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214話

少々短め。

けれども、事態は急に動き出す…‥‥

‥‥‥‥追い詰めれば追い詰めるだけ、窮地に至る者たちは考え、逃れようとする。


 だがしかし、考えに考えても逃れられないのだと悟ると、彼らは考えるのをやめる。


 問いが2択となり、その問いの片方は絶対にやらないと決めているのであれば、残った一択を選ぶしかないからだ。


 そして、その一択を選んだその時に‥‥‥‥すべての運命は決まるのであった。

――――――――――――――――――――――――――


 深夜、ふとルースはベッドで目を覚ました。


「…‥‥」

【ピギャ?】


 ベッドから身を起こしたルースに、枕代わりにされていたマロが眠いような声をあげる・




 いつもであれば、何があろうとも熟睡するのだが、このように起きてしまう時は何かが起きることをルースはこれまでの経験で学んでいた。


 それも、できるだけ遭遇したくないような事態に限ってである。


 精霊状態になる事も多かったせいか、勘もどうやら冴えてきてしまったようなのだが‥‥‥‥

 

「『魔導書(グリモワール)顕現』」


 元から黄金に輝く魔導書(グリモワール)の光を明かり代わりにして、ルースはその嫌な予感の正体を探る。



 光と闇の複合魔法を発動させ、部屋の壁に周辺の状態を投影し、何が起きようとしているのか探るのだ。


 元はバルション学園長がどうやら校内を見るために使っていた光魔法だが、ルースの複合魔法によって細かい部分まで見ることが可能となり、精度も上になっている、いわば探知魔法というべきものであろうか。


 その魔法によって探り出し…‥‥ルースはその「何か」に気が付いた。




「‥‥‥‥ちっ、来たか」


 春先から少しずつ、将来の憂いを無くすために本気で反魔導書(グリモワール)組織フェイカーの研究所や拠点をルースは潰していた。


 魔法で探し、婚約者関係で増えた人脈を得てさらに探しまくり、追い詰めていたのは間違いないだろう。


 ただしかし、そうやって徐々に追い詰められると何かしらやらかしてくる可能性があるというのは予想できていたのだが…‥‥‥



「総数100以上の化け物襲撃って…‥‥不味いな」


 都市メルドランにめがけて突っこんできているのは、フェイカー製の怪物とみられる生命体の群れ。


 反応がばらばらだが、多種多様なようでこのままでは被害が出ることが目に見えていた。




「『召喚タキ&ヴィーラ』!!」


 召喚魔法を使用し、タキとヴィーラをルースはこの場に呼んだ。


【よっと、何用じゃ召喚主殿?】

【こンな真夜中に、何がアるの?】

「総数100以上のフェイカー製の化け物が接近していることを探知した。急いでその対応に当たるために呼んだんだよ」

【【…‥‥なんですとぅ!?】】



 ルースの言葉に、タキたちは目を丸くしつつも、彼女達も野生の勘というべきか、モンスターとしての勘で気が付いたらしい。


 すぐに落ち着きを取り戻し、素早く臨戦態勢へと入った。


「とりあえず、二人は今すぐに都市内に怪物どもが侵入する前にできるだけ薙ぎ払ってきて欲しい。俺はとりあえず学園長の方に連絡するし、時間稼ぎに近いが…‥‥頼む」

【了解なのじゃ!!召喚主殿の頼みとあらば、答えずして何が我らが存在する意義があろうか!!】

【とイうか、こンな真夜中に襲撃をかけテくる相手に苛立ちを覚えルし、徹底的やッて全滅させテも良いでしょう?】

「ああ、問答無用で全力でやってしまえ!」


 ぐっと指を立て、ヴィーラのその言葉に許可するルース。


 下手すれば都市周辺が焦土になる可能性もあるが、緊急事態なのだから仕方がない。



 とりあえずは、追い詰められてきたらしいフェイカーの襲撃に対応するために、各自で動き始めるのであった‥‥‥‥

 

深夜、突如として発生した襲撃。

その数はおよそ100以上の怪物であり、それらが都市へめがけて進撃していた。

フェイカ―の苦し紛れの抵抗なのか、それとも何か考えての事だろうか?

何にせよ、撃退するために次回に続く!!


…‥‥いよいよ動き出したフェイカ―。突然の襲撃にはこれまでの事で慣れてきたところもあるが、やはり侮れないところもあるので、油断は禁物である。

タキとヴィーラが徹底的に殲滅させる気だが、数が多いと逃れる輩も出るし、その対応を頑張らないとね。


そう言えば、フェイカ―のリーダーというか、党首というか、指導者というか、とにもかくにもそういう立場の人がマジで出てこれていない気がする。

…‥‥出番はあるはずだが、最後まで名前を出せなさそうな気がするなぁ。

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