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ここまでの状況整理

 ご覧いただきありがとうございます。

 諒花が滝沢邸で早い眠りについている間の出来事を描いた、いわゆる長い夜編が完結したため、ここで改めて整理を行いたいとこの回を設けました。来週からはいよいよ夜明け前の11月3日編に入っていきます。


 ・時系列整理

 夜明けに入る前にここで軽く時系列を諒花視点で整理します。本作はまず10月19日に諒花が滝沢邸で裏社会の帝王レーツァンを撃破し、10月26日に翡翠によって零のスパイ疑惑が判明、ここまでが前作人狼少女1のラストの部分です。


 次に本作、人狼少女2で27日に諒花が零に彼女の家に会いに行くも監視役であることがバレた彼女は失踪、その後、翡翠の提案で花予と面談して滝沢家と協力関係を結びます。しかし30日に初めてワイルドコブラからの刺客ビーネットが襲来。翌日の31日ハロウィンには第二の刺客スコルビオンが襲来してきますが、11月1日にXIED(シード)からフォルテシアが諒花の前に現れ大敗してしまいます。


 そして、11月2日の早朝が第三の刺客コカトリーニョ戦で始まっていき、そこから滝沢邸で零の家から見つかったパソコンを見たり、第四の刺客レカドールとの戦いやダークメア最高幹部のスカールとの戦いになり長い夜編に入っていきました。つまり第55話から第158話までは全て11月2日の出来事を描いたということになり、11月2日を一つの章をするならばその締めが諒花が眠りに入った後に判明した越田組、カトルズなども初登場した長い夜編ということになります。次週からは本格的に11月3日に入っていきます。



 ・現状の各勢力の動向とメンバー


 ・滝沢家

 メンバー:滝沢翡翠、初月諒花、初月花予、滝沢紫水、シンドローム、マンティス勝、倉元、ハイン

 滝沢家と初月家の合同、更にダークメアからの援軍でハインが加わっている。化蛸追撃組1、化蛸追撃組2は合流していないが離れた協力関係にある。石動は元々滝沢家所属であり、蔭山は諒花と花予と交流があるため。


 ・化蛸追撃組1

 メンバー:フォルテシア・クランバートル、石動千破矢

 事件発生から水面下で一番長く化蛸のダーガンを追っているXIED(シード)のフォルテシアと、滝沢邸帰り際に零に化けた化蛸とたまたま遭遇したことで結成した石動のタッグ。恵比寿に籠城していると思われる化蛸を追う。


 ・化蛸追撃組2

 メンバー:蔭山貴三郎、シーザー

 フォルテシア同様に警察として、化蛸のダーガンを追っている蔭山と、その化蛸に負傷を負わされた事から渋谷に残らざるを得なかったシーザーが出会いともに行動することから結成したタッグ。蔭山がフォルテシアと繋がりがあるため、その情報をもとに恵比寿に籠城していると思われる化蛸を追う。


 ・カヴラ一派(ワイルドコブラ残党)

 メンバー:化蛸のダーガン、カヴラ

 物語前半の敵組織であったワイルドコブラの残党で、現在は恵比寿の8階建てホテル、グランフォール恵比寿に籠城し、後述の越田組の迎えを待っているが不穏な動きあり。本来ワイルドコブラボスのカヴラは傀儡と化しており、ダーガンは越田組との繋がりから同組織を相談役として動かしており、実質越田組の二次団体と化している。


 ・越田組

 メンバー:Mr.カトルズ

 かつては関東で人攫いのシノギで名をはせたがXIED(シード)に滅ぼされたはずの越田組の代紋をカトルズが再利用して結成した。越田組も属した関東裏社会の最大組織だった岩龍会の残党など行き場をなくした者やダークメア離反者が在籍しているという。カヴラ一派とワイルドコブラの後ろ盾であり、ダーガンを送り込み多額の出資をして同組織を掌握していた。関西に本部があり、カヴラ一派は恵比寿で越田組と合流して逃亡する計画である。


 ・犯罪組織ダークメア

 メンバー:スカール、レイヴン、タランティーノ

 ワイルドコブラの本家組織であり、近年は独自に活動する総帥レーツァンに代わって三人の最高幹部が仕切り、その中の一人、ナンバー2でもあるスカールが代表、トップを務めている。総帥レーツァンの掲げた「見込みのある初月諒花が自分を打ち倒した時、組織内に潜む膿を全て出し、かつ後述の中郷を倒す」という極秘プロジェクトで動いている。そのため諒花がレーツァンを倒した後は、それを公には調査中という体裁にし、かつ総帥が倒れた情報を反乱分子に流して情報を錯綜させ、内紛を起こさせた。

