石川智晶
今回紹介するのは石川智晶さんになります。
今回もこのエッセイの対象範囲をちょっとはみ出ているので、特別枠になります。
代表曲
『シムーン』OPテーマ『美しければそれでいい』
『ぼくらの』OPテーマ『アンインストール』
『逮捕しちゃうぞ フルスロットル』EDテーマ『1/2(はんぶん)』
『機動戦士ガンダム00』EDテーマ『Prototype』
『神様ドォルズ』OPテーマ『不完全燃焼』
石川智晶さんは石川 千亜紀・知亜紀、Somaliといった旧芸名がありますが、石川智晶に改名後はそれで統一されています。
発売されているシングルはアニソンとゲーソンしかないので、特化したアーティストと呼んでも良いでしょう。
石川智晶としてのファーストシングルは『美しければそれでいい』になりますが、その前に石川知亜紀名義で『高橋留美子劇場 人魚の森』のOPテーマと『ランク王国』のOPテーマを収録した『Like an angel/雨の日に恋をした』を発売しています。
私は『Like an angel』の方しか聴いたことがありませんが、幻想的で石川智晶さんらしい曲です。
代表曲には書きませんでしたが、オススメですので聴いたことがない方は是非聴いてみてください。
実質のセカンドシングルである『美しければそれでいい』は作詞・作曲ともに石川智晶さんになりますが、かなりSee-Sawの影響を受けているような曲調になります。
素人意見なので実際にはわかりませんが、それがよりアニメのOPらしくなっている印象です。
そしてWebアニメ『幕末機関説 いろはにほへと』の挿入歌『涙』を経てサードシングル(通算4枚目)の『アンインストール』が発売されました。
この曲は石川智晶さんを語るうえでは外せない名曲で、恐らく最も有名な曲と言えるでしょう。
その人気の火付けとなったのが、当時人気を誇った動画サイトニコニコ動画で、『アンインストール』はニコニコ動画内での人気が非常に高く、メドレーに入ることも多い曲となりました。
そのため、ニコニコ動画では屈指の知名度を誇るアニソンとなっています。
また、この曲はソニー・ミュージックエンタテインメントのアニメソング人気投票キャンペーン「平成アニソン大賞」において作詞賞(2000年~2009年)にも選出されており、世間的評価もかなり高いです。
もう一つ有名曲を挙げるとすれば『機動戦士ガンダム00』のEDテーマである『Prototype』になるでしょう。
天下のガンダムのEDということもあって、かなり売れました。
ガンダムのEDということで、やはりSee-Saw時代の名曲『あんなに一緒だったのに』や『君は僕に似ている』を連想することが多いですが、『Prototype』はオリコン週間チャートでも見事トップ10入りを果たし、See-Saw時代を含めても自身最高順位(3位)の曲となっています。
『神様ドォルズ』については、原作者のやまむらはじめ先生の強い希望で石川智晶さんの起用が決まったようです。
OPテーマ『不完全燃焼』とEDテーマ『スイッチが入ったら』は、両A面シングルとして発売されました。
このうち『不完全燃焼』については、PVがYouTubeにおいて2か月で50万PVを突破し、アニメ部門シングル賞を受賞しています。
ただ、この『神様ドォルズ』のアニメは「俺達の戦いはこれからだ!」的な終わり方をしており、まさかの作品自体が不完全燃焼という悲しい結果になっています。
今更続編の制作もされないと思いますので、まさに不完全燃焼と言えるでしょう……
個人的には『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』のEDテーマ『サヨナラっていう』も好きなのですが、知名度をしてはどうしても上記3曲には劣ってしまいます。
こちらも名曲なので、聴いたことがないという人には是非聴いてみてほしい曲になりますね。
石川智晶さんは天才と称されることも多く、その圧倒的な歌唱力で独特な世界観を形成しています。
一部の曲では曲の始まりや中間部分で謎の音声が入るので、聴いた瞬間「これ石川智晶さんの曲じゃね?」とわかることもあります。
一部言語化してみるとこんな感じでしょうか。
※歌詞じゃないので大丈夫でしょう。
『アンインストール』→「おおええああええ~おおええ~」
『Prototype』→「いぃ~いいぃ~いいぃい~」
また、石川智晶さんが作詞作曲を手掛けたアクアテラリウムも「ひぃひぃひぃ」という謎の音声から始まります。
この曲も名曲なので是非聴いてほしい曲ですね。
石川智晶さんの曲は全て自身が作詞作曲を担当しているのですが、アニメタイアップの楽曲づくりの際はアニメ監督と密に議論を重ねたり、原作を読みこんだりと、自身のもつ価値観とアニメの世界観のすり合わせを行うそうです。
これはアニメファンとしても好印象ですよね。だからこそ、あんな名曲が生まれたのだと納得もできます。
昨今のアニソンは声優や波に乗っているアーティストが採用されることが多いですが、原作者や監督の要望により採用されることもあります。
石川智晶さんには根強いファンもいますので、そういった方々が採用を決めればまたアニソンを歌ってくれる可能性はあります。
私もそれを期待しているファンの一人ですので、今後の動向には注目していきたいですね。




