ゼラのいつもの幸せな朝
(* ̄∇ ̄)ノ 蜘蛛の姫ゼラの日常のひとコマ
ふわ、おはよ、目が覚める。
ゼラの寝室。ゼラが入れるように大きく作ってもらって。チチウエが約束してくれた、カダールと一緒に、家族が皆で暮らせる家。広くて大きくて。カダールと二人のあの倉庫も良かったけれど、うん、皆がいるにぎやかなおうちは、すてき。
「んー、」
カラァとジプソフィはまだ寝てる。仰向けに寝てるゼラのおっぱいをちっちゃな手でむにゅって握る。かわいい。ゼラとカダールの子供達。むふん。
右手の中のカラァはゼラの右肩を枕にして、寝ながらその手でゼラの右のおっぱいをむにむにしてる。
左手の中のジプソフィはその頬をゼラの左のおっぱいにくっつけてる。ゼラのおっぱいを枕にしてる。
カラァもジプソフィもゼラのおっぱいが大好き。カダールにそっくり。ゼラのおっぱいをさわると安心して気持ちよくなるみたい。
ウン、もう少し寝かせてあげよ。起こさないように、そっとカラァの赤い髪を撫でる。ジプソフィの金色の髪を撫でる。
カラァの髪はカダールとハハウエとおんなじ赤色。
ジプソフィの髪はチチウエとおんなじ金色。
どっちも柔らかくて、ちゃんとカダールの血が流れているんだって。因子? とかいうのをちゃんとカダールから受け継いでいるんだって。
アシェとクインに怒られたけど、ウン、みんな喜んでくれるから、カラァとジプソフィを産んで良かった。
ちょっと横を見ると隣にフェディエアが寝てる。フェディエアはフォーティスを抱いて寝てる。
フォーティスとカラァとジプソフィは一緒に育てようってなって、このごろはゼラとフェディエアは一緒に寝てる。特別に作ってもらったゼラのベッドは大きいの。
朝起きると、たまにゼラがフォーティスを抱っこしてたり、フェディエアがカラァとジプソフィを抱っこしてたりすることもある。
なんでも、三人とも抱っこグセがついたって。抱っこしておっぱいに触ってないとなかなか寝てくれない。寂しくて泣いちゃうこともある。
ゼラのベッドは大きく作ってもらったから、こうして、五人で寝ることもできちゃう。
ウン、大きいベッドだから、カダールとムニャムニャするときもいろんなことできるの。でも、カラァとジプソフィが大きくなるまで、次の子供は作ったらダメって。
だからカラァとジプソフィが大きくなるまで、カダールは二階で寝てる。うー、ムニャムニャしなければカダールと一緒に寝てもいいのかな。でも、カダールと一緒に寝ると、ムニャムニャしたくなるしぃ。カダールとムニャムニャ気持ちいいから。
フォーティスも寝ながらフェディエアのおっぱいをむにむにしてる。ウン、みんなおっぱいが大好き。
ハハウエが言ってた。赤ちゃんはおっぱいを飲んで大きくなる。だからおっぱいは人にとって命の源。自分を作り育てたおっぱいに触れると、命の根源に触れて人は安心して穏やかになれるんだって。
だから、ゼラは皆におっぱい触らせてあげるの。
ゼラとカダールが結婚できるように、エクアドもチチウエもハハウエも、みんなみんな、助けてくれたから。ゼラは皆にお礼したい。なにかしてあげたい。
でもカダールとエクアドは、軽々しくゼラのおっぱいを人に触らせたらダメって言うの。カダールは、
『俺が信頼できる人物で、ゼラがおっぱいを触らせてあげたい、という者ならばいいが、それ以外はちょっと』
って言って、それを聞いたエクアドは、
『いやまてカダール。妻のおっぱいを触っていいのは、夫と子供だけにしておこう』
って、慌てて言ってた。カダールとエクアドは仲いいけれど、おっぱいについては考え方がちょっと違うみたい。きっとエクアドはフェディエアのおっぱいを独り占めしたいんだ。男の人ってどくせんよく? があるんだって、ハハウエが言ってた。
ゼラがローグシーの聖堂で、街の人と巡礼者に会うときに、ゼラのおっぱい触らせてあげたらどうかな? って聞いたら、カダールとエクアドに猛反対されちゃった。
「んー……」
ア、ジプソフィ、起きた? ンー? 寝ぼけてる? 顔を上げて目をパチパチさせて。
「んちゅ」
ゼラのおっぱいに口をつけて目を閉じて、ちうと吸って、また寝ちゃった。おっぱいに口をつけたまま。
