言い出せない想い
すれ違う、いつもの、廊下でアナタと
思わず、顔をそらした、そらしたくないのに
オハヨって、アナタの声に、何も言えなかった
心を、掴みたいなら、そんなじゃダメなのに
素っ気無いけど、時々見せる、優しさ
そんなところが、ちょっと、気になって
素直になれずに、冷たくしちゃう、仕草を
わかっているけど、アナタの、せいにして
アナタの瞳、どこを見つめているのかしら?
アナタの言葉、誰に投げかけているのかしら?
もどかしさと苛立ちばかりが増える毎日
アナタの顔も見たくなくなる自分が嫌で
言い出せない想いが、積み重なって
やり場の無い心が、傷つけられてゆく
流れて、流されて、どこか遠くへ、消えてゆく
私の想いは、アナタから、離れてゆくばかり
過ぎてゆく、アナタの、足音が心に
突き刺さる、針のように、深く痛く強く
遠ざかる、アナタの、背中を見つめて
何だか、切なくなって、嫌いになりたかった
何気ないけど、いつも見せてる、穏やかさ
そんなところに、一人、ふれたくて
だけどアナタの、そうする気持ちに、迷って
わからないから、アナタが、怖くなって
アナタの仕草、何を求めているのかしら?
アナタの笑顔、私に届けてくれるのかしら?
わだかまりと嫉妬心とが絡まる毎日
アナタから離れたくなる自分を憎んで
言い出せない想いが、膨らみ続けて
抱えきれないほどの、大きさに負けそうで
壊れて、壊されて、何もかもが、失われ
私の想いは、いつまでも、届かないのかしら?
言い出せない想いが、積み重なって
やり場の無い心が、傷つけられてゆく
だけれど、だけれども、諦めない、この想い
アナタの心に、届く日が、来ることを信じて
(-simplex.269g.net-、2006年7月30公開)




