表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結!!】黒髪元気ヒロインを救ったのはボッチ陰キャでした  作者: 夜空 叶ト
君に命が戻るなら

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/58

これから先もよろしく

俺は今結婚式上の前に来ていた。

隆介の結婚式から一年くらいが経過した。


「楽しみだね!結婚式。」


無邪気に笑う涼葉


「だな。」


正直俺は緊張のほうが勝っていた。

そのため、返事も一言だけになってしまった。


遡ること半年前


俺は涼葉にプロポーズをした。


どこでプロポーズするか悩みに悩んだ。

綺麗な夜景の見える高級レストラン

星空が見える山

他にも素晴らしい場所でプロポーズしようかと悩んだ。

でも、結局俺が選んだ場所は


やっぱり悲願の木の下だった。

俺達が終わった場所であり、再び出会った場所。

俺はここしかないと思いプロポーズをした。

指輪もしっかり用意した。

プロポーズをしたときの涼葉の顔は今でも忘れることはできない。

すごく嬉しそうな顔でいて幸せそうな、そんな顔だった。

答えはもちろんというのはおかしいだろうがOKだった。

そこからはトントン拍子でまず隆介と柚木に報告してそのあとは二人で俺の両親に挨拶をしに言ったりもした。


そんなこんながありつつ今日俺たちはついに結婚する。


「よお!一。」


「おいおい、ノック位しろよ。」


全く。隆介は結婚しても変わらないな。


「すまん、すまん。そんなことよりおめでとうな!」


「ありがとう。」


やっぱりこういうのは結構照れるな。


「俺たちが式を挙げてから一年でお前らも結婚か。お前らも結構早かったな。」


「そうだな。柚木が涼葉にプロポーズのことを言ったせいでもう何も隠すことはできないしな。」


実際涼葉にプロポーズの話をされたから決心はできたからいいんだけどな。


「まあ、よかったじゃねえか。こうして結婚式を上げれるんだから。」


「ああ、そうだな。」


その時今度は扉がノックされた。


「どうぞ~」


「やっほ~一。」


そうして部屋に入ってきたのは柚木だった。


「おう。柚木お前も来たのか。」


「そりゃそうでしょ。せっかくの結婚式だからね。」


「ありがとな。柚木。」


「うん!」


「もう涼葉のところに行ったのか?」


「うん。すごく綺麗だったよ!」


楽しみだなぁ~


「じゃあ、俺たちはそろそろ席に座って待っとくわ。」


「そうだね。じゃあ、またあとでね。」


そう言って二人は部屋を出て行った。


「やばい。緊張してきた。」


そこから数分待った後係の人に呼ばれたので式場に移動した。


「似合ってるよ。涼葉。」


「ありがとう。一君もすっごく似合ってるよ。」


「ありがとう。」


そこから先は緊張しすぎてあまり覚えていないが、覚えている範囲で話をするなら


隆介が俺たちの結婚式でスピーチをしてくれて、

俺がしたときに隆介は泣いていて涙もろいなと思っていたが、いやはや結構涙腺に来るもんだな。と実感したり


誓いのキスはうまくいったが指輪をはめるのに手間取ってしまったりと色々失敗が多かったと終わった今では思う。


「ここにいたんだ。」


「涼葉、着替え終わったのか?」


「うん。というか終わってなかったらここにいないでしょ。」


「確かに。」


そういって俺たちは笑いあう。

式は無事終わり今はもう俺と涼葉しか残っていない。


「じゃあ、帰ろうか。」


「うん。そうだね。」


「でも、私達これでやっと結婚できたんだね。」


「だね。」


「ここまで来るの長かったね。」


「ほんとそうだな。俺に至っては一回死んでるし。」


「一君、二回も私をかばってくれたもんね。」


「これからも何かあったら守るよ。」


「無茶はしないでね。」


「もちろん。」


こんな何気ない会話でも幸せだと感じる。


本当にここまでの道のりは長かった。

転生のようなものをしてから十数年

意識だけあって涼葉に会うこともできなかった。

でも、今となっては結婚もできている。

人生何があるか分かったもんじゃない。


「これからもよろしくな。涼葉。」


「こちらこそ。宜しくね一君!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