ゼラは寝るときは裸。カラァとジプソフィも裸。だけど、蜘蛛の足の先だけ爪で引っ掻かないようにちっちゃな靴下をはいてる。
ジプソフィはおっぱいをちうと吸いながら、カラァはおっぱいをむにむに揉みながら、すやすや寝てる。
ゼラの寝室の扉が、そうっと開く。脅かさないように慎重に。カダールが寝室の中を覗いて、足音を忍ばせて入ってくる。ゼラ以外は皆寝てる。あ、ゼラのベッドの向こう、クインとアシェは気づいたみたいで起きて顔を上げてる。
カダールがゼラのところに来る。寝てる子供達とフェディエアを起こさないように、小さな声で。
(おはよう、ゼラ)
大好きなカダール、優しいカダール。ふにゃりと笑顔で、ゼラと子供達を見る。ゼラも小さい声で、
(カダール、おはよっ)
小さく、しゅぴっ
◇◇◇◇◇
エクアド
「カダール、誰彼構わずにゼラの胸を触らせてもいい、というのはちょっと」
カダール
「誰彼構わずでは無いのだが。父上に母上、フェディエアとエクアドにフォーティスは、家族なのだからいいだろう。あとは、ルブセィラに研究班。ゼラのことで調べなければならないこともあるし。それと装備班。ゼラ専用の装備含め、ドレスなどのサイズを測らねば。最近ではゼラがローグシーの聖堂で、聖獣として務めるときの衣裳なども装備班に作ってもらっているし。他にはゼラの姉である深都の住人と、あとは黒の聖獣警護隊の女性隊員もゼラと一緒に風呂に入ったりするし、」
エクアド
「……多いぞ、カダール」
カダール
「みんな、ゼラに触れたがるから。ゼラは人気があるのだから仕方が無い」
エクアド
「夫としてそれを許せるというのが、なんというか」
カダール
「むう、しかし、どういうわけだか、エルアーリュ王子が触りたい、と言うとムッとしてしまう。これがアプラース王子なら少しくらいいいか、とも思えてしまうのだが。なぜだろうか?」
エクアド
「エルアーリュ王子はたまに目が危ないときがあるか。アプラース王子は心でそう思っても口には出さないだろう。その違いなのか?」
アプラース王子
「い、いや、私は、そんな、蜘蛛の姫の胸に触りたいなどとは、」
ゼラ
「ンー? アプ王子もゼラのおっぱい触る?」
アプラース王子
「いやその、面と向かって聞かれても」
カダール
「一度、アプラース王子とはゆっくり話をしてみたかった。どうだろうアプラース王子? 我が屋敷の家族風呂で、気取ることなく裸で語りあってみるというのは? ゼラも一緒に」
ゼラ
「ウン、アプ王子、一緒にお風呂しよ」
アプラース王子
「えええええ?」
◇◇◇◇◇
エルアーリュ王子
「ウラヤマシイ……、うらやましいぞッ! アプラースッ!」
アプラース王子
「兄上……、たぶんそのいろいろと顔に出てしまうところが、カダールに警戒されるところなのではないか?」
エルアーリュ王子
「うぅむ、蜘蛛の姫ゼラに関してはどういうわけか抑えがきかん」
アプラース王子
「次代の賢王と呼ばれる兄上が、ゼラのこととなると子供のようだ」
エルアーリュ王子
「カダールとゼラには何を言ってもいいような気になってしまう。これは私がウィラーイン家の度量に甘えてしまっているからだろうか?」
アプラース王子
「ゼラが臣下では無いというのもあるのか」
エルアーリュ王子
「ハラード伯爵にルミリア夫人には、いろいろと見透かされている気分になるので、取り繕う気が失せる、というのもある」
アプラース王子
「それは少し解るが、兄上はちょっと出しすぎではないか? 王都ではしっかりしているのに」
エルアーリュ王子
「それでアプラース、ゼラのおっぱいはどうだった? 触ったのか? 揉んだのか?」
アプラース王子
「……あれは、すごかった……」
隠密クチバ
(ローグシーに来るとエルアーリュ王子が子供のようになってしまう。息抜きにはいいのか?)
設定考案
K John・Smith様
加瀬優妃様
m(_ _)m ありがとうございます
(* ̄∇ ̄)ノ 久しぶりのゼラの主役回?
( ̄▽ ̄;) エルアーリュ王子は、王都ではちゃんとしてます。してるハズ。




