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-from simplex-  作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
【日々の唄】

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131/433

Letter

 キミに手紙を、急に書きたくなった

 キミのその後が、何だか気になってね

 あれ以来、ボクらは、顔を見せていない

 お互いに、すっかり、年を重ねたはずだけど


 風の便りで、元気に頑張っているって

 そんな話が、ボクの耳に舞い込んだけど

 飽きもしないで、相変わらず難しいこと

 やっているって、そんな話も届いたんだ


 時は流れ、毎日が早くなったね

 そんなことは、あの頃は感じなかった

 それだけボクら、大人になってしまったんだろう?

 それだけボクら、大人にされてしまったんだよ


 そんな手紙を、頭の中で書きつづっている

 届くはずのない、長い長いキミへの手紙を

 いつかまた、どこかの時間の中で

 キミと再会する日が、あるということ信じて


 キミに手紙を、ずっと書いているんだ

 キミがどこかで、何かしている今も

 そう言えば、いつでも、キツイことばかりを

 二人して、どこでも、バカみたいに言い合っていた


 キミは故郷を、遠く離れていったって

 そんな噂を、ボクは耳にしたんだけれど

 無茶をしないで、キミらしく生きているだろう

 そんな姿が、何となく思い浮かんだんだ


 時は流れ、これからもっと早くなる

 そんなことは、考えたことも無かった

 それだけボクら、子供じゃなくなったんだろう?

 それだけボクら、子供じゃなくなったんだよ


 こんな手紙は、手紙らしくもないんだけれど

 届くはずのない、手紙に気持ち乗せているんだ

 これからの、いつかの時間の中で

 キミと再会する日が、待っていることを信じて


 そんな手紙を、頭の中で書きつづっている

 届くはずのない、長い長いキミへの手紙を

 いつかまた、どこかの時間の中で

 キミと再会する日が、あるということ信じて

 (-simplex.269g.net-、2006年5月18公開)

 今はすっかり年賀状のやりとりも減りました。三十歳くらいまではまだ続いていましたけれど、今年の時点では十数枚。アラフィフになればそんなものですね。

 この歌詞作品を書いた頃は、辛うじて電子メールのやりとりはそこそこありましたけれど、今は殆どありません。他のツールを使ってのやり取りもあまりありません。面倒くさいのです。

 若い頃はいつまでも縁が続くと思っていましたけれど、そうやって自然とつながりがなくなるものなのだなと、今は悟っています。

 

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