満員電車とおつぼねOL
満員電車に、駆け込み乗車
季節外れの、おしくらマンジュウ
押されて泣いた、ヒールで踏まれて
負けちゃいられぬ、おつぼねOL
ケーザイ新聞、広げるよりも
旬な話題は、噂の真相
あの人この人、破局に熱愛
取り残されるな、おつぼねOL
今日も元気に、おはようございます
お茶くみ掃除、さあ、ハキハキ仕事!
昨日のうちに、書類が山積み
苦情電話に、資料のコピー
てんやわんやは、日常茶飯事
やっと一息、昼休みのベル
ケータイメール、飛ばしっこして
受けた返事は、彼氏が出来た
女のあこがれ、ことぶき退社
置いてかれるな、おつぼねOL
温い昼下がり、眠くなります
ほっぺたツネって、気合を入れて
私頼みの、この営業所
五時まで頑張れ、おつぼねOL
帰りも元気に、お疲れさまでした
今日のストレス、さあ、酒に流すか!
最終電車に、飛び込み乗車
おしくらマンジュウ、今度は負けない
へべれけ親父の、バーコード頭
何だか大変、ご苦労さんです
暗いお家に、帰ってきたのさ
いつもの出迎え、おっきなゾウさん
ユニットバスに、つかってはっぴぃ!
ベッドに大の字、おつぼねOL
明日は週末、羽根伸ばしましょう
元気になれる、きっと、星に願って
来週も元気に、がんばりましょう
ドジを踏んでも、もう、ウジウジするな!
ため息つきそうな、毎日だけれど
暗い世の中、吹き飛ばしたれ!
いつかはみのるさ、アンタの願いも
元気を出さんか! おつぼねOL!
(-simplex.269g.net-、2005年4月11日公開)
おつぼねOLということで、架空の独身三十代女性社員さんのことを書いています。
実際は『おつぼね』じゃないと自分で思いつつ、周りにはそう思われているんじゃないかと、そんなイメージです。
でも今になって読み返すと、そこまでって感じじゃないですね。
ただのOLさんの日常みたいです。
あとケータイという言葉が使われていますが、スマホが無い時代でした。
もちろんSNSもそうです。
五時が定時というのは、当時派遣社員だった私の勤務時間に対する皮肉です。
人件費の都合で、五時までとされてしまいましたので、改善されるまでずっと貧乏でした。
今であればそんなことはありませんし、むしろ残業や休日に出られる人が重宝されます。
時代が変わりました。
あと今だったら、五時帰りは喜んで帰ります(笑)。
ホント、五時に帰りたい日々になりました。




