岡崎律子
今回紹介するのは岡崎律子さんになります。
日向めぐみさんと同じくメグロックの回で紹介していますが、今回はソロとして紹介いたします。
代表曲
『フルーツバスケット(2001)』OPテーマ『For フルーツバスケット』
『プリンセスチュチュ』OPテーマ『Morning Grace』
シングルとして発売されたアニメのタイアップ曲は上記と、そのカップリングであるEDテーマのみになりますが、OVA『1月にはChristmas』の主題歌も歌っています(デビュー曲)。
その他にはバラエティ番組のEDテーマ曲などを歌っていますが、あまり知られてはいません。
最も有名なのは、やはり『For フルーツバスケット』でしょう。
原作も人気だったので、視聴していたという方は多いハズです。
(『フルーツバスケット』は世界で一番売れた少女漫画で、ギネス認定もされています)
アニメソングとしては異色と言える曲調で、卒業シーズンのような雰囲気に驚いた人も多いのではないでしょうか。
これは、監督の大地丙太郎さんが岡崎さんに「アニメのオープニングっぽくない曲を作って欲しい」と依頼され、その要望に応えるカタチで作られた曲だからです。
また、タイトルもかなり特殊ですが、これは岡崎さんがアニメソングを作る際、必ず楽譜に「For ○○(歌が使われるアニメのタイトル)」と書く習慣があり、それを見た監督が「良いタイトルですね」と気にいったことから正式タイトルとして決まったというエピソードがあります。
色々と特殊な背景がある『For フルーツバスケット』ですが、ファンからはとても愛されている曲です。
『フルーツバスケット』は2019~2021年に新シリーズが放映されましたが、『フルーツバスケット』と言えばこの曲という人も多いのではないでしょうか。
新アニメもOPは『For フルーツバスケット』じゃなきゃ嫌! という声も沢山聞きました。
結果として『For フルーツバスケット』は採用されなかったのですが、新アニメ三期の最後の方のシーンは、この曲がピッタリ合うシーンとなっておりますので、是非ともセットで聴いてもらいたいですね。
岡崎律子さんの歌声は、なんと言うか、妖精のような歌声だと思います。
いや、妖精の声なんてわかりませんが、そうとしか言いようのない不思議な歌声なんですよね。
この方も独特な世界観を持つ人なので、歌を聴くとその世界に引き込まれる感じがします。
また、岡崎さんは歌だけでなく、作詞や作曲でも活躍されていた方です。
人気作品『ラブひな』や『魔法のプリンセス ミンキーモモ』などの作品や、多くの声優さん達に楽曲提供を行っていました。
本当に、稀有な才能を持つ方だったのですよ……
このエッセイを読んでいる方はご存知だと思いますが、岡崎律子さんは2004年にスキルス性胃癌による敗血症性ショックのため亡くなられております。
本当に、病気というヤツは残酷ですよ……
岡崎律子さんのことについては本当に残念でならないですが、彼女の残した曲は今でも多くの方に愛されています。
岡崎さんは亡くなっても、その曲はファンの心に残っている……、そう思うと少し切ないですが、同時に尊いものを感じますね。




