299話
本日3話目!!なんか勢いづいた!!
「‥‥‥‥公爵になって、十数年経ったけど、平穏な時っていつ来るのだろうか」
「なんかもう、貴方の事ですから驚くこともないわね」
「そうだよね、全然終わる気配がないというか、引き寄せまくっているよね」
…‥‥妻たちに、思いっきりそう言われると何とも言えない。
うん、正直言ってさ、ちょっとだけ貴族生活を甘く見ていた部分もあるだろう。
でもなぁ…‥‥
―――――本日十人!平均変動シタヨー!
【うむ、こっちの方も森に忍び込んでいた曲者を捕らえたからのぅ】
バトとタキがそう報告してくるが、ちょっとそれは頭を抱えたくなる。
公爵の位を貰い、ルース=バルモ=フォル公爵となって結構経ったはずなのだが…‥‥何故か、毎年何かしらの騒動に巻き込まれている。
学生時代だけのモノだと思いたかったのに、なんでこうも間者とか争いを作るための戦争屋とか、挙句の果てには迷惑をまき散らすだけの愚者だとか、そういう類がここへ来るのだろうか。
「教育関係とか、国しっかりしていたよね?学園とかの方は?」
「バルションがしっかりしていたようですわよ。あの人、学園長の座を降りて名誉顧問となって、しっかりと年々良質な生徒たちを増やせるようにしていますもの」
「母上が自ら出て、潰すけれどもなぁ…‥‥それでもやっぱりなくならないのだろうか」
「鬼人やエルフ、ドワーフ、獣人、奇人など、色々な亜人種も入ってきているでありますからねぇ」
「なんかさらっと関係ないもの混じってなかったか?」
あちこちから報告が上がりつつ、妖精部隊を駆使して解決を目指すのだが、その度に問題が起き、解決し、問題が起き、解決し…‥‥繰り返し過ぎてゲシュタルト崩壊が起きそうである。
というか、休ませる暇ないだろう。
「そういえば、兄様方がこんど来るそうですわよ。国とのつながりをこの公爵家が持っていることを示すためらしいですわね」
「そう言えば、父上や母上も来るそうだ。帝国と王国の両方と繋がっていること等、政治的な思惑で面倒事を減らす方針らしいよ」
「…‥‥百歩譲って国王夫妻とは良いけど、ルーレア皇妃の方は穏便に済ませて欲しい」
「師匠、絶対にまた仕掛けてくる気です」
「孫見たさに来ている可能性もありますけれど…‥‥時々戦闘技術を仕込むのはやめて欲しい」
「学園の方に、今行っているから大丈夫だと思いたい」
…‥‥流石に結構歳月が経った分、子どもたちにも俺は恵まれていた。
というか、妻が多い分子供も多く、多種多様過ぎて色々てんやわんやとしている。
ある息子は国滅ぼしのモンスター組合へ出向き、自分も加わりたいと言って手合わせ・修行を願って居たり、またある娘は貴族としてふさわしい人格、品を身に着けるために他国へ留学しつつ、愚者を徹底的に潰している。
またある息子はスアーン経由でどこかの世界へ出向きまくって、娘の方は悪魔と出会い知恵対決などをして楽しんで…‥‥
「…‥‥何だろう、この子供たちの異常性は。いや、悪い意味ではなく良い意味なんだけど、全員なんでこうなるの?」
「遺伝ですね」
「ああ、そうだよね」
‥‥‥ぐぅのねも出ない。そして全員、まだ赤子な子もいるのでそれは覗くとして、魔導書を顕現させることが可能だったりする。
流石に俺の黄金のとはいかず、それぞれ妻たちと同じような色合いのものだが‥‥‥また新しい色合いに変化している娘・息子もいたなぁ。赤いならまだしもルビー色とか、白ならまだしも白金色とか、本気でどうなっているんだろうかと、頭を抱えたくなる日々である。
うん、自分で言うのもなんだが、やっぱり周囲に多大な胃の負担をかけているような気がしなくもない。一部の国王とか帝王は笑いつつ、自分の孫たちがすごすぎて狂喜乱舞、毛根全滅したらしいからな。済まないとは思うが、自己責任にして欲しい。
ちなみに、領地の方も大概だからなぁ…‥‥おかしいなぁ、学生時代の夏休みで調べ終えていたと思ったのに、他にも色々あるなんて。
湖の方ではそこの方に極上の魚などが存在していたようで、漁の場所として適切に管理しつつ、その広大な美しさなどで観光資源になっている。
鉱山の方は、元々綺麗な場所もあって、観光資源にはできていたのだが、新しく開発として採掘を行って見たら、希少金属の山が出てきた。
元液体人間、今は養女でありつつ世界を股にかける魔法少女となった娘がいた廃村では、新しい村をつくりつつも、とんでもない発展ぶりを出している。魔法少女となったその道は、親としてどう接すればいいか分からないこともあるが‥‥‥番を見つけて増えたマロ一家に任せてもいいか。フワフワ天国大増量中のようで、それはそれで美しく可愛い光景らしいし。
考えてみたら、魔導書よりもマロの方が謎が多いような…‥‥黄金化ブレスを吐くコカトリスでありつつ、雛を授かったと思ったら、その子たちはその子たちで宝石に変えたりするんだもの。鉱山に一枚かんでないよな?
疑わしく思いつつも、毎日平穏とは程と言い、あわただしい生活が続いている。
子供たちに恵まれたとはいえ、将来的には後継者決めなどもあるだろうし、今から考えると気が遠くなるなぁ…‥‥
「‥‥‥うん、一旦仕事を投げて、ちょっと領内見回りに行ってくる!」
「あ!あなた、勝手に逃げちゃだめです!!」
「旦那が逃げるぞぉぉぉ!!急いで追えぇぇぇぇ!!」
だっと窓から飛び出せば、妻たちが素早く邸中に声をかけ、逃走を阻止させようとしてくる。
「召喚タキ!!ついでにダッシュ!!」
【うぉぉい!?片棒を担がせないで欲しいのじゃ召喚主もとい旦那様ぁぁぁぁぁぁぁ!!】
その叫びに笑いつつも、俺は自由を求めて一時の逃亡を試みるのであった…‥‥
‥‥‥数時間後、全員に全力で捕縛されたが。
「うん、やっぱりこの女狐、焼いた方が良いですわ」
【強制的に片棒を担がされたんじゃが!?同じ立場になっても、やっぱりお主一番敵視しているじゃろぉぉぉぉぉぉ!!】
タキがそう叫びつつ、そのやり取りに皆は思わず笑うのであった。
‥‥‥日々はあわただしく、平穏とは遠いけれども平和なのかもしれない。
というか、なぜこうも毎年騒動がおきるのか、それが一番の悩みである。
どうにかならないかと手探りしつつ、それでもどうにもならないのであった。
次回最終回!!
‥‥‥なんかね、勢いづいて一気に終わらせようとしている感じがある。
それでも、最後までどうかお付き合いお願いいたします。




