自作小説のヒロインから自分の性癖が透けて見えるんじゃないか問題
透けてます?
見えてないですよね?
ちゃんと隠れてますよね、幕田の性癖……
作品のヒロインキャラを愛すれば愛するほど、そこに作者の性癖が染み付いてそうな気がします。
いや『自作小説のヒロインキャラを愛するって、なんかキモいし、あり得なくね?』っ思った、小説とビジネスライクなお付き合いをされてるあなた……!
キモいのは、認めます。
でもあり得なくはない!!
むしろ皆さん、絶対好きですよね?
ラブですよね?
いやいや、「この気持ちが愛かどうかわからないし……」なんて中学生みたいな事を言ってないで、認めちゃいましょ。
認めたら楽になりますよ。
幕田はできるだけ一つのキャラに好きな属性を詰め込まないように気を付けています。詰め込みすぎると、別作品同士のヒロインキャラが似てきちゃうので……。
今までいくつか長編を書いてきましたが、基本的に被らないようにしてきたつもりです。
ただ二つほど、全てのキャラに共通してる『性癖』があるような気がします。
一つはなんというか……、主人公と対等である事。
一歩下がって主人公をアゲる、良妻賢母タイプのヒロインが苦手です。主人公を災いから守ってくれて、ただ盲目的に主人公を愛してくれる、そんな聖母みたいなヒロインも苦手です。
彼女達とは常に対等でありたいのです。
助け、助けられる関係でありたいのです。
これは見方を変えると、ヒロイン側の一方的な愛情や庇護への対価として「安らぎ」とか「快楽」みたいな価値を与えられる、甲斐性がある主人公を幕田が書けないからなのかもしれませんが。
もう一つは、悩みがある事。
これは貧乳だとか背が低いとかそういう容姿ではなく、精神面でなにかしらの悩みがあったり、弱い部分があったりする事です。
幕田自身が悩んでばっかりの人生ですし、人間誰しも悩みとともに生きています。それがないキャラクターに、どこか人間離れした、遠い存在であるような感覚を持ってしまうのです。
幼馴染との関係の変化に戸惑うヒロイン、自分の使命と望みの間で塞ぎ込むヒロイン、失ってしまった者への想いを自分なりの方法で永らえさせようとするヒロイン……
そんな悩み苦しむヒロインを書いていると、幕田の中のキモヲタが「ぬほおおお、むほおおお、はぁはぁ」と息を荒げます。
うわっ、自分で書いててキモっ……。
でも、そんなヒロイン達の悩みが、そのお話をより深いところへと導いてくれるような気がするのです。
大きく共通するのはこの二つですが、他にも◯◯だとか、××だとか、△△が⭐︎⭐︎だとか、細かいところを挙げればキリがないです。
しかしこれらの感情全てが、登場人物達への愛情を強め、作品に魂を与えてくれるような気がしますね。
皆さんはどうですか?
あなたのその性癖、透けて見えてるかもしれないですよ!?




