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1時間という短い時間だったけど、ホットドロップにアイスドロップを1人10個以上は確保出来た。
無事rankAで揃えられたのでこれで暫くは大丈夫だろう。ホットドロップとアイスドロップ作りはまっちゃのお気に入りなのか終始ご機嫌だった。
わざとわき上がる炎に突っ込んで行ってみたり、舞い上がる雪と一緒にくるくる回ったり。
最後には遊び疲れて頭の上でこっくりこっくり。
あ、あれ?
これ終わったらまたダンジョンだよ?
大丈夫かなぁ。
「ごめん!お待たせー」
石碑の前には既にヤトとクオの姿があった。
いろいろ用意していたら時間ギリギリになってしまった。
「お、きたな!じゃ、パーティー組むか」
元々まっちゃとパーティーを組んでいたのでそこに2人が入ることになった。
「え?私がリーダー?」
「そりゃそうだろ」
クオもうんうん、と頷いている。
うぅ、まぁ私が誘ったようなものだしな。が、頑張ろう。
「じゃ、行くか?」
「11階層からでいいかな?」
「そうだな、浅い階層は弱すぎてつまんねーしな」
「大丈夫」
まっちゃは……。
「きゅ、きゅぅぅぅ」
ね、寝言?
「ま、そのまま寝かせとけば?」
というヤトの言葉に従いそのまま転移した。ま、戦闘はヤトがやるって言ってたしな。
ま、いっか?
転移ポイントについたらアイスドロップを皆に配って食べた。食べ物の気配に釣られたのかまっちゃも起き出してきた。
食いしん坊さんめ!
「よっし!はりきっていこー!」
駆け出しそうな勢いのヤトに遅れないようについていく。
途中採掘ポイントがあったので掘ったり掘って貰ったり。パーティーメンバーが増えたことで出てくるモンスターも増えたみたいだが、とても良い笑顔でヤトが相手をしてくれてるので私とクオはゆっくりと採取が出来る。
「あーははははは!おらおらおら!お前らもっと気張れよ!」
「きゅっきゅ~!」
うん、良い笑顔、だよね?
モンスターが宙を舞い、切り裂かれ消えていく。おかしいなぁ、戦闘ってこういうもんだっけ?
まっちゃはヤトの方に敵を誘導している。
……追い込み漁?
「おっし!ナイスだまっちゃ!戻ったら上手い菓子買ってやるからな!」
「きゅっきゅ~!」
そうですか、お菓子に釣られたんですね。ま、ヤトのサポートが上手く出来てるようで良かったけどね。
「どうだ?パーフェクトでたか?」
「ばっちり」
やっぱり採掘師でとれる鉱石があったようで、それでアイテム欄は埋まった。
それにモンスターもヤトが片っ端から倒してくれたのでこっちもコンプリート!
「思ってたよりもいいな!ま、まだレベル低いヤツばっかりだから早く下行こうか!」
まっちゃを頭に乗せたヤトの後について下の階層へと向かった。
いつの間にかまっちゃがヤトになついてる。……ま、いいんたけどね?私の方にいても楽しくないし。
拗ねてなんかないんだからね!
って、心のなかの声は置いといて。
その後も順調に下へ下へと進む。
問題があるとすれば、戦闘に夢中になったヤトに採掘させることかな?とりあえずページが埋まるまでは頑張って貰わないと。
そして現在15階層。
最後の雪フィールド、なんだけど……。
「うーん……」
「足りない」
クオと一緒に自分のメニュー画面を見て考える。
取得アイテムは共有されてるから同じ内容になってるはず。
そこにはコンプリートの文字が並んでいる。が、1つ足りない。
「アイテムとかは手にいれたけど、モンスター1種類倒せてないよね?」
「なぜ?」
うーん。この階層もあらかた回ったから殆ど倒したと思ったんだけどな、ヤトが。
「どうしたー?」
戦闘を終えたヤトがまっちゃと一緒にこっちに向かってくる。
あ、今まで戦闘中でした。
ヤトの戦闘力は凄くて5体くらいなら警戒しなくてもすぐ倒してくれるのです。
頼もしい。
「なんか、まだ未見のモンスターがいるみたい」
「なに!?本当か!?」
「本当」
この階層はあと1種類倒せばパーフェクトなのになぁ。
どこにいるんだろ?
