FOREST / 風が騒ぐよ
「FOREST」
ぼくの答えはどこにあるんだろう?
きみの答えはどこにあるんだろう?
答えなんて
森に生える緑の数ほど
森で暮らす動物たちの数ほど
森を駆ける風の数ほど
森を流れるせせらぎの数ほど
あったって良いのだから
色々な時間が流れていっても
色々な苦難が待っていても
色々な幸福に満たされていても
自分の森を探し続けて
そして、ようやく見つけ出して
森の奥深くへ踏み出す勇気
森の囁きに耳を傾ける勇気
森の鼓動を我が物とする勇気
森の平穏を守り続ける勇気
その勇気を持ったときこそが
きみがきみの答えを見つけ出したときであり
ぼくがぼくの答えを見つけ出したときなんだ
(-simplex.269g.net-、2005年4月17日公開)
* * *
「風が騒ぐよ」
風が騒ぐよ、木々がざわめくよ
見つけた答え、バラバラにして
どこか遠くへ、吹き飛ばした
まるでボクには、構ってくれない
風が騒ぐよ、何か急かしているよ
急いだところで、どこにも行けない
ボクはただここで、足を踏ん張って
吹き飛ばされぬよう、じっと我慢している
風が騒ぐよ、どこか逃げていくよ
逃げたところで、辿り着けない
終わりの無い、この長い道のりを
足が動く限り、ボクは走り続けている
風が騒ぐよ、いつも騒いでいるよ
風が騒ぐよ、どこでも騒いでいるよ
風が騒ぐよ、いつまでも騒いでいるよ
風が騒ぐよ、どこまでも騒いでいるよ
(-simplex.269g.net-、2005年4月18日公開)