 しかし最高幹部の一角カヴラ率いるワイルドコブラが離反、滝沢家に攻撃を仕掛け諒花に手を出したことでスカールが滝沢家に謝罪、ケジメをつけることになり、品川にあるワイルドコブラ本部に乗り込み直々にガサ入れをした。そこにいた者が大半降伏したため、ワイルドコブラは大幅に戦力を削られ、残党軍が予め貸切でとっておいた恵比寿のホテルに集結することになる。

 現在はカヴラ一派とケリをつけるためにスカールは恵比寿への侵攻準備を進めており、自分達が起こさせた内紛の対応は最高幹部の一角、タランティーノに任せている。


 ・XIED(シード)東日本支部

 メンバー:中郷利雄、黒條零

 現状、関東実働部隊本部である神奈川基地からフォルテシアが現れ、石動と協力して化蛸の捜査にあたっているが、諒花を監視させるために零を送り込んだ長官中郷、行方をくらませた零、更に中郷とレーツァンが手を結んでいることが発覚するなど暗躍しており、黒い話が後を絶たない。なお、東日本支部が大元の本部であり神奈川基地は実働部隊の本部にすぎず、東日本支部の命令には逆らえないというが……


 ・監獄のヴィランズ組

 メンバー:ビーネット、スコルビオン、コカトリーニョ、レカドール、樫木麻彩

 今作の抗争で諒花達に敗れたワイルドコブラ幹部四人衆に加え、前作人狼少女1で翡翠に敗れて投獄され、脱獄を試みたが失敗した樫木のグループ。現状は5人で監獄でトランプをして遊んでいるが、越田組の情報を最初に喋ったのはこの中で一番最後に投獄されたレカドール、更に深堀りする形で喋った樫木である。


 ・生死不明

 メンバー:レーツァン、円藤由里

 作中で死亡していると語られているが、生存している可能性がある者たち。前作の人狼少女1での重要人物、円藤由里は10月19日時点で既に死亡しているとされているが、11月2日になっても葬儀や告別式をやっていない、かつ遺体と立ち会っていないことが同じ学校で交流がある紫水によって明言されており謎として残っている。

 レーツァンに至っては自らが見込んでいた諒花に倒され、零と中郷に関するヒントを彼女に与え、それが今作の序盤に繋がっている。自らを混沌の炎で焼いて消えていったが、プロジェクトの進行、実行役をスカールとタランティーノ、バックアップとしてハインに後を託しており、計画通りに進んでいることや円藤同様にこちらも葬儀や告別式に関してはノーコメントである。


 ・帰省

 メンバー:笹城歩美

 前作では重要人物だった歩美だが、前作で姉の湖都美が亡くなった件もあり、11月2日からの三連休中は実家の都合で大阪に帰省している。そのため、歩美は本作ではフェードアウトしてしまっているが、彼女もいなくなった零と戦い続ける諒花の身を案じている。




 ・諒花の強さについて

 通常の異人(ゼノ)相手には苦戦することはありながらも対処できているが、その上に位置する稀異人ラルム・ゼノ相手には大きく差をつけられている。

 諒花自身は生まれながらの稀異人ラルム・ゼノであり本来は対等に戦える。はずなのだが、幼い頃から事故が原因で入院した病院でもらってからずっと首にしている、強すぎるチカラを程よく調整するためのチョーカーで、長年チカラを抑え込んでいた。

 ところが絶体絶命のレーツァン戦で翡翠に言われてそれを外し、抑え込んでいたチカラを引き出すことに成功、同じ稀異人ラルム・ゼノであるレーツァンを見事倒すことに成功している。

 しかし、長年抑え込んでいたチカラは他の同じ稀異人ラルム・ゼノには遠く及ばず、フォルテシアには完敗を、スカールは翡翠の介入で中断されたが手も足も出ないという状態だった。

 稀異人ラルム・ゼノで唯一レーツァンに勝てたのは諒花のチカラが、レーツァンにこれまで両親や恋人を殺されたことが判明するなど、様々な要因からくる強い思いでそれまで以上に引き上げられていたからであった。


 本来は異人(ゼノ)から成り上がる形で稀異人ラルム・ゼノになれるが、諒花は生まれた時から稀異人ラルム・ゼノという特殊な生い立ちをしており、だからこそ中郷やレーツァンに狙われる要因となっている。以下、諒花以外で判明している稀異人ラルム・ゼノを挙げる。


 滝沢翡翠、石動千破矢、レーツァン、フォルテシア・クランバートル、スカール、カヴラ、タランティーノ、化蛸のダーガン



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