「とりあえず探しにいってみるか?」
「そうだね。あと1種類クリアしないと進めないし……。どうする?手分けする?」
「賛成」
採取等のポイントはほとんど回り尽くしたので私も戦おう。パーティーを組んでるので戦わなくても経験値は入ってきている。何だか申し訳ないな、と思ったけどヤトが戦わせてくれれば問題ないっていうからどんどん経験値が入ってきていた。スキルのレベルは上がらないんだけど、種族レベルは戦わずして上がってしまった。感謝です。
「じゃ、見つけたらコールで連絡な!」
「わかった!」
「了解」
まっちゃはヤトの頭から戻ってきてくれてちょっと安心。元の大きさに戻してレッツゴーです。
ヤトはマップの右側、クオが左側、ということで私はマップ中央を担当する。
ここら辺のモンスターはウォルターニアの先にある火山帯くらいのレベルなので私でも大丈夫なのです。
出てくるモンスターをばっさばっさと切り捨てる。
うん、やっぱり刀の性能が上がったから倒しやすい。ちゃんと魔法陣も使ってるから楽に倒せている。
が、なかなか新しいモンスターと出会わない。
「うーん」
もう一度メニューのページを確認。
今も2人が戦っているからか、モンスターの下に表示されている撃破数が増えていっている。
と、ここで不思議なことに気がついた。
さっき見たときは気づかなかったけど、撃破数の数字の色が違うものがある。
あ、また変わった。
丁度撃破数が50を越えたところで数字の色が黒から、黒く縁取られた白色の数字に変わる。
この階層に出てくる見つかっているモンスターは10種類。確かに他の階層よりモンスターのリポップが早い気がしていたので、この数字も納得出来る。
そもそもヤトの〈誘惑〉というスキルのおかげでモンスターの出現率はあがっているんだとか。その効果を踏まえてもこの階層ではモンスターとのエンカウントが非常に多かったのでおかしいと思ってはいたのだ。
色の変わっていない数字はあと3つ。
が、それもすぐに埋まっていく。
マップの右側では凄い勢いで動きまくる味方のマーカー。
……ヤト、凄い助かるけど、なんだかなぁ。
そしてあっという間に最後の1つも色が変わった。
と、その時。
目の前にいきなり黒い靄が発生した。
そして中からは未だ見たことないモンスターが。
Bumooooooooo!
「で、でたー!?ヤト、クオ出たよー!」
慌ててパーティーチャットで助けを呼ぶ。
今いる場所は丁度階層の中央、2人とも直ぐきてくれるだろう。
「まっちゃ!2人が来るまで頑張ろう!」
黒い靄の中から現れたのは白い猪のようなモンスター。ボス扱いなのか3メートルくらいはある。それにそのまま小さくしたような小さな猪を引き連れていた。
パーティーを組んでるので強さもそれなりだろう。私とまっちゃだけじゃどうにもならないからとりあえず今は時間を稼ぐ!
「ファイヤートルネード!」
今までは温存しておいた特化魔法陣も惜しみ無く使う。
「《一閃》!」
魔法陣を小猪に向けて放ち、隙をみて大猪に刀のアーツを叩き込む。
が。
「痛っ!?」
やはり数が多い小猪には牽制にもならなかったようで、何体からか攻撃を受けてしまう。
「くぅ!」
すかさずまっちゃが回復してくれるが、これはまずい。
助けてーヤト!クオ!
「待たせたな!」
「着いた」
「き、きたぁー!」
ピンチに風の如き速さで現れたヤトとクオは勇者に見えました。
「ハナとクオはちっさいヤツをやってくれ!まっちゃはあたしとでっかいヤツな!アイツの注意を引き付けといてくれ!」
「くぅ!」
「わかった!」
「了解」
まっちゃはすぐさま大猪の顔めがけて飛び立った。
クオは自分から近い左側の小猪へ、なので私は右側の小猪へ。
一拍遅れてヤトも走り出す。小猪の注意がクオと私に向いたので、その隙をついて大猪目掛けて一直線。
「ファイヤーボール!」
ここは手数勝負、クールタイムの短いボール系でやっちゃいましょう!
