表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
-from simplex-  作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
【The OTHER STORIES】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

417/433

今日は再び来ぬものなり / ことだま

「今日は再び来ぬものなり」


 今日は再び来ぬものなり

 明日はやがて来るものなり

 昨日は既に消えたものなり

 満ち足りた毎日を送ることも

 物足りない毎日を送ることも

 全て己の気の持ちよう次第で

 誰かが正しく導いてくれる訳でもなく

 誰かが間違った道へ誘いこむ訳でもない

 意識の底に存在する己の望みと

 目の前に存在する誘惑の欲望

 秤にかけては釣り合いと不釣合いを繰り返し

 減らすこと或いは増やすことで均衡を保つ 

 

 今日は再び来ぬものなり

 明日はやがて来るものなり

 昨日は既に消えたものなり

 今日を生きる道しるべは己のみしかない


 (-simplex.269g.net-、2005年4月10日公開)


 * * *


「ことだま」


 色んな言葉が世の中にはたくさん溢れていて

 それでいて掴めそうで掴めなかったりする

 言葉を見つけては言葉を失くして

 言葉を失くしては言葉を見つけて

 その繰り返しと積み重ねで

 言葉の本当の意味を知っていくのかも知れない


 いつもいつもじゃないけれど

 ある日、あるとき、ある場所で

 たった一つの言葉から

 たった一つの小さなカケラの言葉から

 何か想いが届けられたり

 何か想いを伝えられたりする


 言い出せなかった言葉や

 言い忘れていた言葉

 あるいは聞き逃してしまった言葉や

 あるいは忘れてしまった言葉

 どれもみんな大切な意味を持って

 また新しい言葉を生み出そうとしている


 そんな魂を持った言葉たち

 いつまでも終わることなく

 いつまでも埋もれることなく

 いつまでも消えることなく

 いつまでも変わることなく

 生命のごとく輝き続けて


 (-simplex.269g.net-、2005年4月16日公開)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