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黄金の魔導書使い  -でも、騒動は来ないで欲しいー   作者: 志位斗 茂家波
夏も過ぎ去り、最後の学園生活で章
309/339

275話

……1年続いてきたこの作品、もう間もなく300話。

考えてみると、良くここまで続いたなぁ‥‥‥

 秋風が吹き、冬が近づいてくるころ。


 寒さに身を震わせ、人々は暖を求めていくことが多くなる。



 火の魔法が使える者はそれを利用して熱を取り、他の魔法でも創意工夫して暖を取る者たちもいる。



 そんな中で、ルースたちは…‥‥



「ふわぁ‥‥‥やっぱりこの時期になると、タキの毛がすごい良いな」

「女狐につくのは癪ですが、ルース君が良いのならば良いと思いますわ」

「ヴィーラの温かさも、負けてないな‥‥‥」


【この時期、我ら人気だのぅ】

【でモちょっと熱いカな】

【ピッギャァァス!!】


「マロも気持ちいいね~」


 3大モフモフモコモコ生命体と言わんばかりの、タキ、ヴィーラ、マロたちにくっつき、そのぬくもりで幸福を得ていた。


 人の姿ではなく、本来のモンスターとしての姿の彼女達の身体は、この時期になると非常に有用なのだ。


 体も大きいのでその毛皮に埋もれる事が可能であり、その包み込む温かさは至福とも言えるだろう。




 ついでに言うのであれば、ルースたちだけでもまだ余裕があるので、学園内の生徒たちもくっ付こうとしており、並んで順番を待ってもらっていたりもする。


 そのおかげでモフモフに目覚める者たちも出たようで、召喚魔法が最近より積極的になっているという話さえもあった。



・・・基本的にルースはそう大した欲望は無いが、ちょっとばかり野望じみたものとしてモフモフの良さが広まる事に期待しており、この時期のこのモフモフでモフモフ好きが広まる事に関しては嬉しかった。


 夏場だと‥‥‥まぁ、少々暑いかもと思うが、それでも触ったこのモフモフからは逃れることができない。


 そう、モフモフこそが世界をモフモフにしてモフモフの嵐へ……



―――――チョットカオスナ思考ニナッテイルヨ

「あ、そんなにわかりやすかった?」


 バトに声をかけられるまで、少々モフモフによるモフモフや某構想が広まっていたが、なんとかとどまるのであった。






 そんなこんなをしているうちに、時期的には間もなく冬である。


 この時期も過ぎ、春となる来年頃…‥‥そう、いよいよ学園から卒業の時となるのだ。


 ゆえに、今のこのモフモフに惹かれながらも卒業へ向けて動く人たちが多くなる。



 学業に重点を置いたり、卒業後の進路のために職場を捜したり、魔導書(グリモワール)を活かして世直しの旅に出ようと計画する者など、人それぞれである。



 ルースの場合は、卒業後に国から爵位を授かり、公爵となり、その地位で働くことが決定しているので…‥‥



「貴族の常識とか、税金の上限、下限のそれぞれの限界基準、土地の整備に、住民の入居確認、鉱山管理‥‥‥デスクワークだけじゃなくて、実際に出向くことも多いなぁ」

「他の貴族との関係構築のための交流などもありますからね。力があれども関係なども重要視しないと成り立ちませんわ」


 侯爵令嬢でもあるリディアから貴族関係の事を学びつつ、つぶやいたその言葉に、彼女はそう答える。


 公爵令嬢、帝国の王女、王籍抜けるけど王国の王女などもいるが、やはり一般常識的な処ではリディアに習った方が良い事もある。


 いろいろ学ばせてもらいつつ、着実に公爵となるように知識を積み立てつつ、卒業へ向けて動いていく。



 

 とは言え、まだまだ問題はある。


 その中に一つ、大きな問題として挙げられるのが…‥‥‥結婚式だ。


 複数いるのは皆認知しているし、それは別に大丈夫であろう。


 だがしかし、客を呼び込んだり、場所だったりと悩むところがあるのだ。



 例えば、エルゼはミストラル公爵家だからそのつながりで呼ぶ客人もいるが、レリアは帝国の王女であるので、帝国側の方でも呼ばなければいけないような相手もいる。


 また、バトの場合は妖精女王でもあるので、こちらも結婚式のときには大量の妖精が呼ばれるようだが、数が非常に多いのは確認している。


 それに、ルース自身も精霊王の孫なので精霊関係も集まると予想されており、生半可な場所では狭くなるだろうし、警備もきちんとしなければ結婚式にケチが付けられる可能性もある。


 タキたちの方の交流関係もあり、こちらはこちらで彼女達が呼び寄せたい相手がいるらしいが…‥‥国滅ぼしのモンスター組合からだと言うし、迂闊な対応をすれば、それこそ世界が終わりかねない。


「予算、人員、敷地…‥‥考えても考えても、不十分になりそうだし、なんとかしないといけないんだよなぁ‥‥‥」

「いっそのこと、そのような事が可能な場所が作れれば良いんですけれどね」

「そうそう、その場所が作れれば‥‥‥ん?待てよ?」


 ルースのつぶやきに苦笑したリディアの一言で、ある案が思い浮かんだ。


 あるかもしれないが、無いのであれば作ってしまえば良い。


「…‥‥なるほど、その手があったか」


 いい案が思いつき、ぽんっと手を打つルース。


 魔導書(グリモワール)での魔法、精霊としての力、異界の力、その他諸々利用できるものをすべて総動員すれば可能なのかもしれない。



 とは言え、素人な部分もあるので、可能そうな面子へ向けて訪問する予定を立てるのであった…‥‥

問題が山積みであろうとも、これまで頑張って来た。

その頑張りの集大成のために、この時期から動き出す。

学生時代も、いよいよ終わりが近づいてきたのであった‥‥‥

次回に続く!!


……そしてさりげなく、モフモフ布教中。この時期こそふさわしい。

モフモフ強化週間にしようかな?

あ、スアーンについてもちょこちょこっと閑話で出る予定だけど、他作品の方に出没させられるかも。

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