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過ぎし日々
きっと想い出以上に
過ごした日々って言うのは存在しているはず
当たり前と言えば、その通りなんだけれど
記憶に残っていない時間だって、相当あるわけだし
もちろん、タイムマシンに飛び乗って
そんな過去に戻ることなんて出来ないし
古びた写真を引っ張り出してきて
懐かしむくらいが精一杯の抵抗手段
それでもいつか、何かの切っ掛けで
その時代、その瞬間に戻れるような気がする
それはきっと、魂だけが帰ってゆくような
そんな神聖な現象のようなものなのだろう
ねえ、キミたちは今、この世界のどこにいるんだい?
ねえ、キミたちは今、何のために生きているんだい?
語り合った夢が、幻に消えて
それでもまだ、夢を捨て切れないでいるのかな?
少年、少女だった頃の想いを
キミたちは今も、探しているのかい?
(-simplex.269g.net-、2006年11月12公開)




