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-from simplex-  作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
【旅人たちの唄】

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standing alone

 たった一人、ボクはたたずむ

 星空のもと、天を仰いで


 恋しさも、愛しさも、とっくに失くして

 こんなにも、遠くまで、辿り着いたんだ

 

 信じていた夢、また一つ壊れても

 新たな夢を、信じればそれでいい


 心の中に、花を咲かせた

 小さな希望だとしても

 その美しさ、その尊さに

 祈りを込めて、ありがとう


 たった一人、ボクはたたずむ

 吹かれるままに、風に包まれ


 だけどまだ、ボクの旅、終わることは無い

 この命、燃え尽きる、その日が来るまで


 世界の明日を、探し出そうとしても

 今いる今日すら、見えて来ない毎日


 心の奥に、穂を実らせた

 小さな黄金だとしても

 その清らかさ、その愛らしさに

 願いを込めて、ありがとう


 心と心、つなぐ絆が

 儚く消えてしまいそうでも

 その大切さ、その暖かさに

 心を込めて、ありがとう


 たった一人、ボクはたたずむ

 流れて消える、雲の真下で


 たった一人、ボクはたたずむ

 ボクの旅路を、歩き出すため


 (-simplex.269g.net-、2005年11月17公開)

 2005年は旅人をテーマにした作品がとても多い時期ですね。

 ちょうど、それまで長い間とても興味を持って楽しんでいたものが、外からの強い圧力で突然失われ、心が抜けてしまったような状態でした。

 また次に興味を持つ別のものともまだ出会っていない時期でもありました。

 つまり谷間だったのです。

 だから放浪の旅をしている旅人に自分を見立てていたのかも知れません。

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