hobo
旅はまだ、続いているんだ
望むものが手に入るとは限らないけれど
痛い足を引きずって、ここまで、やってきたのさ
この街で休もう、今日の自分に感謝して
昨日、出会った、優しかった人
朝にはもう、いなくなっていた
ボクもアナタも、流れてゆくもの
風に吹かれて、動けなくなるまで
そんなことを思い出して
食べて、飲んで、眠るんだ
明日もまた、この道を、歩かなくちゃ
窓の外、星明り、きっと、晴れるだろう
旅はまだ、続いてゆくんだ
探しているものが見つかるとは限らないけれど
重たい荷物かついで、この先、やってゆくんだ
風と雲に語ろう、旅の友に感謝して
明日、出会える、懐かしい人
そんな予感、いつだってしてる
ボクはアナタを、忘れたくないよ
時が流れて、年老いていっても
そんなことを想い浮かべて
たまに、ちょっと、休むんだ
大の字に、寝転んで、空を仰ぐ
その果てに、あるはずの、世界、見てみたくて
時々思いっきり、泣いてみたくなるんだ
時々思いっきり、笑ってみたくなるんだ
明日もわからない、流れてくボクだけど
それくらい良いだろ? ねえ、空の上の神様!
そんなことを呟いてみたよ
だけど、きっと、聞こえただろう?
これからも、この旅路、歩いてゆくんだ
例えもし、神様に、ボクが、見捨てられても
(-simplex.269g.net-、2006年6月17公開)
一期一会みたいな旅人の唄です。
実際、これまで生きてきても、殆どそんな感じなんだなと。
出会った頃は、ずっと関係が続くと信じていた関係も、色んな理由から縁がなくなっていきます。
50年近く生きてきて、縁が残っている長い年月つきあってきた友人知人など、本当に数えるほど。
残っている縁に感謝したいです。




