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黄金の魔導書使い  -でも、騒動は来ないで欲しいー   作者: 志位斗 茂家波
夏も過ぎ去り、最後の学園生活で章
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278話

前書きネタが、微妙に思いつきにくい。

あとがきだと思いつくのになぁ…‥‥無い方が良いのかな?

ぴよこんぴよこんっと跳ねて動き、巨大なドラゴンのような体の頭の上を回っている石像たち。


 モデルはおそらく大鷲のようなモンスターなのだろうが、何故これらの石像たちが動き回っているのだろうか。



「と言うかタキ、あの巨体ってもしかして……」

【うむ、間違いないのぅ。ファフニールの身体じゃ】


 どうやらあの巨体は、ここでの話に出て来たファフニールらしい。


 死骸なのか、それともまだ息があるのか…‥‥いや、この様子では前者だろう。



 だがしかし、それならばあの石像たちは何なのか。



 疑問を抱く中、その石像たちはルースたちに気が付いたようで動きを止め、じっと見る様なそぶりを見せた後、近づいてきた。


【グガァ、ゴガァァ!!】

【ゴアゴアァァァ!!】


 各々で叫び、ぐるっと取り囲んで叫ぶ石像たち。


「な、何を言っているんだろうか、こいつらは?」

【ぬぅ、叫んでいるようにしか聞こえぬというか、何かを言っているようじゃが‥‥‥】

【残念なガら言葉を成しテいなイね】

【ピギャァァァ!!】


 タキもヴィーラもモンスターだが、この石像たちの言葉は理解できないようだ。


 いや、元は体形のある言葉のようなものだったようで、それならばまだ理解できたのだが、この状態だとどうも石像たちの知性が惜しいレベルで低いらしく、例えで言うのであればミミズがのたうちまわるような、下手くそな文章を読まされて、解読がしにくいものらしい。


 マロにいたっては、敵意あると思ったようで、身体をぶくっと膨らませ、羽を広げて威嚇している。


‥‥‥なんか可愛い。威嚇になっていない残念さが溢れている。






 とにもかくにも、謎の石像たちはルース体の周囲をぐるぐる回りながら、何かを叫んでいる。


【グゴァァ!!】

【ゴガァァ!!】

【ゴゲェェ!!】


 話の内容があるはずだが、内容自体が壊れているようなものらしく、解読不可能。


 かと言って、このままの状況だとどうにもならないだろう。


「何を訴えかけているのか、全然わからないな‥‥‥」

【叫んでいる内容が、支離滅裂な感じじゃからなぁ】


 どうしようもないのならば‥‥‥何か手を出してみるのもありか。


「‥‥‥いったん攻撃でもしてみるべきか?」


 反撃される可能性が高いが、話し合いなどの手段は通じなさそうだ。


 ゆえに、いっその事吹き飛ばしてみて様子を見たほうが良いだろう。


【一応我らも応戦できるし、ありかものぅ】

【やッて見ないト分からなイけどね】

【ピギャス!!】


 全会一致で文句もないようだし…‥‥攻撃をすることに決定した。



「とりあえず『魔導書(グリモワール)顕現』」


 魔法を使ってみることにしたので、魔導書(グリモワール)を顕現させる。


 黄金に輝く魔導書(グリモワール)が出たところで、石像たちに動きが出た。


【グゲッツ!?】

【ゴガァ!?】


 魔導書(グリモワール)の輝きに驚いたのか、それとも何をするのか理解できない警戒心からなのかはわからない。


 でも、一応状況を変えることはできそうだ。


「相手が石像なら火とかは通じなさそうだし、ここは吹っ飛ばす!!『アイスストーム』!!」


 地下室内なので考え、複合魔法として風と氷を利用する。


 

 

