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242話

マロ回

マロが目立ちます。

とにかく出ます。

……マロの成長速度がおかしい。


 アルミアの指摘を受け、コカトリスの生態についてルースたちは改めて調べ直してみた。



「といっても、石化のブレスで石化させる危険なモンスターであるという情報ぐらいしかないな‥‥‥」


 世間一般の認識ではその程度にしか伝わっていないようで、そもそもの話、そんな危ないモンスターの生態を誰が調べるのだということになるようだ。



「環境によって性格も丸くなるとかもあるようだけど、関係ないわよね?」

「モフモフしているしなぁ‥‥‥丸々っとした見た目だし、可愛い事だけは理解できるのだが」


 レリアの言葉通り、確かにマロは丸々っとして可愛いが、今はそんなことは関係ない。


 成長速度が遅いと言うが…‥‥


「冬ごろに遭って、現在は初夏頃だが…‥‥ああ、大体ひと月ほどで成鳥になるようだな」



……ひと月以上たっているし、そもそもまだ成鳥というよりも完全に雛の見た目だ。


「成長が遅いのかもしれないが、遅すぎるのかな?」

「個体差もあるとは思うけれども…‥‥あ」


 そこでふと、エルゼが何かを思いついたような声を上げた。


「ルース君、このマロに与えていた餌って何でしたっけ?」

「え?俺が複合魔法で作り出した多種多様な石で、最近はマロがブレスで石化の具合を調整して食べているんだけど‥‥‥」

「原因、その餌にあるのじゃないかしら?」




 言われてみれば、ごもっともである。


 通常のコカトリスは岩を砕いたり、石化させたりして石を確保して食べる。


 だがしかし、マロの場合はルースが自ら複合魔法で作り出した多種多様な属性が混ざった石を餌として食べているのだ。


 となれば、原因はその餌しか考えられない。



「マロ自身が石化のブレスを扱えるようになったから、最近だとそのまま魔法を撃って、それを石にしてもらって、食べてもらっていたんだったな」

―――――主様、ソレ私ノ時ト似タヨウナ事ナノデハ?


 バトが自身を指さしながらそうつぶやいた。


 考えてみれば、バトも元々は普通の妖精であったはずなのだが…‥‥ルースの精霊としての漏れ出ていた力の影響によって成長し妖精姫、いや、今はちょっと変わって妖精女王となった。


 つまり、ルースの影響をまともに受けて変わってしまった例として最たるものでもあるのだ。



 そしてそれはマロにも言えることで、精霊としての力よりも、魔導書(グリモワール)で作り出す魔法の力が影響したと考えるのであれば…‥‥


「‥‥‥いや、そうだとしてもどうなるのか分からないんだが」

「それもそうよねぇ」


 精霊の力でバトは変化したが、マロの場合は魔法の力なのでちょっとわからない。


 まぁ、あの黄金の鎧のような力が漏れている可能性も否定できず、何が起こるのかは皆目見当つかない。



【まぁ、それでも我らのように人化するようなことはないじゃろうな。ちょっと無理があるのじゃ】


 知恵の拝借のためにタキを呼んだが、彼女の見立てによればまず確実に人の姿がはとらないらしい。


 そもそも、マロの場合は蛇の頭を尻尾に持っており、人の姿になるとしてもそれが邪魔になってうまいこといかないようなのだ。


【とはいえ、長年生きてきた仲間の方にそのことに関して詳しい奴がいるかもしれないのぅ】

【国滅ぼしのモンスター組合の方に相談できる方は‥‥‥タートルのお爺サんかナ?】


 とりあえず、タキとヴィーラにはその手のことに関して知っていそうなモンスターに話を聞きに行ってもらうことにした。


 幸いというか、国滅ぼしのモンスター組合の集会が近々あるらしいからね。今回の議題はどうやらある国を滅亡させるか否からしいが‥‥‥‥どこの国だろうか。




 とにもかくにも、これ以上調べたところで分からないという結論しか出なかった。


 エルモア先生の方にも知恵の拝借を願ったが‥‥‥事例にないそうなので、不明らしい。


「一体お前はどうなるんだろうな?」

【ピギャス?】


 分からないことだらけなので、一息つくためにマロを呼び出し、体をモフらせてもらっているが、可愛い声を上げながら首を傾げられてもなぁ…‥‥モチモチしている感じが、これまた触り心地が良い。


 ぽよんとした弾力というか、モチっと吸い付く肌触りというか、さらっと夏毛に生え変わって空気の通りがよくなった羽毛というか…‥‥可愛いから良いか。


 うん、マロはマロだし、なにものでもない。


 これ以上調べたところで、やばい事態になるような事もないだろうな…‥‥









「…‥‥と思っていた昨日の自分を殴りたい」

【ピギャァァァス!】


…‥‥朝、起きたら抱き枕にしていたマロが、真っ白な純白モチモチマシュマロボディから、キラキラと金色の粉が待っているというか、全身の色は変わらないはずなのに、何処か輝きをもつ金箔饅頭のような状態になっていました。


 しかも、雌鶏なので小さな金色のトサカが‥‥‥


【ピギャピギャ、ピギャコッコー!!】


 大きな声で朝を告げ、元気に羽をはばたかせるマロ。


 尻尾の蛇もよく見れば鱗がキラキラと金色に輝いており、ルースの影響をばっちり受けていることがこれでもかというぐらい明白になっていた。



【ピギャコッツッコー!!】


 餌の催促をしたので、魔法を放ち、マロはいつものように石化のブレスを‥‥‥‥いや、違う。


 石化のブレスのような色合いではなく、身体同様に何やらきらきらとした輝きのブレスとなって、魔法にあたって‥‥‥




ごとり!


…‥‥魔法が墜落し、できていたのは…‥‥でっかい金塊であった。


【ピギャァァコケェェェー!!】

「石から金のブレスに変わっているのかよぉぉぉぉぉぉぉ!!」


 何をどうしたのかは不明だが、とりあえず面倒ごとの予感しかしないのであった…‥‥



マロのブレスが変化した!!

黄金の入手ができた!!

…‥‥面倒ごとの予感しかないじゃん!!

次回に続く!!


なぜこうなった。マロよ、お前はどこを目指しているのだろうか‥‥‥‥

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