一の決意
俺は家に帰ってうなっていた。
「絶対嫌われたよな~マジで死にたい。この世から消え去りたい。」
あんなに暴力をふるって、絶対に怖がられたにきまってる。
「でも、どうしても許せなかった。いつも笑顔が似合う月風のことをあんなふうに罵ったり、彼女の笑顔を曇らせたあいつらのことが。」
自分でもどうしてそんなことを思っていたかわからない。
「明日からどうしよう…………」
俺は悩んでいた。
明日学校に行ってしまったら月風と顔を合わせてしまう。
でも、きっと彼女は俺の顔なんか見たくはないはずだ。
「悩んでいても仕方ないか。」
俺はそうつぶやくと、一人の親友に電話することにした。
【もしもし?どうした?いきなり電話をかけてきて。】
俺は隆介に今日あったことを話した。
【それは、また。やっちまったな。】
「だよな。」
【でも、嫌われてはないと思うけどな。だってお前は月風さんをどんな形であれ助けたわけだろ?】
「そんなことない。俺は我を忘れて暴れまわっただけだ。」
【だとしてもだ。それに月風さんも怖くなっただけでお前のことを本気で拒絶したわけではないと思うぞ?】
隆介はそんな優しい言葉をかけてくれる。
「ありがとう。でも、きっと嫌われているから彼女の前に現れるのはやめとくよ。相談に乗ってくれてありがとう!それじゃ」
【おいまてって一!】
そんな声を聴きながら俺は親友との通話を切った。
そうして俺は転校することを決意する。
それから俺は一週間ほど学校を休んだ。
そして月曜日俺は学校に退学届けを提出しようと家を出た。
そこには………………………………………………………………………………………………




