覚悟
投稿が遅くなってしまいすいません。
今年最後の投稿になりますが、来年もどうぞよろしくお願いします。
そうして俺は涼葉と太陽の間に割って入った。
次の瞬間俺の腹部に衝撃が走る。
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腹部に強烈な痛みが広がる。
俺の腹部から絶えず赤い液体がしたたり落ちている。そんな感覚。
「チっ」
太陽が舌打ちした後に走りさっていく。
そのあとに二人の大男も走り去っていく。
「一君。今救急車を呼んだから、お願いだから死なないで。一君。本当に私のせいで…………」
瞳から涙を流す涼葉に俺は精一杯の力を振り絞っていう。
「君のせいじゃないから泣かないでくれ。」
「でも、」
「気にしないでくれ、俺が君を守りたくてしたことなんだから。君が泣いてる姿を見たくないんだ。」
「わかった。もう救急車が近くまで来てるから頑張って」
その声を聴きながら俺の意識は闇に飲み込まれた。
「一君?一君!」
………………………………
「ここは」
俺は目を覚ますと白い天井に白い壁に包まれた部屋にいた。
「なんだ夢か!そりゃ普通に生きてて人に刺されるわけないよなぁーー」
そんなことを言ってベットから起き上がろうとしたときに腹部に激痛が走る。
よくよく自分の腹部を見ると包帯がまかれていた。
「やっぱり夢じゃなかったか。」
やっと現実を受けとめることができた。
そのあとナースコールを使って看護師を呼んで事情を説明してもらった。
俺が5日も眠っていたことや太陽はいまだに逃走中だということなどだ。
その説明を聞いて少し時間がたったあと、
扉がノックされた。
「どうぞ~」
扉をあけて入ってきたのは隆介と柚木だった。
「やっと目を覚ましたか。一!」
「ああ、何とか生きてるよ」
「全く一は俺たちに心配ばっかりかけさせやがって。」
「本当だよ!!昔からいっつも心配ばっかりかけさせて!」
「すまんすまん」
「そういえば、涼葉は元気にしてるか?」
「「っ」」
いきなり二人は黙り込んでしまった。
「おいおい二人ともどうしたんだよ。」
「実はな、一。月風さんと全く連絡が取れないんだ。学校も休んでいるようだし柚木が連絡しても繋がらない。」
「なんだって?」
俺はまだ彼女を完全には救い切れていないってことか。
だいぶ{時間}は短くなったがまだいけるだろう。
そうして俺は今一度黒髪元気ヒロインを救う覚悟を決めた。
よいお年を




