努力の成果
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時は少し遡り、テスト週間
俺、陰野一は猛勉強をしていた。
「ねえ、一?そろそろ休んだらどう?ずっと勉強してるんでしょ?」
そう問いかけるのは幼馴染の柚木だ。
「そう、うかうかしていられない。この前話しただろ?あの作戦を実行するにはテストで全教科赤点回避しないといけないんだ。」
ちなみに今日は月曜日だから時間はあと二日ほどしかないのだ。
「確か、私と隆介をその涼葉ちゃんに会わせたいんだっけ?」
「そうだよ。学校では話し相手が俺しかいないだろうし彼女には俺なんかよりも信頼できる同性の友人が必要だと思ったからな。万が一にも赤点は取れないんだよ。」
「でも、今の一は無理しすぎ!!少しは休憩しないと私も教えてあげないよ?」
柚木とはスマホで通話しながら勉強を教えてもらっている。
「それに今の一なら赤点なんてとるわけないし、何なら全教科60点は取れると思うんだけど。」
「もしかしたら、ものすごく難しいテストかもしれないだろ!!それに俺は早く彼女に学校でも笑顔になってほしい。」
「信頼できる友達を作るのはその第一歩だ。」
「でも、一はなんで涼葉ちゃんがいきなり学校で嫌われることになったか知ってるの?」
少し心配そうなこえで聞いてくる。
「なんとなくな……………………いずれそっちの問題も解決しないといけないが、まずは彼女がいろんなことを相談できる異性の友達を作ったほうがいろいろな相談ができるだろうし、俺なんかとずっと一緒に居なくても済むだろう。」
そんなことを考えながら勉強を続ける。
3時間後
「私はそろそろ寝るけど一もほどほどにしときなよ!じゃ、お休み」
この日俺は徹夜で勉強をした。
次に日もその次の日も……………………
そして、テストが終わりテストが返される。
「全部赤点じゃない!!」
「いやったーー」
こうして一は血のにじむような努力をして一は月風涼葉の笑顔を勝ち取ったのだった。
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