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215話

主人公不在回

ちょっと珍しい活躍回かもしれない。

‥‥‥月明りが照らす中、都市メルドランへ向けて集団が動いていた。


 姿はそれぞれ異なるのだが、共通して言えることとしては、不気味な色を纏う怪物たちであり、一糸乱れぬ統率感があったことぐらいであろうか。




 とにもかくにも、地鳴りを響かせて、彼らはメルドランへ押し寄せる。


 まるで津波のごとく、飲み込んで蹂躙しようとする勢いであったのだが‥‥‥‥




【うだるぞぬっしゃぁぁぁぁぁ!!】

【キシャェェェェェェェ!!】


 都市メルドランから何やら気合いを入れるための奇声のようなものが聞こえると、その集団へ向かって何かが放たれた。


 片や、何もかも焼き払うような太い光線で有り、直撃した場所はすぐさま大爆発を起こし、怪物たちは蒸発したり、バラバラになったりする。


 もう片やでは、即座に掘られてその土砂が宙を舞って降り注ぎ、あれよあれよという間に怪物たちは埋まったり、たまに混じっている大きな岩などに潰されたりと、悲惨な末路を迎えていた。






【ぬぅ、なかなか数が多いのぅ】

【埋めても埋めテもどンどん来て、しツこいね】


 それぞれの放てる遠距離かつ広範囲を一気に殲滅できる攻撃を仕掛けながら、タキとヴィーラはそうつぶやく。


 ルースがバルション学園長などに知らせるまでの間に、できる限りの時間稼ぎとやれるのであれば殲滅を考えていたのだが、いかんせん怪物の数が多い。


 ふっ飛ばしてもふっ飛ばしても、まだまだいるぞと言わんばかりの量なのだ。


 100体以上はいるらしいと分かってはいたのだが、潰した後からどんどん追加されているように思え、きりがなさそうなので徐々に士気が下がっていく。


【こういうやつの場合、何処かで発生しておるはずじゃよな。元を絶たねば意味がない奴らじゃろうな】

【面倒だネ‥‥‥‥かと言ッテ、向かおウにも肉壁とシて邪魔してくるのが目に見えテいるね】



 溜息を吐きつつ、敵をどんどん容赦なく消し飛ばしていくタキたち。


 何にせよ、今はただ時間を稼げれば良い。


 殲滅は可能な範囲でやればよく、ならば今は、迫りくる大群の分析を進めた方が良いと彼女達は判断した。



【とりあえず、今はただ焼き払っていくのみじゃ!!】

【土に還すトも言ウね!】



 単なる害虫駆除をするがごとく、迫りくる大軍を恐れずに薙ぎ払っていくタキたち。


 数分後、ルースたちが応戦するために駆けつけてきた時には、死体の山が消し飛ばされたり、埋められていたりするのであった…‥‥










…‥‥そしてその光景を、都市から少し離れた場所で、見ている者がいた。


「…‥‥想像以上に厄介だが、とりあえず想定通りに一次段階は成功か」


 自分達が創り出した怪物たち…‥‥正確には、この日のために使えるだけの「失敗作たち」を放ち、様子を見ていたのである。



 今までどのように対処され、そしてどうなっていたのかをきちんと様子見をするために。


 その対応に対して、組織がどう動くべきなのか最後に決めるために。



…‥‥とは言え、ほとんどをルースが従えるとされるモンスターたちによってふっ飛ばされいるために、ほとんど意味を成し得ないようにもその者は思った。


 ゆえに、あと少し戦闘データを集めるために、今夜は使うつもりもなかったオマケを解き放つ。



「数少ない成功例だが‥‥‥ここで出し惜しみをしては意味がない。ゆえに、解き放とうか、『大地震わせる者』‥‥‥タイタニアを改良した怪物よ」


 そう言うと、地鳴りが響き始め、地中から大きな怪物が姿を現した。


 そしてその怪物は、ゆっくりとメルドランへ向けて歩みだす。



「さてと‥‥‥できればこれで片づけてほしいところだが、おそらくは無理かもしれない。だがしかし、得られる情報はしっかりと取っておくからね」


 そうつぶやきつつ、その人物は安全な場所へ避難する。


 戦闘に巻き込まれる可能性もあり、下手すれば自身の居場所を探られる可能性もあるのだ。



 ズシン、ズシンと踏みしていく怪物を横目に、その場を離れていくのであった‥‥‥‥


動き出す大きな怪物。

怪物たちの対応に追われていたルースたちの元へ、そいつは姿を現した。

それは以前、ルースと戦闘を繰り広げたタイタニアを改良した怪物であった‥‥‥‥

次回に続く!!


…‥‥次回予告が少々ノリ悪い。もっとこう、某銀河鉄道の次回予告風にしたいのになぁ、

何にせよ、怪物との戦闘になるのだが…‥‥タイタニアを改良した怪物って、どういうものかな?

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