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●? ネタバラシ/自己紹介








 よう、アンタか。


 よく来てくれたな。


 お疲れさん。


 ここまで付き合ってくれるだなんて、アンタもなかなかいい奴だよな。


 心からお礼を言わせてもらうよ。


 ありがとう、ってな。


 ――ん?


 そういやアンタ、ここまでちゃんと【読んできた】んだよな?


 まさか、色々とすっ飛ばして、いきなりコレを読んでいたりしないよな?


 もしそうなら、ここから先は読まない方がいい。


 後悔しても知らないからな。


 少なくとも俺は責任を取らない。


 タイトルにもあるだろう? 【ネタバラシ】ってな。


 冗談じゃないぜ?


 それをわかった上で、なおも読み進めるのなら、それはアンタの自己責任ってやつだ。


 子供だろうが大人だろうが、関係ない。


 テメェのケツはテメェで拭く。


 それができない奴は、どこだって誰だってお断りだ。




 ってなわけで、ここまで俺が物語ったことを知っている前提で話していくぜ。


 心の準備はいいかい?


 ――あ?


 そもそも誰に話しかけているのかって?


 いや、アンタだよ。


 他に誰がいるんだよ。


 そうだよ。アンタしかいないだろうが。


 そう、そこの【アンタ】だ。


 いやキョトンとするなって。


 だから、




 他でもない【この文章を読んでいるアンタ】だって言ってんだよ。




 なんだ、驚いてるのか?


 いや、それとも『やっぱりな』とニヤついているのかね?


 ま、どっちでもいいさ。


 とにかく俺が話しかけているのは、アンタだ。


 正直、アンタがこの文章をどんな媒体、形式で読んでいるのか俺は知らない。


 興味がない。


 羊皮紙にインクで書かれたものか。


 上質紙にトナーで印字したものか。


 光るディスプレイに表示されたものか。


 量子波で直接的に頭へ投影されたものか。


 どれだっていい。


 どうだっていい。


 何にせよ、アンタがこの文章を読んでいる――つまり少なくとも、俺の声に耳……じゃないな、【眼】を傾けているのは、変えようのない事実だからな。


 それだけでいいんだ。


 それだけがいいんだ。


 さて、本題に入ろうか。


 改めて、俺の語る話を最後まで読んでくれてありがとう。


 心から感謝を。


 どうだったい?


 面白かったかい?


 それとも不愉快だったかい?


 不完全燃焼?


 ま、そういうこともあるだろうな。


 なにせ最後はドンチャン騒ぎが始まって、さぁこれからだ! ってところで終わりだもんな。わかるぜ。


 実際、最後に言ったように物語は終わらない。まだまだ続く。どこまでもな。


 だけど、流石にここいらが潮時ってもんさ。


 またぞろアルサル達が大騒ぎして、大暴れして、天下無双して――最後には『めでたしめでたし』ってな。


 そういうことの繰り返しさ。


 ちなみにさっきも言ったが、あいつらの戦いはまだまだ続く。


 まだまだな。


 海界から来た奴らは『深きものども』と言ってな、その目的は箱庭の乗っ取りだ。


 天界の宇宙人はエムリスがちょっかいをかける前から惑星侵略を目論もくろんでいたし、冥界のマッドサイエンティストどもは知識欲を満たすことしか考えていない。


 異界から乗り込んできた【あっちの英雄ユニット】は――ああいや、これは流石にネタバレしすぎか? まぁ何にせよ、箱庭同士の戦争をおっぱじめる魂胆でな。


 とにかく、そんな頭のおかしい勢力が同時に四つも攻めてきたんだ。


 そりゃもう、どえらい展開になるわけだよ。


 だが、これを語ろうと思ったら文字と時間がいくらあっても足りない。


 そんなわけで、お話はここで一区切り、ってことにさせてもらおうと思ってな。


 あーでも、もし、もしだぞ?


 アンタがもし、まだアルサル達の活躍を聞きたいってんなら、しかるべきところに要望を投げておいてくれ。


 もしかしたら、もしかするかもしれないぞ?


 ともあれ、それだけ愛されたのなら、アルサルもエムリスも、シュラトもニニーヴも、イゾリテもガルウィンも、その他大勢も、まぁ冥利に尽きるってもんだ。


 聞けばきっと喜んでくれるだろうぜ。




 ――ん? そういえば、さっきから調子よく喋ってる【お前こそ一体誰なんだ】、って?




