凪
まるで、この世の全ての時間が
突然、止まってしまったようだよ
ボクは、空を見上げ両手広げ
キミに、そのわけを問いてみたんだ
この先にも進めない
この後にも戻れない
ボクはどうしたら良いんだろう?
風に答えは、見つけられない
ゆるぎなきもの、それは、まるで、風の凪だね
歩き続ける、勇気、ボクに、与えて欲しい
怖くて、眠れない夜を過ごして
怯えて、何度も朝を待ったんだ
ボクは、朝陽見つめて息吸って
キミに、このわけを聞いてみたんだ
見つめることも出来ない
そらすことも出来ない
ボクはどうしたら良いんだろう?
風に答えは、届けられない
ゆるぎなきもの、それは、まるで、風の凪だね
全て見届ける、勇気、ボクに、与えて欲しい
きっと、まだ迷っているんだね
ずっと、悲しみから逃げていた
だけど、生きてく尊さ知って
もっと、大切なこと見つけた
キミの痛みがわからない
ボクの痛みもわからない
ボクはどうしたら良いんだろう?
風に答えは、隠されていない
ゆるぎなきもの、それは、まるで、風の凪だね
痛みがわかる、心、ボクに、与えて欲しい
ゆるぎなきもの、それは、まるで、風の凪だね
諦めない意思、ボクに、キミに、与えて欲しい
(-simplex.269g.net-、2005年5月7日公開)
この作品を載せていたブログ、『simplex.269g.net』。
当時は『ひとつなるもの』と日本語タイトルでした。
2005年は本格的に執筆活動を再開する決心をして、このブログを始めたのです。
結構、ブルージーな内容の作品が多かったと感じています。
大切なもの、それは居場所みたいなものでしたけれど、それを一つ失って、自分が生きていく中で、方向性が見つけられなかった時期でもあります。
だから次の居場所を見つけようと、自分なりに彷徨っていたのですけれど、どこに行きつけるのかまった見通しが立っていませんでした。
だからこそ、書けた作品も多々あります。
今に思えば、それはそれで悪いことではなかったのかも知れません。




