31話 鈍感お兄ちゃん
「てかマジでどうすんだよあの女共」
「どうしょうもないし笑顔で対応しようかと思って」
こればっかりは仕方ないよね、芸能人として適当に対応する訳にもいかないし
「はぁー、知ってるか?お前に話しかければ笑顔で見てくれるって噂になってるんだぞ」
誰だよそんな噂流した奴!まぁほんとのことだけどさぁ
「じゃあどうすればいいと思う?」
「女共に静かな人が好きって言ったら黙ると思うぜ」
「そんなことないだろ」
「まぁ試してみれば分かることだ」
「俺がマサトにどんな女が好みかを大声で聞くからマサトは穏やかな女が好きって言え」
「分かった、成功率は?」
「99.9%」
嘘つくなやこのやろう!
「とりあえず教室に行くぞ」
「ああ、頼んだぞ」
「でも急にそんな話をしたら怪しまれるから、教室に着くまで女の話をしよう」
こいつ・・・・さては天才か?
「いいぜ、何を話す?」
「じゃあまず気になっている女の話をしてくれ」
「・・・・・・俺は特にいないかな」
「じゃあ例えばリーファさんなんてどうだ?」
「まだ一回会って話しただけだぞ、そういう気持ちはないかな
「・・・・そうか」
でも何か忘れているような・・・・あ、思い出した!
「そういえば今週末にリーファさんと遊びに行くぞ」
「マジか!どっちから誘ったんだ?」
「急にどうしたんだよ?リンが会ってみたいと言ったから俺から誘った」
「・・・・・・分かった、もういい」
「そんなことよりもう教室に着いたぜ頼んだぞ淳」
頼むぞ淳!全てはお前にかかっているんだ
「なぁマサトってどんな女が好み?」
淳が大きな声でそう言った瞬間に教室にいた女子全員が凄いスピードで首を回してこちらを見た
怖いって!みんなが俺たちの話しに興味を示してこちらを向いたのは分かるが表情が少し怖いかな〜なんて
「え?俺はおしとやかな人かな、ほらあんまりグイグイ来られると緊張しちゃうし」
そこまで言って周りを見てみると反応はさまざまだった
顔を青ざめるもの、とてもニヤついてるもの、微妙なもの、俺に見惚れているものなどだ
ん?最後の奴はおかしくない?
まぁこれで安全は保たれたと言っていいだろう
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「付き合ってください」
「すみません」
目の前のいかにもおしとやかそうな女の子が悲しそうな顔をする
こんなことになったのも淳に言われて好きな女の子のタイプなど言ったせいだ
そのせいで俺はおしとやかそうな女の子に20回目の告白をされた、しかも1日でだ
付き合う気はないから断るのは当たり前だが悲しそうな顔を見るたびに罪悪感が湧いてしまう
「大丈夫お兄ちゃん?」
「ああ、大丈夫だリン、心配してくれてありがとな」
「なんで教室であんなこと言っちゃうかなー」
「淳に言われたんだよ」
「じゃあ淳さんは面白半分でわざとこういう風にしたってこと?」
「いや、それはないと思うぞ。あいつも俺が呼び出された時、ヤベェって顔してた」
めっちゃ焦ってたな。まぁ教室の男が自分だけにならない為に言ったのに結局一人になったんだから当然か
「ねぇ、それよりあの話しって本当なの?」
「どの話し?」
「おしとやかな女の人がタイプって話し」
「もちろん嘘だよ」
「じゃあ本当はどうなの?」
「う〜ん・・・・・・」
好きなタイプか・・・・特にいないけど・・・・
あ!思いついたかも
「見た目だけじゃなくてしっかりと俺の内面も見てくれる人かな」
「そうなんだ、なら私も・・・」
「なんか言ったか?」
「・・・・なんでもないよ、この鈍感お兄ちゃん」
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