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251話

ちょっとサービス回

とは言え、稚拙ですので想像力で補ってください。

本当にすいません……

 太陽が昇り、照り付けて気温が上昇している中、ルースたちは目的の湖のほとりへたどり着いていた。



「って、思ったよりもでかいな…‥‥え?ここも公爵領予定地なんだよね?」

「『ディグラート湖』と言う名前の湖のようで……昔はポワッショ侯爵が治めていた領地の一部らしいわ」

「その侯爵、たーしかフェイカーに関係なく、その捜査過程で運悪くものすごーい不正が見つかって、つぶされてしーまった家ね」


 なんでも、人身売買など、色々と不味い事を手にかけていた貴族家の領地の一部だったらしい。


 ここもかなり綺麗な湖だし、手入れすればかなりの観光資源地になりそうなのだが…‥‥長い目で見る収入よりも、短期間の収入を目論んでしまったそうだ。



 まぁ、何しても自然そのままとは言えそれなりに整っているので、下手に手をつけて荒らされるよりはよかったのかもしれない。


「それにしても、かなり気温が上がって来たな」

「まぁそんなことを考えて水着を持って来たわ!」

「わたくしは泳げるわけではありませんが、浅瀬ならば大丈夫なはずですわね」

師匠(ルーレア皇妃)にしごかれた時はあったから、泳げるの!」


 暑くなってきたこともあり、皆この湖で遊ぶ気満々である。


 とは言え、まだ着替える場所は‥‥‥あ、馬車があった。



 周囲に人気もないが、一応皆は馬車の中で着替えることにしたのであった。


【ピギャァァス!】

「あ、マロも泳ぐ?」

「え?コカトリスって泳げたかしらね?」









……10分後、皆着替えが終わり、湖の前に立つ。


 ちょっと全メンバーが着替えて水着姿になると…‥‥全員美女と言っても差し支えない容姿なので、中々目の保養にはなった。



 エルゼは白のワンピースタイプの水着で、胸のあたりはフリルを付けてちょっとごまかしているけれども、中々似合っていた。


 彼女の場合、水の魔導書(グリモワール)があるので、統一して水色も似合っていたと思ったが‥‥‥まぁ、これはこれで有りである。


「あれ?ルース君、ちょっとだけ失礼な事を考えていなかった?」

「いやいやいや、考えていないよ」


……勘が良いのも困りものである。でも、心の中で謝っておこう。


 綺麗だけど、残念だ…‥‥と言ったら血を見ることになるのは目に見えているからね。






 レリアの方はと言うと、皇妃譲りで赤色が好きなのか、真っ赤なパレオタイプの水着……なんだけど、普段は忘れていた巨乳が目立った。


 歩くたびに揺れて、ちょっと恥ずかしがっているが‥‥‥見ているこっちの方が顔が赤くなる。


 と言うか、エルゼが血の涙を流しかけるほど睨んでいるのがちょっと怖い。



「ぐぅ、なぜ貴女はそんなに豊かなのよ!!同い年なのにこの差は何!?」

「そう言いものではないぞ?ちょっと肩がこるし、動くと少々邪魔になって・・・・・」

「あー、わかるわーね。持つが故の苦労なーのよ」

―――――小サイ時ハ気ニシナカッタケド、大キクナッタラ大変ダヨ。


 レリアの言葉に対し、バルション学園長とバトがうんうんと頷いた。


 彼女達の場合はそろってビキニタイプの水着……かと思いきや、バルション学園長は以外にも露出が少ないボーダーのような水着を着ていた。


 ちょっとマジックアイテムでもあるそうで、泳ぐ際の補助になるらしい。良いのかそれで。


 バトの場合は、翅があるから間違っていない選択なのだが…‥‥妖精女王と言うのもあってか、気が付けば周囲にちらほらと妖精の姿が見えていた。


 隠れているようだけど、多分バトが気になったんだろうな‥‥‥この辺りに住んでいる彼らも、バトの配下になるのだろうか。




 一方で、ミュルはと言うと、鬼人と言うのもあってかイメージ通りと言うか、何と言うか、ヒョウ柄の水着であった。


「ふふふん!セール品の水着であったが、なかなか悪くないアル!」


 ぐっと確かめるように動くが、彼女もまたポテンシャルはすごい。



ビシッ


……けれども、ちょっと嫌な音が立った。セール品とか言っていたけれども、それ大丈夫?途中でぶっちぃんとはじけないよね?



「こちらもきちんと準備はできたわね」

「今こそ、師匠の教えを活かす時なの!」


 ルルリアとアルミアの二人は、こちらはセパレートタイプの水着で、それぞれ泳ぐことに目を向けている感じである。


 話によれば、過去にルーレア皇妃に海へ連れていかれ、サメのようなモンスターと競争させられたらしい。


 それも1体だけではなく、100体ほど……


「それって下手したら国際問題じゃ?」

「あの人に、常識が通じると思いますか?」

「正直言って、皆諦めているレベルなの」

「母だが‥‥‥まぁ、あの人の奇行は今に始まった事ではない……」


 レリアが悟ったようにそうつぶやく。


 もう、フェイカーとかそういうのが強大な敵と思っていたが、真の敵とはルーレア皇妃ではなかろうか?


