表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
-from simplex-  作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
【旅人たちの唄】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/433

epitaph

 それはキミの生きた証

 それはキミの愛した証

 刻み込まれた、エピタフの言葉

 ようやくボクは、辿り着いたよ


 まるで、キミの叫びのように

 ボクの胸を突き刺そうとする

 だけど、流れ続けてゆく

 混沌とした静寂の時


 幾多の苦難のその果てで

 キミはいったい、何を見つけたのだろう?

 命の滅びのその先に

 キミはいったい、何を見つけるのだろう?


 エピタフに触れると

 キミがボクに語りかけてくる

 見えないけれども

 キミは今そこにいるんだね


 万能なる、我らが創造主よ

 せめて、安らかなる眠りをこの友に

 万能なる、我らが創造主よ

 せめて、この世に生まれ変われる日まで


 キミのエピタフに別れを告げて

 ボクはまた戻ってゆく

 キミのエピタフは風に吹かれて

 たたずみ続けるのだろう


 朽ちて果てるその日まで

 崩れて消えるその日まで

 風の中に消えてゆく、時の中に葬られてゆく

 終わりを告げるその日まで


 (-simplex.269g.net-、2006年4月8公開)

 旅の果てにたどり着いた先に知った友の死の真実。

 物語の一場面を書いたような作品です。


 人生、生きていれば必ず遭遇するのは誰かの死。

 学生時代までは意外と少ないのですが、それは関わる人間が少ないからでしょう。

 

 これまで身近なところから、仕事まで、自分に関わる人たちの死を随分経験しました。

 病死、事故死、突然死、大往生。

 どれも寂しいと思いつつ、やっぱり一番つらかったのは家族の病死でした。

 他人事だった死が現実に降りかかり、それが業を背負ったように重たいものだと実感しました。

  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