装備
アサルトライフル(狙撃・機関銃の機能も含まれる)
制式名称=98式プラズマ小銃
銃剣装備した場合、銃剣を通電させ高電圧レーザーを纏わせる熱傷を負わせることも出来る。また、同時に固い獣毛を貫くことが出来る。(小和泉は未使用。銃剣の寿命が短くなるのを嫌って。)
アサルトライフルには、狙撃モード、機関銃モード、単発モード等、ボタン一つで切り替えられる。
十字型選択ボタンから単射・狙撃・拡散・連射の中から選択。頭文字をとって、タソガレ、黄昏ボタンと呼ばれている。
黄昏は、夕闇時に人の識別がつかないため、『誰そ彼。』が語源となっている。
敵を排除するための言葉だった。誰が命名したのかは不明だが、射撃モード選択ボタンの言葉として定着。
銃剣単体では、獣毛の隙間を狙わなければ貫くことは難しい。しかし、熟練者にかかれば問題は無い。
高周波ブレードも開発されたが、アサルトライフルや人間への反動がすさまじく、制式化されなかった。
仕込み紐(未登場)
小和泉の使用している銃剣は、鞘にマグネシウム合金ワイヤーが仕込まれている。銃剣の柄頭とワイヤーのジョイントを結合させ、絞殺用に使用できる。使い方は工夫次第である。
また、銃剣を地面や壁に打ち込むことにより鞘だけ操る事により絞殺することも罠を仕掛けることも簡単となる。
銃剣を投げナイフとして使用した後、鞘に内蔵されているワイヤー巻き取り装置を使用すれば回収も容易である。
しかし、自分の銃剣を使い捨て、友軍の銃剣を拾って使う小和泉には無意味な装備と後に判明。また、仕込み紐というマニアックな武器を使用する兵士は居ない。そもそも兵士は危険な近接戦を嫌う。
拳銃…単発、三点バースト、フルオートが選べる。増幅機構はアサルトライフルに依存している。小型化されているため、威力が落ちる。急所に当てなければ、効果が低い。
アサルトライフルの機関部も兼ねる。拳銃にアサルトライフルのアタッチメントを取り付ける形になる。
両方ともレーザー化されており、ほぼ無限に等しい装弾数である。射撃中でもグリップ部のタンクにイワクラムを補充することが出来る。
ただし、小型化の弊害により放熱機構に問題があり、冷却が追い付かない。撃ち続けると熱を持ち、暴発する。
緊急時以外の拳銃としての使用は、推奨されていない。
現在、再開発中。
ハンドロケット・手榴弾・火炎放射器・迫撃砲…弾頭にイワクラムの液体と水素が中に詰め込まれ、合成反応により爆発させる。
携行式無反動砲…携行式の無反動砲は、引き伸ばし式になっている。縮めた状態では、長さ三十センチ、直径五センチの円筒形になる。発射用に筒を引き延ばせば、五十センチになる。この大きさでは、背嚢に仕舞っていれば、所持していることは分からない。
指向性対人地雷…壁面や杭に固定し、赤外線センサーやワイヤースイッチに触れた瞬間に起動し、水平方向六十度の範囲の円錐形に散弾を約千発打ち出す地雷。
起動のタイミングは、零秒から十秒まで自由に設定できる。また、有線または無線による遠隔操作で起動させることもできる。
月人への効果は抜群であり、今までに最前線で数え切れぬ程の月人を殺傷してきた。
弱装弾の威力は、複合装甲を散弾が抜かない程度に弱められている為、自然種の脅威にならぬ様に設計されている。複合装甲を着用していない促成種には、恐ろしい兵器である。
三連型切断筒…通称、切断鋼線。それは、直径五センチ、長さ一メートル程のパイプ。
地上より約十五センチの高さにワイヤーを張る罠だ。ワイヤー長五メートル。弛みがあれば自動的に巻き取られる。
設置したい場所にて地面と水平に寝かせ、スイッチを押すと固定用の楔が地面に撃ち込まれ、パイプが持ち上がる。続いて側面より30センチ間隔で三本のワイヤーが射出され、地面に撃ち込まれ、罠は完成する。
そのワイヤーは、髪の毛よりも細く強靭で触れる物を全て切断する鋭利さと強靭さをもっていた。
