残像 / True
「残像」
一瞬の記憶と
消し去りたい悪夢
それらはいつも無数に存在し
どこか自分を支配している
パンドラの箱を
開けるような怖さ
それはいつも無限に圧し掛かり
どこか自分を消そうとしている
残像は
己が生きてきた証拠であり
己が生きていく証明でもある
消すことの出来ない残像は
瞳の奥に焼き付けられて
それだけで己のエゴを
形成しているのかも知れない
(-simplex.269g.net-、2005年3月22日公開)
* * *
「True」
これほどまでにどこまでも蒼く
空が広がる世界は無いのさ
これほどまでに果てしなく優しい
風が吹きぬける世界は無いのさ
人間の存在など小さなものでしかない
身体を大きく広げその全てを受け止めて
本当の真実は手を伸ばしても
決して届かないところにあるのさ
探そうとしても見つかりはしない
いつかやがて訪れるものだから
自由を、この魂に自由あれ
真実を、この時代に真実あれ
本当の真実は目を開いても
決して見えはしないところにあるのさ
見つめようとしても見つめられない
いつかやがて見えてくるものだから
自由を、この時代に自由あれ
真実を、この魂に真実あれ
(-simplex.269g.net-、2005年3月24日公開)




