Longtime Loneliness
あなたを待ち続けていました
長い年月、ずっと、この場所で
孤独にさいなまれながらも、信じることだけを支えに
あなたがきっと、再び私の前に現れることを
いつでも想いは忘れません
語る相手は、いつも、夢の中
あなたはあの時の姿で、私に会いに来てくれました
だけれどいつも、それは私を傷つけて消えてしまうの
私の魂はすっかり老い
あの頃のような輝きはどこにもありません
それでも、私を愛してくれますか?
それでも、あなたを愛させてくれますか?
あなたの魂は今も若く
あの頃と同じ冒険心を湛えています
今まで、何を探していたのですか?
今まで、何を失くしてきたのですか?
もう、あなたの旅は終わりました
もう、私の戦いも終わりました
身体を休めましょう、傷を癒しましょう
そのために私は、あなたを待っていたのですから
風が吹き始めました、窓を閉めましょう
暗くなり始めました、火を灯しましょう
冷えてしまったこの部屋も、じきに暖かくなります
まずは暖かいミルクでも、どうですか?
二人、語り合いましょう
時間はまだ、たくさんあります
二人、想いを告げましょう
あのときまだ、言えなかったことを
そう、これからは、あなたと私の二人だけで・・・
(-simplex.269g.net-、2010年2月28日公開)
これは旅人ではなく、旅人の帰りを待つ人の唄です。
二人とも歳を重ね、恐らく初老を超え、老人に近いくらい歳を重ねたくらいじゃないかなと。
そんな渋めの作品ですけれど、個人的には物語の最後の場面のようで気に入っています。




