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-from simplex-  作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
【The STORIES】

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222/433

どこまでも

 向かい風に逆らって

 飛び出して行ったんだ

 良いことも嫌なことも

 みんな放り出して


 繰り返す同じことに

 うんざりしていたんだ

 縛られた時間から

 逃げ出したかったのさ


 大人たちには嘘ついて、どこまでも遠くへ

 

 風が笑って雲が逃げていった

 おいてけぼりにされたんだよ

 僕らどこまでも歩いていくのさ

 スタンド・バイ・ミーみたいにね


 知らない街着いたんだ

 何だかさびしくて

 知らん顔で通り過ぎた

 大人たち嫌いになった


 鉄塔の終わりまで

 探しにいったんだ

 焼き付いた夏空の下

 でも遥か遠すぎて


 僕たちだけが本当のこと、誰も知らないこと


 太陽が沈んで星が飛び散った

 だけど家へ帰りたくないよ

 僕らみんな帰り道がわからない

 迷子になりたかったんだよ


 僕たちだけ知っている、あの日のことなのさ


 懐かしい笑い声、聞こえてきたよ

 でも振り向いても誰もいないよ

 ソラミミの調べまるで夢の中

 何も元には戻らないんだよ


 いつの間にか僕ら大人になったよ

 あんなに嫌いだったのにね

 どこへ行くやらわからない毎日

 それでも何とか生きているよ

 

 どこまでも、どこまでも、どこまでも


 (-simplex.269g.net-、2005年2月18日公開)

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