旅人の唄
海は限りない、夢の形のようだね
波の白さと潮騒の音、耳を澄ます
夢見る眼差しは、風に乗って、
海を越えて、見知らぬ大地へ飛んでゆく
想いが消えぬこと、信じて、ボクは祈るよ
この旅が、どこまでも、ゆけるようにと
遥か遠く、故郷を旅立ち
歩き続けてきたんだ
自分だけの答えを、見つけたいから
例え儚くても、いつか、きっと
大地は果てしない、心の広さみたいで
土の香りと緑の揺れ、感じている
溢れ出る心の、力強さ
誰も知らない、世界へボクを導くよ
想いは燃え尽きぬ、永遠の、炎のように
この旅を、いつまでも、照らして欲しい
数え切れない、夢を抱いて
歩き続けてゆくよ
ここに生まれてきた意味、わかりたいから
今はわからなくても、いつか、きっと
空を駆ける、渡り鳥たち
何を届けにゆくんだろう?
どこかの空の下で、出会いたいから
今は追いつけなくても、いつか、きっと
遥か遠く、故郷を旅立ち
まだ歩き続けているよ
自分だけの願いを、叶えたいから
今は叶わなくても、いつか、きっと
(-simplex.269g.net-、2006年2月2公開)
この章のテーマとほぼ同じタイトルですね。
今回掲載するためにストックをあさっていて見つけました。
十六年前に載せたものですけれど、この時期の作品をまとめて読み返したのは、今回が初めてかも知れません。
心の中の不安定さ、複雑な感情などを、旅人という形で何とか外に吐き出していたのだろうと思います。
この時期は行き先が全く見えない状態、生きていく上で夢中になるものも、目標になるものも殆ど失われていた状態でしたから、寂しい感じな作品になってしまったのだろうと思います。
言うなれば、旅人なのに迷子になっている感じです。