目の前の小猪は6体、クオの方にも同じくらいの小猪がいる。
こいつらは猪だけに直線的に突っ込んでくる。それをかわすのはそこまで難しくないんだけど、タイミングをずらして突っ込んでくるからたちが悪い。
ファイヤーボールで走り出すところを狙ったり、タイミング合わせて刀で切りつけたり、ジャンプしてかわして他の小猪にひかれたり……。
何とか全部倒してクオを見る。
丁度あっちも終わったようなのでヤトの元に向かおう。
「クオ使って!」
その前に回復しないとね。
私もクオも結構HPが減っている。
ハイポーション2本は過剰な気はするが、細かいことをしている暇がないので仕方がない。在庫はまだまだあるし。
クオは目を見開き驚いていたが、素直に飲んでHP全快にしていた。
ヤトにも……と思った瞬間。
ドォォォオォォン……。
「うわっ」
ぶわっと雪が舞い上がり視界が白く染まる。
Booooooooooooo!
あれ?おかしいな?
何だか倒されたような声が聞こえてきたよ?
視界が落ち着いた先には、倒れた大猪とその上に仁王立ちしながらピースサインを送るヤト。
え?本当に倒しちゃった?
隣に来ていたクオを見ると、やれやれといったように肩をすくめていた。
え?それでいいの?
大猪の消えた後には宝箱が出てきた。
出てきたのは精霊石の欠片、3つ入っていたので均等に分けました。
「いやー、まさかこんなヤツがいたなんて予想外だよな!」
「いやいやいや、その前にヤトだけで倒せるって……」
ぽん、とクオに肩を叩かれ首を左右に降られた。
ま、ヤトだしね。
「それにしても、何で急にあんなのが現れたんだ?」
「あ、多分この階層のモンスター50体ずつ倒したからだと思うよ」
「納得」
クオはメニューのページを開いて数字の色が変わっていることに気づいたのだろう。うんうん、と頷いている。
「へー、そんな仕掛けがあったんだな」
もしかしたらまたあるかもしれないなぁ。次は25階層とか?でも5階層の時は何も無かったし、ま、行けばわかるか。
その後はスムーズに20階層までたどり着いた。採取も採掘も沢山出来てとっても満足。さらに種族レベルも上がってるのはかなり嬉しい。
そして嬉しい出来事がもうひとつ。
―16階層のこと―
「神力の果実、種手に入った」
あまり表情が変わらなかったクオが嬉しそうにはにかみ手のひらを見つめていた。
「クオって〈農作〉のスキル持ってたの!?」
今まで自分の採取にばかり気をとられ、クオのことまで見えていなかった。
「趣味、ガーデニング」
またまた楽しそうに答えるクオ。
後ろのBGMは女の高笑いとモンスターの悲鳴だったが、心がほんわか暖かくなった。
あれ?この状況に馴染みすぎ?
「私も畑持ってるの!スキルも〈農業〉になったんだ!」
「仲間」
そしてがっしりと握手する。
「でも、神力の果実って聞いたことないなぁ。もしかして採取師でとれる種?」
「その通り」
ほ、欲しい!
イベント終わったら畑を拡張しようと思ってたし、種が手に入れば増やすことも可能じゃない!?
お手伝い精霊さんに頼めば、畑も何とかなりそうだし!
「お願い!私にその種売って!」
ここは何がなんでも説得したい。
お願いクオ様ー!
顔の前で手を組み、じーっとクオを見つめてみる。それをクオがじーっと見つめ返す。
辺りには女の高笑いとモンスターの悲鳴だけが鳴り響く。
「お金いい。その代わり採師の種交換」
「いいの!?やったー!ありがとう!」
とりあえず今は各自種を集めて、最後に交換することに決まった。
あー、イベント終了が楽しみだ!
