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耳かきとは?

(* ̄∇ ̄)ノ 領主館に耳かき流行?


 カダールがゼラに耳かきをし、お返しに、とゼラもカダールに耳かきを。何やら影響を受けたアイジスと少年執事ニースも距離を縮めて、ニースがアイジスに耳かきをするところをカッセルとユッキルが目撃する。アイジスは否定するものの、その言葉と表情にはイマイチ力が無い。

 更には領主館の話を聞いたレーンとハイアディまで耳かきに挑戦し、領主館に来たハイアディはのろけ話を姉妹達に語る。

 一方で黒の聖獣警護隊の独り者は、こっそり小声で、爆発してしまえ、と呟いたりなど。

 領主館で膝枕耳かきがちょっと話題になる。



カダール

「それで、俺を実験台に?」


アシェ

「ええ、カラァとジプソフィとフォーティスの耳かきを私とクインができるように」


クイン

「ララティにカッセル、ユッキルを見ればわかるだろうけれど、深都の住人は人と耳の位置は同じでも、形が違ってたりするんだ」


カダール

「アシェとクインは人と変わり無いようだが?」


クイン

「アシェとゼラはあんまり違いは無いか。ゼラは少し先が尖ってるくらいで。あたいは耳の裏側に短い体毛が生えてる」


カダール

「髪の毛で隠れているから解りにくいが、細かい違いがあるんだな」


ゼラ

「カッセルとユッキルはリスみたいな形で毛が生えてて、ララティはウサギみたいに長くてふわふわ」


ララティ

「耳の生えてる位置は人と同じぴょん」


アシェ

「それに深都の住人は耳かき自体、必要としないからやったこと無いのよね」


クイン

「治癒の魔法が使えるゼラがいれば、大惨事も回避できるだろうし」


カダール

「なるほど。俺で練習したいというなら、相手をしてもいいが、その前に……」



医療メイド、アステ

「というわけで、私が教えることになりました。体験してみると解りやすいのでは無いでしょうか?」


アシェ

「体験、ということは?」


医療メイド、アステ(膝をポンポンとして)

「ここに頭を置いて、私に身を預けて下さい」


アシェ

「クイン、お先にどうぞ」


クイン

「あたいから? えーと、うん、よろしく頼む」


カッセル

「ふうむ、これは生殺の権を完全に相手に委ねる度胸がなければできない行為か。簡単に耳から脳を一撃で破壊できてしまえそうだ」


ユッキル

「なるほど、身を預けて親愛を示す、または完全服従する行為、それが耳かきか」


ララティ

「物騒な見方をするぴょん。ブラッシングの延長みたいなものだぴょん」


アシェ

「服従でも無く、信頼と親愛、ということね。カダールとゼラを見るとただのイチャイチャみたいなんだけど」


ユッキル

「ふむ、子の産まれない業の者では、親子、というのは遠い記憶の彼方、か」


アシェ

「それも、微かに憶えているのは人とは違う家族の形だから」


クイン

「でも、深都でもスキンシップとかあるだろ? ハイアディは昔はよくアイジスねえ様に抱きついていたし、カッセルとユッキルはヴォイセスねえ様の抱き枕になってたし」


カッセル&ユッキル

「「あれはヴォイセスねえ様の趣味」」


アシェ

「人には慣れてきたけれど、人にこういう身の預け方はしたこと無いわね」


ゼラ

「ンー? でもムニャムニャってそうでしょ? 自分の一番弱いところを互いに相手に預け会えるから、気持ちいいんだよ?」


アシェ

「ふうん? つまり、耳かきはムニャムニャ手前のエロい行為ということ? 子供にしてもいいのかしら?」


ララティ

「カッセルとユッキルは、アプラース王子にブラッシングされて、エロい声を出してるぴょん」


カッセル&ユッキル

「「エロく無い!」」


クイン

「あ、おい、なんだか恥ずかしくなってきたぞ? ちょっと待ってくれアステ、ちょっと?」


医療メイド、アステ

「はい、動くと危ないですよクイン。大人しくして」


クイン

「は、あう、ちょ、え? あ、ちょ」


 少し緊張しながらも医療メイド、アステの耳かきを受ける深都の住人達。カッセルとユッキルはやたらと身体を緊張させ、ララティは気楽に。順番に一人ずつ。


 カラァとジプソフィとフォーティス、三人の子が大きくなったとき、人のように世話ができるようにと真面目に模索する、クインとアシェ。カダールが二人の実験台になろうとするが。


エクアド

「黒の聖獣警護隊から希望者を募ってみよう」


黒の聖獣警護隊、隊員

「裸エプロン蛇さんの蛇枕……」

「クインの緑の翼に包まれて……」


 立候補者が多く実験台になりたい隊員の数に戸惑うクインとアシェであった。



d( ̄  ̄;K

青髪商会長パリアクス

「領主館でブームと聞いていろいろお持ちしました。最新の銀のスプリングの耳かきから、南国の花の香りのイヤーキャンドル。ネコ耳イヌ耳用のピンセットハサミは大中小。試しにどうでしょう??」


(σ≧▽≦)σ

ルミリア伯爵夫人

「あら、いいわね。でも耳かきはやり過ぎると耳を痛めるから……、ハイアディと相談して軟膏を用意しておこうかしら?」


青髪商会長パリアクス

(ルミリア様なら成分を調べて、新たな商品開発に繋がるかも、ふふふ)



( ̄▽ ̄;)

最初はアイジスのぴゅあぴゅあから始まったのに、なぜそんな方向へ?


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