 やっぱりあの人がラスボスだったのではなかろうか‥‥‥‥レリアと婚姻すると自動的に身内になるが、とんでもない人物を入れてしまったような‥‥‥



 気を取り直し、最後にリディアを見れば、彼女は水着ではなく涼しそうなワンピースに着替えていた。


 と言うのも、通常の貴族令嬢が泳ぐようなことはしていないそうで、彼女も例にもれず泳げるわけではなく、浅瀬で足を付ける程度らしいのだ。




 その話しを聞くと、今ルースの身の周りにいる女性陣、通常ではないということになる。


 身分としては公爵令嬢や王女とあるはずなのだが‥‥‥‥うん、中和剤と言うか、常識人がリディアだけということか。



 納得しつつ、ルースたちは湖で遊び始めた。


 

 皆で泳いで競争しようとしたら、エルゼが魔導書(グリモワール)で水魔法を使ったり、バトが翅で飛んでずるしたり…‥‥


 いっその事、ルースが複合魔法でウォータースライダーモドキを作って見たら、全員それにはまった。


 ついでに飛び込み台を作ったところ、度胸試しのような形となり…‥‥



―――――ヤッパ怖イーーーー!!

「あ!バト、翅で滑空したら不味いってば!!」


ばっしゃぁん!!


 バトが羽ばたかずに思わず滑空して、盛大な水しぶきが飛び散った上に、その勢いで彼女の水着が脱げたりなどのハプニングが起きた。


 

 ついでに、水泳に関しては鍛えられていたのもあって、ルルリアとアルミアが速かったのだが…‥‥


【ピギャァァァァ!!】

「マロ意外にも速いな!?」

「あ!尻尾の蛇を高速回転させて推進力にしているのね!?」

【アアアアアアアア!!】


「…‥‥あれ?この声は?」

「‥‥‥もしかしてあの尻尾の蛇の鳴き声!?」


 まさかの声が聞こえました。


 いや、普段マロはモフモフふかふかしている分、羽毛にあの蛇の部分が埋もれているからね‥‥‥しかも鳴くこともないし、動くとすればブレスを吐くときぐらいだし、もしかして非常に貴重な経験だったのだろうか?





 何にせよ、湖で遊んでいるうちに、いつの間にかかなり時間が立っていた。


 一応、今回の目的は公爵領予定地の確認なんだけど…‥‥このペースだと、今日はこの湖のほとりで野宿した方が良いかもしれない。


 そう思いつつも、とりあえずは後片付けを皆でし始めるのであった‥‥‥‥








――――――――――――――――――――


・・・・・ホー、ホ~ッ、っと梟ではない何かの鳴き声が聞こえる深夜。

 

 ルースたちは持って来たテントを張って野宿していた。


 一応、完全に寝ると周囲の安全の警戒が出来なくなるのだが…‥‥そこは権力で、それぞれが連れてきた馬車の御者たちに任せ、全員熟睡していた。


 ただし、ルースは一人だけ別のテントである。


 流石にまだ式も挙げていないので、健全な付き合いとして決定したのだが‥‥‥エルゼが忍び込もうとして、全員が全力で押さえることになり、全員疲れたのだ。




 そんな中、唯一枕代わりにされていたマロは、ふと目を覚ました。


【ピギュワァス……】


 せっかくいつもとは違う場所にいるので、ちょっとだけ外に出て、真夜中の探検をマロはしてみようと考え、目が冴えてきたのでテントから出て、湖を向くと‥‥‥



【ピギャス?】


 ふと、湖から何かが出ていることに、マロは気が付いた。


 鳥は鳥目と言うが、モンスターであるマロにはそんなのは関係なく、月明りもあるのではっきりと見えるのだが‥‥‥



ずぺっつ、ずぺっつ……


 奇妙な音を立て、何かが湖から這い出て来て、テントへ向かってきていた。


【ピギャス!?】


 真夜中でもあり、ある意味怖いシチュエーションゆえに、マロはびっくりする。


 皆が寝ているテントへ向かってきており、何かやばそうと思ったマロは動く。


【ピギャァァァァスウウウウ!!】


 相手が来るのならば、拘束した方が良い。


 そう考え、彼女は全力でブレスをその謎のものにめがけて吐き出した。


 月明りに映え、キラキラときらめくそのブレスは対象へ直撃する。


【‥‥‥ン?ナ!?イッ!?】


 何か驚愕した声が聞こえたと思ったが、すぐにその声は聞こえなくなった。


 後に残ったのは、その湖から出てきた謎の物体が黄金像となり果てた姿だけである。



【ピギャァ…‥‥スッ】


 何なのかは分からないが、とりあえず「もしかするとやっちゃった?」とう様にマロは首を傾げ、しばし考えた後に、何もなかったことにした。


 証拠隠滅などは考えず、これは真夏の悪い夢だと思って、マロはテントの中へ入り、ルースの枕代わりの仕事へ戻る。



・・・・・けれども翌朝、これが夢ではなかったことをマロは知るのだが、今はただふわふわもこもこもふもふに膨らんで、ルースに快適な寝心地を提供するマロであった。






湖から這い出してきたものはなんなのか?

その正体を翌朝ルースたちは知ることになる。

・・・・・黄金化を解かなければいけなかったので、余計な手間をかけさせらることにマロをしかるべきか、それとも不審な者なので防衛してくれたのは良かったのかと悩みながら。

次回に続く!


なお、マロは案外早く泳げます。

空を飛び、陸を生き、海を駆け抜け、そしてブレスで敵を黄金に変えていくコカトリス!!…‥‥なんだこれ、違った物語を始められそう。と言うかマロよ、お前は本当に何になるつもりだ。

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