その後もヤトの戦闘が終わるまで〈農業〉について語った。
これから畑を拡張するつもりだということを伝えると、見に行きたいと言われたので、整備が終わったら連絡することを約束した。
パーティーを組むときにクオとはフレンド登録をしてあるのでバッチリだ。
クオの畑も見に行きたいと言うと、こちらもオッケーしてくれた。
今は畑の管理をドワーフのNPCに任せているので、見に来るのは何時でも良いらしい。
ん?ドワーフ?
「畑の管理ってNPCに依頼出来たの!?」
「〈農業〉にランクアップ後ドワーフの里でクエスト受けると〈農業〉のスキル持ってるNPCを雇える」
長く喋って疲れたようで、出てもいない額の汗を拭うクオ。人見知りなところがありあまり言葉を発しないんだとか。
私最初から結構喋ってるなぁ、と思って聞いてみると、興味好奇心が勝った結果だとか。
どうゆうこと?
今は慣れたんだと思うんだけど、この話し方はもう癖らしい。
「そんなクエストあったんだ……」
出不精がここに来て弊害をうんだな。
で、でも私は精霊さんに頼むからいいんだもん!
「ハナ……1人で管理?」
「ま、まっちゃと2人だ、よ?」
そんな可愛そうな目で見ないで!
「で、でももうすぐ精霊のNPCを雇えるはずだから大丈夫!……のはず」
「精霊?」
「私もまだ良くわからないんだけど、畑のお世話をしてくれる精霊さんらしいよ?」
「知らない」
「私もこの間知ったばっかりだよ。どんなのかわかったら教えるね」
「よろ」
そして再び固く握手をする。
「終わったぞー」
ヤトも合流したのでその後は下の階層へと進んだ。
ということがあったのです。
イベント終了後の種交換イベントが楽しみです!
で、今は20階層のボス扉の前。
本当は直ぐにでも倒して先に進みたいんだけど、1日目のリミットである15時間まであと十数分。
ということで、ここで睡眠休憩をとることになりました。ボス部屋の前はセーフティーエリアのようで、テントを張ることが出来るみたいだ。
事前に作りだめしておいたサンドイッチとジュースを3人と1匹で食べると、お休みーと言ってそれぞれのテントに入った。テントは1人用だったのでまっちゃは指輪へと送還した。
何だか色々あった1日目でした。
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name : ハナ
tribe : ハイフェアリー
level:4 [2up]
HP : 750/750 [40up]
MP : 729/729 (+149) [40up]
STR : 71 (+35) [6up]
VIT : 135 (+115)
AGI : 87 (+70)
INT : 75 (+30)
DEX : 80 (+20)
LUK : 25 (+10)
AP : 0
SP : 46
【スキル】
〈採師〉Lv.25〈鑑定士〉Lv.28〈魔導陣〉Lv.27〈成長〉Lv.17〈抜刀術〉Lv.20〈二撃流〉Lv.15〈舞踏〉Lv.15〈MP++〉Lv.29〈農業〉Lv.12〈錬金術師〉Lv.40〈鍛冶師〉Lv.3
[控え]
〈道具師〉Lv.35〈料理師〉Lv.6〈釣り〉Lv.29 〈細工〉Lv.42
【称号】
フェアリー族の加護:DEX+10
世界樹図書館を開放せし者:全ステータス+10
本屋の加護:INT+5
魔女の見習い:INT+5
【売買】
商人Lv.39
【装備】
武器:碧魔刀 STR+25
防具頭:紐リボンVIT+20
防具上衣:狩衣(赤紫)VIT+45
防具下衣:袴(赤紫)VIT+40
防具鎧:なし
防具手:なし
防具足:下駄(足袋付)AGI+40
アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪 ・数珠型グリフォンブレスレットINT+10・疾風の首飾りAGI+20
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name : まっちゃ
tribe : グリフォン〈亜成体〉
level : 30 [2up]
HP : 925/925 [30up]
MP : 805/805 [30up]
STR : 25
VIT : 25
AGI : 22
INT : 30
DEX : 20
LUK : 14 [4up]
AP : 0
【スキル】
〈治癒〉Lv.12〈探知〉Lv.30〈牙〉Lv.13〈風魔術〉Lv.11〈縮小〉Lv.12
【装備】
アクセサリー:リボンネックレス
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