陰キャの実力
最近とても多くの方にこの作品を見ていただいてとてもうれしく思います。
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次の日から月風はどんどん柚木との話を俺にするようになっていた。
俺はこのことがとてもうれしかった。
話を聞くと、今度二人で遊びに行くそうだ。
本当に仲良くなったようで安心だ。
ーー放課後ーー
「月風がいない?」
俺はいつもどうり校門付近で彼女を待っていたのだが今日はやけに来るのが遅い。
「何もないとは思うが探してみるか。」
そうして俺はもう一度校内に向かって足を進めようとした瞬間だった。
「やめてくださいっっ!」
こんな叫び声が聞こえてきたのは…………
いつもはご都合主義をバカにしているがこの時、今だけはご都合主義の神様をあがめることにする。
「これは、月風の声だ。」
俺はそう判断すると声がした方向に向けて走り出す。
たどり着いた先は体育館裏だった。
その中に月風の姿を発見する。
月風は複数人の男子生徒に囲まれていた。
「なあ、パパ活してるんなら、俺たちともしてくれよ。」
そんな下種な発言が聞こえたとき、俺の中で何かが切れた。
ネクタイの色からあれは2年生のようだ。
「…………何をしているんですか?彼女嫌がってますけど。」
俺がそう問いかけると下種どもは答える。
「俺たちは今この子と話してんの。陰キャは引っ込んどけよ!てか、お前もしかして陰野って名前だったりしない?」
「ええ。俺の名前は陰野ですよ。」
この受け答えをしているだけでも目の前の屑どもを殴りたくてうずうずしてくる。
「やっぱり?お前があの太陽が言ってたやつか。」
やはりあいつが元凶か…………
「お前ら、こいつ囲め!!どうせならここでボコっちまおうぜ!!」
ざっと6人くらいが俺の周りを囲む。
「悪く思うなぁがっ…………」
屑がしゃべり終わる前に俺はそいつの腹部を殴っていた…………
「我慢の限界だ!!月風をてめぇらみたいな屑がさわりやがって。」
俺は今までにないほどに切れていた。
「おかしいぞ!!太陽はただ虐められてるだけの陰キャって言ってたのに…………」
「なんでお前はそんなに強いんだ?前は太陽たちにいじめられてたんだろ?」
「黙れ!!来るならとっとと来い!!」
俺がそういうと屑どもが一斉に殴りかかってくる。
数分後
そこには屑の山ができていた…………
「月風大丈夫か?」
そういって座り込んでいる月風に手を差し伸べる。
「ひっ…………」
月風は俺の手を取らずにそのまま走り去っていってしまった。
「あっ…………」
おれはショックを受けていた。
「だよな…………今の俺は怖いよな…………」
そうつぶやき、俺はまだ意識のある屑に話しかける。
「なんでこんなことをした?」
「ひっ、えと太陽が月風涼葉はパパ活してるからワンちゃんあるかもって言ってみんなのりきになって…………それで…………」
やっぱり今回の件も裏で糸を引いていたのはあいつか。
「で、その太陽は今どこにいる?最近学校に来ていないみたいだが…………」
「本当にしりません!!ただ、最近あいつはどこかの半ぐれとつるんでいるらしいです。それくらいしか…………」
「そうか」
そういって俺は家に向かった。
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次は涼葉の話を書こうと思っています。
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