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-from simplex-  作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
【日々の唄】

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ここまでおいで

 ここまでおいで

 手招きをして、キミが来るのを待っている

 ここまでおいで

 だけれどキミは、大きなアクビ返すだけ


 陽だまりの中、このままずっと

 陽だまりの中、寝っ転がって

 ゴロゴロゴロと、夢うつつ、気持ちいい

 幸せなとき、これ以上、あり得ない

 

 キミはボクよりも、太陽が、恋人なんだね、きっと

 暖かさには敵わない、ちょっとだけ嫉妬しちゃうけど

 幸せそうに、目を閉じる、キミがちょっと憎らしい

 そんな呟き、ノラネコのキミには届かないかな?


 ここまでおいで

 キミも大好き、猫じゃらしでもユラ揺らし

 ここまでおいで

 それでもキミは、ヒゲを揺らして振り向かない


 屋根の上では、いつでもキミが

 屋根の上では、今でもキミが

 まるマル丸と、丸まって、眠ってる

 日当たりのいい、一等地、キミだけに


 キミはボクよりも、屋根の上、大好きなんだね、きっと

 とろけるような寝心地に、一雨来ないか空を見た

 どんな夢でも、見てるかな? ネコでも夢を見るのかな?

 邪魔してやりたい、ノラネコのキミに悪戯しようか?


 キミはボクよりも、そんな暮らし、お気に入りみたい、きっと

 ノンビリさには敵わない、せわしいボクには無理だけど

 幸せそうに、アクビする、キミがちょっと可愛らしい

 そんな呟き、ノラネコのキミにはわかるのかな?

 (-simplex.269g.net-、2006年2月13公開)

 猫に関する歌は珍しいです。

 自分としては犬派なのです。

 猫はあまり好きなくて、一時期、近所に野良猫が大繁殖して、庭の芝生にうんことかされたり、縁の下で子猫とともに住み着いたのを追い出したり、そんなことをしていました。

 この頃も好きじゃなかったと思いますけれど、だから逆に書けたのかも知れません。

 創作は一種の現実離れした空想ですからね。

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