川添智久
今回紹介するのは川添智久さんになります。
名前を聞いてすぐわかる人はマニアックだと思いますが、あの「LINDBERG」のベーシストと言われるとああ! てなる人も多いのではないでしょうか。
代表曲
『機動戦士Vガンダム』前期OPテーマ『STAND UP TO THE VICTORY ~トゥ・ザ・ヴィクトリー~』
アニソンとしては上記だけですが、全体で見ても他にはドラマ『八神くんの家庭の事情』OPテーマ『Oh! Yes キスをしようよ』の計2曲しか歌っていません。
バンドとしては結構ボーカルも担当してるのですが、どちらかと言えばベースがメイン担当のようですね。
『機動戦士Vガンダム』が放映されたのは93年なので、かなり昔の曲となりますが、スパロボなど登場シーンは多いので聴いたことがある人も多いと思います。
私も子どもの頃は残念ながら観ていなかったのですが、初めてプレイしたスパロボが『第二次スーパーロボット大戦G』だったので非常に馴染み深いです(Vガンダムはこのゲームのメインと言えるポジションでした。恐らく私がガンダムを初めて意識したのがこのときですね)。
ボーカルありでOPを聴いたのはその後ずいぶん経ってからになりましたが、初めて聴いたときはその熱さに驚いたものです。
この曲の良いところはサビに集約されていると言っても過言ではないと思いますが、川添さんの渋いボイスが非常にマッチしており、血が熱くなる感覚がありました。
ちなみにサビのコーラスに参加しているのは、このエッセイでも紹介している田村直美さんです。
これは私も調べるまで知りませんでした。
田村直美さんが『ゆずれない願い』などでヒットしたのは94年のことなので、無名時代の活動と言えるでしょう。
恐らく当時から才能を認められていたのでしょうね……
川添智久さんは前述しているように、アニソンは『STAND UP TO THE VICTORY ~トゥ・ザ・ヴィクトリー~』のみしか歌っていませんが、その後同じ男性ガンダムボーカルである鵜島仁文・長友仍世さんと組んで「TOP GUN」というバンドを組んで活動していました。
鵜島仁文さんの回でも紹介していますが、ガンダムファンとしては熱いメンバーですよね。
長友仍世さんは残念ながら脱退してしまいましたが、鵜島さんはTwitterで現在は活動していないとは言いつつも解散は宣言していませんでした。
しかし、2022年8月7日、鵜島仁文さんは持病の肝硬変からくる食道静脈瘤破裂により逝去されました。
そのため、「TOP GUN」は事実上の解散ということになってしまうかもしれません(メロキュアのように継続される可能性もあるため、絶対ではありませんが)。
川添智久さんも鵜島仁文さんもスーパーロボット魂に出演したり、同時期にアニソンフラッグにも登場して元気な姿を見せてくれていたのですが、こんなことになるとは正直思っていませんでした。
川添智久さんには、鵜島仁文の分もというのは少し違うかもしれませんが、ともかく元気に活動していって欲しいものですね。
改めまして、鵜島仁文さんのご冥福をお祈りいたします。




