表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄金の魔導書使い  -でも、騒動は来ないで欲しいー   作者: 志位斗 茂家波
夏も過ぎ去り、最後の学園生活で章
310/339

276話

これまでに、予定通りいったことはあっただろうか?

いや、その予定に限って何故かいろいろあった。

…‥‥主人公、ある意味現実世界だと悲しい運命になりそう。

…‥‥広大な場所と聞いて、人は何を思い浮かべるだろうか。


 無限に広がる大海原?どこまでも続く砂漠?果ての無い大森林?



 いや、それらはどれも地にあり、何処かで何かにぶつかるのが目に見えているであろう。


 だがしかし、そうでない場所として挙げられる場所もあり‥‥‥‥



「場所というのもおかしいが…‥‥というか、こんなものがあったのか」


 ルースが貰う予定の公爵領予定地、その上空にてルースはそうつぶやいた。





 本日は休日であり、タキを召喚してこの地まで乗せてもらった後、精霊状態になって飛行していたのだが、今目の間にあるモノに対して、驚いていた。


 

 元々の予定としては、冬を越えた来年度に予定している結婚式のため、その会場をどうしようかと考え、いっその事空に作れるのであれば作ってみようかという事で、技術などはまだ未定な部分もあったが、その下見に来たのである。


 だがしかし、その予定地の上空に飛行していた際、何か違和感を覚え、思いきって魔導書(グリモワール)で暴風を拭き起こしてその個所を刺激して見たところ‥‥‥



「これが本当の天空の城ってやつか…‥‥いやいやいや、何を言っているんだよ俺は」


 目の前のその物体を見て、そうつぶやきつつツッコミを入れ、否定したくもなった。





 暴風を吹かせたあと、その違和感のあった場所に現れたのは…‥‥宙に浮かぶ大きな浮島だったのだ。


 魔法やマジックアイテム、精霊などがいるこの世界において、ある意味あり得たかもしれない存在であったが‥‥‥まさかこうも都合よく、こんな代物がでるとは予想外だったのである。


【うわぁ‥‥‥なんじゃこれ、流石に我も始めて見るのじゃ】


 着陸し、再召喚して呼び出したタキも、この光景を見て思わずそうつぶやいた。


「タキもこんな浮島の存在を知らなかったのか?」

「当り前じゃ。地上や海上ならばまだしも、流石に空までは見ぬからのぅ。それに召喚主殿が魔法で刺激しない限り現れなかったものじゃし、皆目見当つかんのじゃ】


 ルースの問いかけに対して、呆れたように答えるタキ。



 国滅ぼしのモンスターとして長年生きてきた彼女でも、流石にこのような空に浮かぶ島は初めてだったのだろう。


【いや、待てよ‥‥‥?確か、前に組合で出た話題にあったのぅ】


 と、ふと何かを思い出したようにタキがつぶやいた。



「話題って、何かあったのか?」

【ああ、そうじゃ。つい最近じゃが、大往生した国滅ぼしの者がおってな、そいつの所有物でちょっと厄介な事になったんじゃ】


 その国滅ぼしのモンスターとやらは、種族はファフニールで、名前がジョベリアンという者だったらしい。



―――――――――――――

『ファフニール』

ドラゴンの中でも、宝を集める代表格のモンスター。

空を飛べるものは翼が大きくなり、大地を行くものは足腰が発達し、空と陸のものでは大きく見た目が異なるとされる。

各自によって宝に色々な定義をもち、それぞれの定義に沿って本能的に宝を集めて、蓄えていく。

黄金の山、宝石の城、不老不死の湖など、様々な伝承があるが‥‥‥‥


――――――――――――


【その中でも、空に関する物を宝と定義していたのが、その亡くなったやつなのじゃ】

「空に関する宝?」

【ああ、しかも国滅ぼしのモンスターとしてもすぐれていた奴でな、空から落ちてきたものの情報を聞けばすぐに飛んでいき、自身の財にするためには国すらも焼き尽くし、滅ぼした無茶苦茶な奴じゃった】


 なんというか、正しく国滅ぼしのモンスターらしい暴れっぷりが想像できた。


 タキも国滅ぼしに入るのだが、普段の彼女を見ると想像しにくいからね‥‥‥‥



【晩年は流石に力もほとんどなくし、何処かでひっそりと大往生を迎えたという話があったが…‥‥その場所が、そ奴の持っていた宝の中でも最大の、空飛ぶ島だったそうじゃ】

「という事は、この島はそのファフニールが亡くなった場所の可能性が」

【あるというわけじゃな】



…‥‥なんにしても、この島の隅々まで探索して見ないことには分からない。


 まだ確定したわけでもないし、あくまでも「大往生したらしい」と噂を聞くだけならば、まだ生存している可能性が高いのだ。


 万が一の戦闘に備えつつ、ルースとタキは島の探索に乗りだした。



【で、こッちも呼んデ来たと】

【ピッギャ!】


 ついでに、更に安心感を高めるためにヴィーラとマロも召喚し、共に探索をし始める。


 全体的には大きな浮島に古城が一つあるだけのようだが…‥‥その古城のサイズがどう見てもおかしい。


「ファフニール用サイズってやつか‥‥‥」

【人間用には造られておらぬからのぅ】


 なんというか、前世の絵本にあるジャックと豆の木のような、巨人の城である。


 某天空の城というよりも、巨人がいるような城といったほうがしっくりくるのであった。



――――――――――――――――――

SIDE古城の奥深く


‥‥‥何かが入って来た。


 そう、思考するのは古城の奥深くにある部屋、そこに横たわっているモノ。


 いや、既に横たわっているのかも怪しい状態であり、生きているのかすらも分からないほどであったが、意識だけはまだそこに残っていた。


 その者は、かつてのこの島の主であった存在。


 されども生を終え、天へ帰るまでまだ時間が残っているらしく、未だに成仏していない。




 そんな最中、その存在はこの島に侵入者が来たことに驚きつつ、警戒していた。


 されども、動くことすらもできない体ゆえに、どうすることもできない。


 どうしたものかと考える中、ふとあるモノが目に留まった。


 

 そして、そのモノを利用して、その存在は侵入者たちに接触してみようと、試み始めるのであった…‥‥




大空を漂う巨大な浮島。

何があるのかわからないが、ルースたちは探索をし始める。

だが、その古城の奥には‥‥‥‥

次回に続く!!


…‥‥忘れそうだけど、一応ファンタジー。なので、たまにはそれっぽい要素も交えつつ、着々と時間は進み始めるのです。

‥‥‥と言うか、主人公何かと遭遇しやすいな。この遭遇率って計算してみたらどのぐらいなのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