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不良と私  作者: 秋元愛羅
本編
50/72

不良と大切な人(1)



その日はえらく澪はあわただしく、そして綺麗な格好で出て行った。


何も言わずただ俺の朝ごはんと昼食の用意をして。


それはいつもしている『おはよう』という会話すらなく。






「はぁ・・・」


なんだか暇だ。


いつもしているゲームやテレビを見ても面白くない。


普段は時間が忘れるぐらいやり続けているのに。


多分、澪がいないせいであるけれども。


・・・・どうしてあんなに急いで出て行ったんだろう。いつもより綺麗な格好で。


いや、澪がいつも手を抜いているわけではないが少しメイクの仕方?みたいな、雰囲気って言うものがまったく違った。


誰かに会うみたいだけれど。


その誰かが女であってほしいと思うのは俺のエゴなんだろう。


今はただの友人であるだけなのだから検索する権利なんてどこにも無い。







それを知ったのは昼過ぎだった。


多分、明日の朝刊でどちらかが一面に載せるか新聞社が話し合うような内容。


多美丘グループの次々に表ざたになる不穏な影と霧崎コーポレーションが野澤財閥に吸収合併された。


もちろん野澤財閥の名前になったのは言うまでも無い。


どうしてこうなったのは分からない。


確か独立した共同部門のの傘下の会社を作るという話だったはず。


それこそ合併なんて話は聞いてない。


でも澪が急いで出て行ったのはうなずけるかもしれない。


・・・・・・俺はまた一人になるのかと心のそこにいる小さな自分が叫んでる。


俺はまだ・・・・ここに居たいのに。





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