16話 運命の人
今までの話にカツラと書いてきたと思うのですが、読み直してカツラではなくウイッグだなと気づいたので修正させていただきます。
間違えていてすみません
〜女優視点〜
私の名前は長濱澤、今をときめく大人気女優だ
大人気なだけあって休みの日なんてほとんどないし今日も撮影がある
「今回の企画は澤ちゃんが大人気女優だとバレないように道で倒れて助けてくれる優しい人を探そうというものだよ」
プロデューサーさんにそう言われて早速私は化粧をしてもらう。
「こんな感じで大丈夫ですかね?」
そう言われ目を開けて鏡で私を見てみると自分でも気づかないレベルで変装できていた。
だがホラー映画とかによく出て来るような感じの人になっていて、さすがにこれは声を掛けてくれる人はいないのではないかと思うレベルになっていた
「スタッフさん、これで声掛けてくれる人いますかね?」
プロデューサーさんも同じ心配をしているみたいで安心した。
「大丈夫です大丈夫です。この世の中には優しい人がたくさんいますから」
なんか楽観的すぎない⁉︎本当に大丈夫かなー?
「ならいいんですけど・・・・」
プロデューサーさんもそこで引いたらダメじゃない⁉︎不安しかないんだけど
私は不安を抱えながら翌朝に撮影場所まで向かった。
「着きましたよ、ここです長濱さん。まだ朝の2時だから誰もいないですがここはよく人が通って車も入ってこれないんですよ」
ほんとになんで朝の1時に起きてまでこんなことしないといけないんですか?
「頑張ってくださいね、澤ちゃん」
プロデューサーさんにそう言われて少しはやる気が出た。女優である以上言われたことは完璧にこなさないと
「では撮影するので長濱さんは誰かに声を掛けられるまで倒れて待っていてください」
「分かりました、精一杯頑張ります!」
そう、私は女優。どんなことでも乗り切って見せる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(やばい泣きそうになってきた)
正直言ってもう限界だった、始めてからすでに14時間が経過している。この道を通って私を見る人は全員が悲しいものを見るような目で見てきた。
何より辛いのがたまに来る男の人からの目線だ。私のことをゴミを見るような目で見て馬鹿にしているのが分かる
(最悪だ、もう話し掛けられなくていいからこの道を誰も通って欲しくない)
どっちにしろ話し掛けてもらえないならできるだけ見られたくなかった
(うわ最悪だ、男の子が来た。でも・・・・・・・・)
その人は凄くカッコよくて見た人を惚れさせるような容姿をしていた
この人にならゴミを見るような目をされてもむしろご褒美ね。そんなことを考えているとその男の子が私に近づいて来た。
罵倒されても近くでその顔が見れるならと思ったが掛けらた言葉は予想外のものだった
「大丈夫ですか?」
えっ・・・・これって私に言ってるんだよね?運命の人かな、ってそうじゃなくて早く返さなきゃ
「大丈夫で・・・・・・・・」
近くでみると余計にカッコよくて、見惚れてしまい声が出なかった
「あの・・・・・・・・」
男の子は困ったような顔をしていて私はようやく現実に引き戻された
「あ、すみません。実は助けてくれるような優しい方を探すテレビの企画でしたー」
慌ててどういうことだったかを説明し、スタッフ達が現れ始めた。多分この人達も驚きすぎて固まってしまったんだと思う
まぁ当然だよね、まさか男の人に話しかけられるとか思わないもん
「では優しい男の方ありがとうございましたー。これで番組を終わります。」
その後に半ば強引に撮影を終わらせた
「こちらこそありがとうございました」
律儀に男の子は言葉を返してくれた
その後にスタッフさんと話していたがテレビに出していいかを聞いているのだろう
オッケーをもらったらしくスタッフさんは凄い嬉しそうな顔をしていた
「すみません」
私は勇気を出して声を掛けてみた
「えっ?ああ、どうしたんですか?」
言葉を返してくれて嬉しく思った。普通の男の人なら話しかけるだけでも嫌がられて会話などもってのほかだ
「連絡先を交換しませんか?」
心臓がドクドクと高鳴るが分かった
「いいんですか?俺と交換しても」
何を心配してくれているのかは分からなかったが問題は特になかった
「全然大丈夫ですよー」
そう言って冷静を装いなから交換したが本当は心臓が破裂するぐらい緊張していた
「交換できましたね、ではまた会いましょう」
できるだけ早く離れないと死んでしまうという確証があったため、私は素早くこの場を去った
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