1999年
1999年、みんな浮かれた世紀末
その時、取り残された僕がいた
1999年、終わらなかったこの世界
そこには、ただそれだけの僕がいた
これまでの僕、どうだったんだろう?
振り返っても、何も見えやしない
これからの僕、どうなるんだろう?
不安ばかりで、秒が刻まれてく
1999年、そこに迫った次の時代
あの時、囚われの身の僕がいた
1999年、狂い始めた歯車と
あそこに、壊れかけてる僕がいた
真夜中テレビ、ぼんやりと眺めて
言葉一つに、勝手に希望見て
真夜中テレビ、ぼんやり焼きつく
次の瞬間、リアルに戻された
街はきらびやかに、ミレニアムを待っていた
星屑気取って、無駄にみんな笑っていた
目障りで、耳障りで、醜くて、やかましくて
全てぶち壊してやりたかった
1999年、転がり続ける世界の上
この時、忘れられた僕がいた
1999年、終われなかったこの世界
ここには、何も変われない僕がいた
今でも、何も変わらない僕がいる
この先、変わるつもりもない僕がいる
(-simplex.269g.net-、未発表)
これは2025年になってから、久しぶりに書いたものの1つです。
1999年というのは、自分にとっても一つの転機になったんじゃないかなと思います。
前の会社での仕事が過酷で、2年以上も朝早く、夜遅い帰宅が続いた生活や、その後は週末金曜日の夜から土日を潰して行われる仕事に携わり、世間から隔離された生活を送っていました。
最終的には翌年、頭がおかしくなりかけた状態で、自ら退職しました。
その頃の心理状態を思い出して書いてみました。




