2024.1.23追記 デンマーク女王マルグレーテ二世陛下ご退位に寄せて
去る2024年1月14日、デンマークのマルグレーテ二世陛下が生前退位され、ご長男のフレゼリク王太子(フレゼリク十世)に譲位なさいました。
マルグレーテ二世陛下には本エッセイのトップを飾っていただきましたが、あらためてご紹介いたしますと、お生まれは1940年4月16日。1972年1月14日、父君であるフレゼリク九世の崩御に伴って即位され、実に52年もの長きに渡り、デンマーク女王の冠を被ってこられました。
ご退位の理由は健康上の理由とされています。ご年齢からいえば仕方のないことでしょう。
本当にお疲れ様でした。
それにしても、一昨年には英国のエリザベス二世陛下が崩御され、マルグレーテ二世陛下が唯一の女性君主となったわけですが、これで、現在この世界に女性君主を戴く国はなくなってしまったわけです。
少し寂しいですね。
あ、ちなみに、本編では書き漏らしていたのですが、マルグレーテ二世陛下の母方の曾祖父はヴィクトリア女王の三男でして、つまりエリザベス二世陛下とマルグレーテ二世陛下はどちらもヴィクトリア女王の玄孫世代なんですね。
いまさらながら、ヨーロッパの王室は複雑に絡み合っているのですね。
現在でも立憲君主制を採っている国家は少なくないので、いずれその中から女性の君主が登場することもありえなくはないのですが……。
はたして、新たなる女王様が登場することは、この先あるのでしょうか。
王室というもののあり方自体も問われている今の時代、色々難しい問題はあると思いますが、やはりロマンの火は絶えてほしくないという思いはあります。
末筆ながら、マルグレーテ陛下のご長寿をお祈り申し上げます。





