番外、カダール=ウィラーイン、その渾名
(* ̄∇ ̄)ノ 今更感のある、キャラ紹介?
カダール
「本編が終わってずいぶん経つというのに、今さらキャラ紹介か?」
エクアド
「キャラクター紹介というか、主人公の特殊能力紹介とか、スキル一覧とか、そういうのを作者がやりたくなったらしい」
カダール
「スキル、とか言われてもだな。だいたいそんな蛇足に興味のある者がいるのか?」
エクアド
「カダールほど渾名の多い男もなかなかいないだろう。それにK殿がまとめて下さった一覧もある。では順に行こうか」
■どんな窮地からも生還する不死身の騎士
エクアド
「危険な任務でズタボロになりながらも常に生還するところから、王都でこう呼ばれていた」
カダール
「いや、そう呼ばれていたのは俺だけでは無く、エクアドもだろう」
エクアド
「俺とカダールは騎士訓練学校の同期で同じ部隊になることも多かったからな。というのも、俺とカダールで貴族の身分を傘にきる先輩をしばいたことがあっただろう?」
カダール
「あぁ、あれは騎士としてどうかと思うことをする方が悪い」
エクアド
「それで俺とカダールはセットで王立魔獣研究院の調査護衛や山賊討伐など、新人としては危険な任務に放り込まれたりなどしたわけだ。加えて」
■無双伯爵の息子
■ウィラーイン剣術の継承者
エクアド
「ハラード様の武名にカダールの剣の腕を怖れた者もいる。カダールは黙って立っていると厳しい感じの男で、後ろぐらいことのある奴は勝手に怯えるというか」
カダール
「そこまで警戒されていたか?」
エクアド
「話してみればそうでも無いと解るが、あの頃のカダールに初めて話しかけるには緊張するらしい。俺のところにカダールに紹介してくれ、という奴がけっこういた」
カダール
「辺境から王都の学校に行ったので、田舎者と侮られないように気を張っていたか?」
■ドラゴンスレイヤー
エクアド
「捨て身でアプラース王子を守り、沼ドラゴンの頭に剣を一撃しトドメを刺した。数少ないドラゴンスレイヤーだ」
カダール
「ちょっと待て。羽の無い飛べない地竜は大きなトカゲのようなもので、これでドラゴンスレイヤー呼ばわりはどうかと思う。それに地竜であれば熟練のハンター集団でも狩れるだろう」
エクアド
「地竜をドラゴンと呼ぶかどうかは曖昧なところもあるが、羽を持つワイバーンも色の名を冠する龍もドラゴンの枠の内、と呼ばれることが多い。まぁ、色名つきのドラゴンは人が相手をする埒外なんだが」
■ムッツリ騎士
■屋根の上の拐われ婿
エクアド
「ゼラがローグシーの街に来てからこう呼ばれる。ここからカダールの渾名が増えていくわけだ」
カダール
「……ムッツリ騎士、か。いや待て、ゼラが来る前だとあれがあるだろ?『剣雷と槍風』と」
エクアド
「ここで引っ張って来るのか?」
カダール
「このあと、俺の妙な渾名ばかりになりそうだ。その前にエクアドも巻き込まれろ」
■『剣雷と槍風と』のモデル
■剣のカダール
■槍のエクアド
エクアド
「俺とカダールをモデルにした、という物語がある。男二人の旅のハンターの物語で、二人の熱い友情と不屈の闘いを描いたものだ」
カダール
「内容はアレだが、貴族の子女には好評らしい。剣のカダール、槍のエクアド、は騎士訓練校時代から呼ばれていたものだ」
エクアド
「俺とカダールの疑惑の種になった代物なので、あまり触らず次に行こう」
■アルケニーライダー
カダール
「これを言い出したのはエクアドだ」
エクアド
「あの頃は冗談のつもりだったが」
■黒蜘蛛の騎士
エクアド
「ゼラに跨がるカダールはこう呼ばれる。装備品もこの名称に相応しいものにデザインするようになったか」
カダール
「黒ベースなので悪役のように見える」
■赤毛の王子
エクアド
「絵本、『蜘蛛の姫の恩返し』に出てくる人物。モデルは言わずもがな」
カダール
「ミュージカルに発展し、王都の歌劇場で公演することになるとは」
エクアド
「後に、エルアーリュ王子が聖王家の姫と、蜘蛛の姫の恩返し三部作リバイバル公演を観劇したという」
カダール
「女優のアイシーは我が家に乗り込んで来てから、ゼラと友達のようになったか」
■真のロリコン
カダール
「これは……」
エクアド
「ゼラは、その、胸はスゴイが人の事をあまり知らず、言動や行動が幼い子供のようであったので」
カダール
「ぐむう……」
■魔獣アルケニーに愛を貫いた勇者
エクアド
「だが、カダールがゼラの愛に応えたことで、あの頃のアルケニー監視部隊にカダールへの尊敬の念が育ったので、この真のロリコンというのも一種の敬意が籠っている」
カダール
「からかわれてただけのような。愛を貫いた勇者も、二重の意味があるような」
■ピンクのあほぼん
■ろりちち騎士
■おっぱいナイト
カダール
「……」
エクアド
「同情する。次に行こう」
■バカそうな騎士
■ムッツリ顔の騎士
カダール
「これは、あぁ、邪神官か」
エクアド
「カダールを侮ったことが、奴の敗因だろう」
カダール
「いや、ムッツリと言われても反論できないし、俺は自分がバカだと知っているから、これには何も言えん」
エクアド
「カダールは、筋をねじ曲げる小利口よりも一本貫き通すバカでいろ」
■魔獣アルケニーの主
エクアド
「メイモント戦以降、こう呼ばれることもあった」
■愚か者
■純粋なスケベ心の持ち主
■蜘蛛の子の想い人
■愚かでエロイ男
■ムッツリスケベ
エクアド
「この辺りは、なんだ?」
カダール
(闇の母神に会ったときか、メチャクチャ言われていたものだ)
■赤毛の英雄
エクアド
「赤毛の英雄はアシェンドネイルが好んで使う呼び名か」
カダール
「あの頃は、まるで舞台の役名のように呼んでいたが」
■底無し精豪
■鬼畜
■夜無双
■朝まで男
■ムッツリ副隊長
■絶倫の勇者
カダール
「……酷くないか? あの頃のアルケニー監視部隊の者達は?」
エクアド
「ゼラの夜元気が原因だと後に解ったのだが、これはカダールが隊員に慕われていたこともあってだな」
■監視部隊の男代表
■監視部隊のマスコット
■監視部隊のサンドバック
カダール
「……上司をネタにして盛り上がるのは組織にはありがちではあるが」
エクアド
「それが許される雰囲気を作ったのも俺とカダールか?」
カダール
「ずっと監視されているのだから、いっそ開き直るしかあるまい。それにいちいち細かいことを言う方が、窮屈で器が知れる」
エクアド
「うちには影でコソコソ言う奴はいなかったか」
■黒蜘蛛の騎士
■拐われ男
■屋根の上の抱っこちゃん
■屋根の上の拐われ婿
■義の貴人ハラード様の息子
カダール
「ローグシーの街の住人にはこう呼ばれているか」
エクアド
「その後、街の住人にどう呼ばれるかというと」
■蜘蛛の姫の旦那
■西の聖獣の主
■黒の聖女と辺境の聖騎士
■黒騎士
■蜘蛛御子の父
■無敵家族のお父さん
カダール
「ゼラが聖獣と認定されてから、ゼラは黒の聖女とか西の聖獣とか呼ばれることになった」
エクアド
「カラァとジプソフィは聖獣の御子、蜘蛛の御子、という呼ばれ方をされるようになったか。一目見ようという巡礼者もいて、黒の聖獣警護隊は何かと忙しい」
■スケベ人間
■ド変態
■おっぱいいっぱい男
カダール
「これは、クインか」
エクアド
「クイン含めて、深都の住人からカダールが呼ばれている渾名はというと」
■本物の勇者
■ド変態
■スケベ男
■我らが母の見込んだ男
■情の深い男
■筋金入りのドM
■底無しのエロ赤毛
■魔獣孕ませ男
■アルケニー孕ませ男
カダール
「……こうして見ると、本当に酷いな」
エクアド
「深都の住人は人間に対していろいろと思うことがありそうだ。カダールが人間の男代表のような感じで、メチャクチャ言われているのか」
■蛮剣士
エクアド
「これは神前決闘のときか」
カダール
「聖剣士クシュトフの声には、敬意と畏怖があった。ウィラーイン剣術を言うに相応しいか」
■嵐を呼ぶ男
エクアド
「神前決闘の後の雷雨からこの渾名が出た」
カダール
「嵐を呼んだのは、俺では無くクインなのだが」
エクアド
「これで一通り、か」
カダール
「並べて見ると、訳が解らない上に危険人物のような」
エクアド
「世の物語に英雄、勇士は数有れど、カダールほど異名の多い騎士もいないだろう」
カダール
「その異名の大半がエロ系じゃないか?」
エクアド
「それだけの偉業を成してきた、ということでもある」
カダール
「偉業というよりは、エライことやらかしたと言った方が近いような」
エクアド
「おっと、最後にひとつを出しておかないと」
■パパ
エクアド
「カラァとジプソフィとフォーティスにはこう呼ばれている」
カダール
「最後の最後にやっとホッとするものが出てきた」
アダ名まとめ
K John・Smith様
ありがとうございます。
(* ̄∇ ̄)ノ ピンクのあほぼん、おっぱいナイト、ろりちち騎士、は連載中の別荘での呼び名になります。