 発生した氷の竜巻に石像たちは飲み込まれ、舞い上げられる。


 そこそこの重量があるかもしれないと思っていたが…‥‥


「あれ?なんか軽い?」


【グゲェェェェ!!】

【ゴゲェェ!!】

【ギゲェェェェェェェ!!】


 舞い上がった後、落下したのだが重い音で落ちなかった。


 なんというか、乾いたスポンジを床に落としただけのような…‥‥そんな感覚である。


【ふむ、どうやら中身は無かったようじゃな】

【中が空洞ダったのかモ】

【ピギャッス】


 ガシャンガシャンと悲鳴を上げて落ちていく石像たちを見て、タキたちはそうつぶやく。


 粉々になっていないところから考えると、意外にも頑丈なのだろうけれども、今の攻撃で石像たちは動きを止めた。


【グゲゲゲ…‥‥ゴブゥ】


 最後にうめき声をあげ数秒経過したのち、石像たちは完全に沈黙した。



「ちょっとやり過ぎたかな?」

【ぬぅ、何者なのか知りたかったのじゃが…‥‥やっちゃったようじゃな】

【全滅しタね】

【ピギャァ】



【…‥‥いや、違う】

「【【【!?】】】」


 突然、その場に別の声が響き、ルースたちは驚愕する。


 見れば、石像達がいた巨体…‥‥ファフニールの口が、動いていた。



【奴らは、我が意識の一部。命尽きる前に、ここへ来た者を調べるために出した分身体……だ】


 目に光が宿っているが、それはひどく弱々しい。


 体もまともに動いていないようで、動くのは口だけのようだ。



【少々失敗し、不完全なものであったが…‥‥まぁ、良い。もはや目も見えぬが、この距離であれば気配も分かる‥‥‥同じモンスター…に、分身体を倒した人間……いや、精霊か?不思議な気配だが、別に良いだろう】


 目が見えていないと言っているが、気配だけでここまで分かるとは、元はかなりの実力がある可能性もあっただろう。


 でも、これでもう最後の命だったようだ。



【‥‥‥悪しき気配が無いのだけは良い。それならば、安心して‥‥‥】


 そう言葉を言いきらないうちに、ファフニールの口は動かなくなったのであった…‥‥










【‥‥‥ふむ、普通に老衰じゃな】


 動かなくなったファフニールの身体を調べ、タキがそう診断を下した。


「つまり、普通に寿命だったってことか?」

【でも、あの石像はなんだっタんダ?】

【ピギャァ?】


【分身体と発言しておったじゃろう?多分、それじゃよ】


 亡くなってしまった相手の考えをすべて理解できるわけではないが、どのような意図があったのかタキは分かったらしい。


 ルースたちが訪れた時には、まだ息があり、もう間もなく一生を終えようとしていただろうが、それでも生きていたことは生きていた。


 国滅ぼしの魔物でもあるせいか、気配に敏感で有り、何者かがこの天空の島に来たことを察知したのだろう。


 だが、もう間もなく命の火が尽きる体であり、動かなかったために…‥‥



【‥‥‥おそらくじゃが、ギリギリ残っていた魔力や、意識を総動員して確認しようとしたのじゃろうな。この空飛ぶ島は、人によっては色々な使い道が考えられるじゃろうし、最悪の場合悪しき者がいたら、それこそよからぬ利用をされる可能性があったのじゃ】


 ゆえに、悪しき者であったらどうにかして潰していただろうが…‥‥石像へ攻撃したとはいえ、この距離まで近づいてきて、ようやくルースたちを感知し、気配などから悪しき者ではないと判断したらしい。


【召喚主殿が物凄い悪い奴でもないのは我らでも理解できるし、こやつにも伝わったのじゃろう。攻撃されても、その威力などからここを守る事も、破壊して無くすこともできるじゃろうと判断した可能性もあるがのぅ……】

「そういうことか‥‥‥」



 でも、これはあくまでも予想。


 本当の意図がどの様な物であったのか、ルースたちには知る由もない。


 

 何にしても、この巨体の持ち主が今、命尽きてしまったことだけは変わりない。



「‥‥‥って、この島どうするの?」

【ふむ……あの様子じゃと、おそらくは召喚主殿に譲る意志がありそうじゃったが‥‥‥】



……明確な事は分からない。


 でも、悪しき者の手には渡したくないと言っているような口ぶりであったし……この島を管理するのも悪くはないだろう。


 とにもかくにも、ひとまずはこれについての管理について、ルースはどうすべきか考え…‥‥この際、偉い所へ任せた方が良いかもと思い、王城へ報告することを決めるのであった。


……一応この国の貴族となるのならば、国王へ報告するべきだろうしね。うん、面倒事を国王に思いっきり押しつけるだけである。



とりあえず、発見者だし、黙っていても面倒事もありそうなので、国へ報告すること二。

管理者とかに任されそうだが、国王とかの胃を痛めそうな予感。

何にしても、帰宅するのだが…‥‥

次回に続く!!


……嫌な音がした。それで見てみれば、クッションの下にものがあって、うっかり踏みつぶして壊していた悲しさよ。

座る際に、何か落ちていないか、下敷きになっていないか確認すべきである‥‥‥‥

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