地雷投擲機…複合セラミックス製の砲身に三脚がつく。
砲身の後部扉を開き、一から五発までの散布型地雷を装填し、圧縮空気で撃ち出すシンプルな構造。照準は、砲身の角度と方向で決まる。角度と方向は、ヘルメットに装着されているカメラが投擲機の姿勢を読み取り、適正姿勢をシルエットで表示させる。
後は、そのシルエットに投擲機を重ねれば、照準調整完了となる。ちなみに照準の方位と角度の計算は、戦術ネットワークで行われる。こちらは、地図上で発射地点と着弾地点を指定するだけで良い。風速や地形などの外的要因は、戦術ネットワークが自動的に考慮してくれる。
砲身の尾部から延びるチューブがコンプレッサーと繋がっており、圧縮空気が送り込まれる。
発射方法も電磁式や、火薬式なども検討された。だが、火気を使用した発射方法では、誘爆の危険性が考えられた。それゆえに圧縮空気による発射方法が採用された。あと、弾着精度が求められていない武装であることも採用の理由になった。
弾薬ケース、一ケース二十四発。
地中貫通弾…月人の地下基地破壊用に開発される。地上より高空へ撃ちだし、自由落下の速度とイワクラムを爆発させることによる推進力を利用し、地中奥深くへ埋め込む。時限発火式爆弾。ロケット推進の為、空気中のダストに影響されない。有線誘導による誘導も可能。
超音波探知機内蔵型通信ケーブル
通信ケーブルは月人の早期発見の為の探知機を兼ねている。
空気中のダストによる電波障害によりレーダーは使用できない。
常時ジャミングが掛かっているのと同じ環境。
その為、超音波を使用し、その反射や吸収をもって月人の探知を行っていた。人間はもちろん、月人にも聞こえない周波数である。
超音波である為、地中へも浸透するため、地中に空洞や亀裂、断層なども同時に調査されている。月人は地上だけでなく、地下からも進攻してくる。ゆえにケーブル敷設作業は、優先される軍務であった。
超音波探知機は二百メートル毎にケーブルに内蔵されている。ここから発信・受信した超音波を通信ケーブルを通じて、地下都市KYTの総司令部へと情報が送られ、解析された情報が戦略ネットワークに上げられ、月人の位置情報を表示させていた。
また、その情報が戦闘予報にも活用されている。
簡易気密テント…地表が放射線と粉塵に汚染されている為、自然種の休息に利用する。ナイロンの様な複合素材の自動収縮展開機能付で荒野迷彩。空気圧によるパイプにて自立する。前室と居住室に分けられており、前室にてエアーにて粉塵及び放射能を除去する。体内に取り込まれた放射能は、吸着剤を経口摂取し、体外へ小便と一緒に排出させる。塹壕内でも立てやすい様に三角柱を寝かした形である、
複合装甲…自然種の軍人に支給。促成種には支給されない。
月人の牙や爪を防ぎ、筋力・俊敏性も三倍に増強される。月人と対等に戦う装備である。
中身は、促成種の筋肉に装甲板を貼り付けた物である。定期的に生体部品に栄養アンプルを投与するか、壊死した筋肉を交換する必要がある。イワクラムの電力を利用し、電気信号にて筋肉を動かす。モーターの代わりである。
促成種の筋肉を使用しているが、複合装甲の重量により出力が五倍では無く、三倍に落ちている。筋肉は人工体液と共にパッキングされている為、整備士も兵士も原料を知らない。
機密になっている。
とされているが、公然の秘密である。戦闘で破壊されれば、中身は一目瞭然であるからだ。
促成種の装備は、無線機能付き情報処理端末網膜投影機能付きヘルメット、野戦服、(ここまでは自然種と同じ)肘当て、篭手、膝当て、脛当ての複合装甲のみ。
ガンベルトに銃剣、水筒を装着。小型バックパックに食料、水、医薬品、簡易気密テント等を入れている。
略式制服
管制官達は、日本軍では珍しく野戦服ではなく、略式の制服を着ている。
総司令部が最前線になりえることはなく、気密性を保つ野戦服ではなく、通気性の高い略服がこの部屋には適している為。
略服は濃い灰色を基調とし、屋外用ジャンパーから中の断熱材を抜いたようなデザイン。
ポケットの数だけは無駄に大きく多く、ハンドガンや手榴弾ですら仕舞える。
男性はスラックスが、女性にはタイトスカートが支給されていた。だが、女性兵士の半分は男性用のスラックスを穿いていた。やはり、タイトスカートよりスラックスの方が動きやすく、人気があった。
スカートを穿くのは、唯一、総司令部でできるお洒落を優先したい女性兵士達だった。
こちらには特筆すべくことは無く、一般市民に支給されている物と大差は無かった。
襟元には、濃緑色のネッカチーフを男女ともに巻いていた。このネッカチーフは、複合型高密度フィルターを挟んでおり、緊急時に鼻と口を覆うことで簡易ガスマスクとして使用できる。
足元は、底が平たい黒い革靴を履く。見た目はただの革靴であるが、爪先には複合セラミックス製の安全芯が組み込まれた安全靴になっている。
十手…六十センチほどの剣の様な棍棒。素材は、コンクリートの様な強化セラミック製。
柄は片手で持つ様になっており、滑り止めの効果を狙い、表面はざらついている。
また、そのざらざらで敵の皮膚を抉ることも目的としている。
鍔は円形で何の飾りも無く、剣を受け止めて手を保護する実用性を重視。
刀身と呼ぶべき部分は、根本が一辺二センチの正三角形で緩やかな三角錐をしている。先端部分は急激に細くなっていた。刺すことはできないが、打突面積が小さくなり衝撃力は増加する。
三つ折り式シャベル…材料は時代と共に変化し、堅牢化と軽量化が進められてきた。しかし、形だけは、二百年以上変わっていない。土を掘るだけでなく、鈍器にも、盾にもなる優秀な道具。
戦闘糧食…栄養とカロリーを最優先した粉末を長方形に固めただけの茶色い固形食。
様々な味付けが用意されているが、香料を戦闘糧食に振りかけるだけ。
一応、食べ飽きぬ様に考えられているのだが、味や匂いが変わるだけで食感を変えることはできない。戦闘糧食は、保存性と携行性を重視しているため、水分はほぼ無く、パサパサしている。
一番人気のチョコ風味。他にはミルク味やメープル味、ブルーベリー味などが人気香料。
リクエストにより、ブリ大根風味や麻婆豆腐風味が用意され、一定量が常に消費され続けている。好んで食べる猛者がいる様だ。
戦闘糧食が米であれば、選択肢として成り立つのだろうが、乾パンに近い物には合わず、一般的な人気はない。
暗視装置
ヘルメットのバイザーに表示される暗視装置を通した画像を見ている。古典映画に出てくるような暖色や冷色で表示はされない。黄昏時に近い昏さの中、肉眼で見るのと近い。
定期的にノイズがバイザーに走るのが目障りだが、慣れてしまえば気になることは無い。
ベテラン兵士は、逆に正常動作中だと安心する。
暗視装置が補足している範囲しか、見通すことができないのが大きな欠点。
視界が狭いということは、敵や異変を見逃す可能性が高くなる。
地下の探索は、兵士達の精神を少しずつ削っていく。
生体モニター
無傷 緑色
軽傷 黄色
重傷 赤色
死亡 黒色
編成
分隊 最小単位 4名 准尉・少尉
小隊 4個分隊+小隊長分隊4名 計20名 少尉・中尉
中隊 4個小隊+中隊長小隊10名 計90名 中尉~少佐
大隊 4個中隊+大隊長小隊20名 計380名 少佐・中佐
連隊 4個大隊+連隊長中隊80名 計1,600名 中佐~大佐
残存部隊
1.2.4.6.8歩兵大隊
1.2.3.4砲兵大隊
警報
甲種警戒 戦闘時の最高水準の警戒
乙種警戒 3/4が臨戦態勢。1/4が小休止。
丙種警戒 1/2が臨戦態勢。1/4が小休止。1/4が休息。
丁種警戒 平時における歩哨水準の警戒
同 注意報もあり。
戦略・戦術モニター
地図は、占領区画は紫に、交戦区画は赤色に、状況不明区画は黄色に塗り潰される。
戦功章
白銀戦功章…「国に対し重責ある顕著な功績を挙げた」者に授与
金戦功章…「軍事上の格別な功績を挙げた」者に授与。
銀戦功章…「作戦において英雄的、かつ名誉ある奉仕を行い、成果を挙げた」者に授与。
銅戦功章…「敵軍との直接接触において勇敢な行動を取った」者に授与。
星戦功章…戦死した軍人には無条件で追贈される。
乗り物
自転車…地下都市の構造上、全階層が平面であり、一階層の面積も大きくない為、一般庶民の足である。大型エレベーターに乗せ、車と一緒に階層間を移動する。
車…電気自動車が走っている。個人所有は認められていない。
移動には、バスかタクシーを利用する事になる。列車は地下都市が多層構造の為、存在しない。タクシーは、将校もしくは上級役人が居なければ利用できない。
列車(中央新幹線・西日本リニア)…中央新幹線は現実通り。西日本リニアは新潟・富山・金沢・京都・大阪・岡山・広島・博多を結ぶリニアモーターカー。全線地下鉄である。
大阪で中央新幹線に乗り継ぎが出来る。
西36キロ地点は、西日本リニアの車両基地跡。猪名川総合車両所。地上3階。地下3階。
大阪駅直通と京都駅直通に分岐する。長蛇トンネルは、西日本リニアの跡。
土地が無いため、山の中に建造されていた。その為、大災害でも地下部分は無事に済んだ。
海辺に無いのは、海面上昇による水没や塩害を避ける為。
地上より車両の搬入を行なえる。
一両のサイズは、長さ約二十五メートル、幅と高さは約三メートル。
白色の本体の中央にドアがついている。それ以外には何も装飾や装備は無い。
直方体の断面部分にもドアがついており、直方体同士を連結できる仕様になっている。
銘板
日本浮上式鉄道㈱
製造 2141年
所属 猪名川総合車両所
形式 L500-4006
自重 21t
定員 60名
六輪装甲車、戦車…現代と武装・装甲・動力以外は特に変わらない。形状、使用目的も変化は無い。
武装は光学兵器に置き換わっている。動力はイワクラムを利用した電気炉。表面に豊富な電力を利用し、高圧電流を流し、取り付いた月人を感電死させることができる。
装甲は、月人に破壊されることは今まで一度も無い。
大半の月人用戦闘車両は、光学機関砲を屋根に装備する。実弾砲塔では、月人の敏捷性に追いつけない為、光速に近い光学機関砲による面制圧を重視した結果である。
光学機関砲は、単発、連射の他に水平制圧同時射撃など可能である。
戦車の一部に実弾砲塔を装備するものがある。どちらも車内より操作する。
装甲車には、偵察時の通信ケーブル及び無線機施設の任務が主であるため後部にロール状のケーブルがセットされる。この施設機は、全自動で行われ運転手は速度と方向以外意識する必要は無い。施設機はユニット化されており、簡単に装甲車から分離、接続が可能である。分離時は、車両を停止させ、施設機から四足が地面へ伸び自立し、安定している事を確認してから、接続端子が抜け、固定器具が解除される。接続する時は、この逆である。
緊急時には、放りだす様に切り離すことも可能。この場合、再接続させる時は、施設機を直立させる必要がある為、手間暇がかかる。
装甲車の装甲は、複合装甲よりも防御性能が低い。車体全てを複合装甲で覆うと車重が重くなり、機動性や居住性が落ちる為だ。
高速移動と通信ケーブルの敷設に重点が置かれた設計である。
一台の装甲車に二十基しか地雷は装備されていない。地雷投擲機で散布する。
浮航式六輪装甲車
六輪装甲車の改良。
○装甲車底面を平面から▽状に変更。これにより座礁する可能性が軽減すると思われる。
○装甲車後部全面が下部を支点とし、スロープ状に開くこと。現状の観音開きも残し、状況に応じて使い分けが出来る様にする。
○換気口を車体後部より天井へ移設。
○高圧電流の制御をON・OFFだけでなく、装甲車の面単位で制御できる様にする。
○アンテナの構造強度を高める。(アサルトライフルの光弾に光情報を圧縮し、アンテナに撃ち込むことにより、長距離・高密度・大容量データを受信する。通信距離は狙撃手の腕による。桔梗ならば二キロは可能。一般兵なら一キロ以下。腕の良い狙撃手は一キロ超。)
○水陸両用車に改造。タイヤ内側にフィンが並び水をかく。6WSのため、タイヤの舵角及び左右の回転数の差または逆回転で舵取りを行う。
○水陸両用に伴い、照明・センサー・カメラ関係を喫水線より上へ移設。
○防水・気密性能の向上。
装甲車三両は、今まで使用していた物を再整備されたものだ。
内一両は、指揮車機能を強化し、最前線における情報処理を総司令部を経由せずその場で可能とした。また、広大な後部荷室を乗員席に換装して情報端末と椅子を設置し、二丁の車載機銃が屋根に増設されていた。
これは鹿賀山の8311分隊と小和泉の8312分隊が同乗する為に改良されたものだった。
浮航式装甲車となった為、総司令部は831小隊にケーブル施設業務は不要と判断し、その設備はすべて撤去された。
速力信号灯
速力信号灯は、赤と青の灯火で、艦橋のスイッチで表示される。ヤード左右両舷に各1個備えられている。その色と点滅の組み合わせにより、下のようなパターンを構成し、速力を表示する。また、青の代わりに赤を使用する場合は後進を表す。
赤 点灯
停止 0kt青 1回点滅
微速 6kt
時速11km青 2回点滅
半速 9kt
時速16km青 3回点滅
原速 12kt
時速22km青 4回点滅
強速 15kt
時速27km
青 長点灯+1回点滅
第一戦速 18kt
時速33km青 長点灯+2回点滅
第二戦速 21kt
時速38km青 長点灯+3回点滅
第三戦速 24kt
時速44km青 長点灯+4回点滅
第四戦速 27kt
時速50km青 点灯
最大戦速
八輪装甲車…今までは、全部隊共通の六輪装甲車を使用していたが、司令部用に新型八輪装甲車が配備された。
八輪になったことにより、全長が伸びた。司令部専用車両という事で後部のケーブル敷設機器は取り払われ、デッキ部分は車体部分に拡張された。
これにより、車内空間は広々とし、定員四名だった六輪装甲車は、定員十名に拡張され、大隊司令部が二台の装甲車に分乗する必要は無くなった。
前二列は、固定式だが、後二列の三人掛けシートは、折り畳むことにより、車内でのブリーフィングも可能となった。操作端末は、天井から可動式アームにぶら下がっている為、シートを折り畳んでも端末を操作することに支障は無い。
航空機は、一切無い。地上に漂う粉塵の為、エンジン不良を起こし墜落するためである。また、電波障害も高度やレーダーを無効化するため、飛行する事は自殺行為である。
船は、海が常に時化ているために存在しない。渡し船程度は内陸部にあるが、月人の攻撃目標になる為、存在は稀である。
OSKの港湾部には、イワクラムを動力にした軍用潜水艦がある。
人類も月人も、時化ているため水面を泳げないし、潜水する事もできない。
潜水艦は水中への攻撃手段を持っていない。弾道ミサイルにて内陸の月人を爆撃しても効果を確認する手段が無い。
また、経済的理由により偵察・哨戒・輸送が主任務となる。
クジラ級。積載性を優先したために今の葉巻型ではなく、箱型であり、船首を浜辺に乗り上げ、揚陸作戦を行うことが出来る。だが、大型の潜水艦を造るだけの資源が無い為、数は12隻。戦車を1隻につき、12両積める。
葉巻型の攻撃型潜水艦は、格納型の砲台にて敵を浮上砲撃する事が主目的。大型がシャチ級、弾道ミサイル8発搭載可能。小型がイルカ級、弾道ミサイルは搭載不可。
偵察型潜水艦はアシカ級。川も遡上できる様に船形になっている。
船首に確認用に360度音響センサー・光学カメラ・温度センサーを装備し、組み合わせることにより、肉眼に近い画像をモニターに表示させている。単独表示等も可能。




