連れて長距離移動するのは無理なはずだし、花梨ちゃんが隠れられそうな場所はだいぶ絞れているよ」
という澤さんからのもっともな言葉が。もしかして澤さんって本当は頭がいいのかな?
「それなら本来マサトさんを監禁する予定だったところはどうなんですか?」
「確かに条件に当てはまってはいるけど、場所がバレてるところに隠れる意味がないとは思うよ」
「でもそう思わせるための作戦かも知れないってことでしょ?」
澤の問いにリーファが頷いた
「でも流石にそんなことしないと思いますよ。普通に隠れた方が見つからないでしょうし」
「そうね、リスクとリターンが釣り合ってないわ」
わざと見つかろうとしてない限りはありえないと思う。意外と頭がいいらしいからね
作戦会議も終わり後は探すだけだ
「じゃあ隠れてそうなところを手分けして探していこうか。
もちろん抜け駆けはなしだよ」