 ああ、そうかそうか。そうだった。


 すまねぇ、失礼したな。


 そういえば自己紹介がまだだったよな。


 ずっと俺の物語に付き合っていてくれたからな、アンタ。


 すっかり失念していたぜ。


 ああ、そうとも。


 お察しの通り、俺は【アルサルじゃない】。


 もしかすると口調とかで、俺をアルサルだと誤認させてしまっていたかもな。


 だとしたら、すまん。


 全くの別人というわけじゃないんだが、まぁ厳密には違う。


 じゃあ誰なんだ、って?


 安心してくれ。さっきから言ってるだろ?


 俺とアンタは、とうに知らない仲じゃない。


 もうずっと、ずっと一緒にいたじゃないか。


 俺の話に辛抱強く付き合ってくれていたじゃないか、アンタ。


 そうだろ?


 じゃ、改めて自己紹介といこうか。




 俺は八悪の因子の【九番目】――通称〝冷酷〟。


 そう、人呼んで〝冷酷〟の悪魔だ。




 おっと、驚いたかい?


 我が目を疑ったかい?


 そりゃそうだよな、わかる。


 ――ん? なんとなくそんな気はしていた?


 ああ、まぁそうか。それとなくヒントは要所要所に散りばめていたからな。


 気付く時は気付くよな。


 ははは、落ち着けって。大丈夫だ、ちゃんと説明してやるから。


 まず先に言っておくが、俺に固有の名前はない。


 さっきも言ったように一応〝冷酷〟の悪魔だのなんだのと呼ばれちゃいるが、あくまで俗称だ。


 誰かが勝手に呼び始めて、それがそのまま定着してしまっただけの話に過ぎない。


 他には〝冷静〟だの〝残酷〟だの〝傍観者〟だの〝愉悦の徒〟だの〝悪趣味〟だの、色々とあるが――え?


 そっちはどうでもいい? お前の名前になんか興味ない、って?


 あ、あー……なるほどな。そういうことな。


 俺の名前なんかより『八悪の因子の【九番目】』の方がよっぽど気になるっていうんだな?


 ま、そりゃ確かに。わかるぞ。うん、わかるわかる。


 八つの悪とか言いながら、九つめが出てきたらおかしいわな。


 けど、そこについては俺は別に悪くないぜ?


 あのエムリスっていう魔道士が、勝手に勘違いしたってだけの話なんだからな。


 俺達は元々、九つの因子からなる集団だった。


 そう、つまり最初から〝八悪〟じゃなく〝九悪〟だった、というわけだ。


 単純明快だろ?


 俺の特性は呼び名の通り〝冷酷〟でな。


 ぶっちゃけ、他の因子と比べたら宿主に影響がほとんどないタイプだったりする。多分、そのせいだろうな。


 その昔、エムリスに呼び出されて降臨した際、俺は〝傲慢〟と〝強欲〟と一緒になってアルサル――当時は『熊野くまの一朗太いちろうた』とかいう少年だったが――に憑依した。


 しかし、どういうわけか、俺だけが存在に気付かれなかったんだ。


 影が薄いだけ? おいおい、馬鹿も休み休み言ってくれ。


 俺達は〝概念〟だ。影も形もないんだよ、最初から。


 さっきも言った通り俺の特性は〝冷酷〟で、特徴は『傍観者』だ。


 俺達を呼び出したエムリスの知識が間違っていたのか、はたまた、宿主への影響が軽微すぎたのか。


 とにかく俺は数に入れられず、その結果として『八悪の因子の【九番目】』なんていう矛盾した存在になっちまった。


 ま、別に何とも思いやしなかったがね。そういったことは気にしないたちでな。


 それに〝冷酷〟の因子としては、とても相性のいい奴に憑りつけたと思っている。


 なにせアルサルという少年――いや、今は青年か。それも永遠の青年だな。この男の中には徹頭徹尾、これ以上ないほど冷酷さが詰まっていたのだから。


 影響は少ないどころか、ほぼゼロにもなろう。


 その名も高き〝銀穹の勇者〟アルサルは、俺なんかが憑りつかずとも、最初から徹底的に【冷酷非情な人間】だったんだからな。


 実際、とんでもない話さ。


 俺から影響を受けて【悪化する余地もないほどに】、アルサルは酷薄こくはくな男だったわけだ。


 なかなかいないぜ? こんな人間。


 こいつが〝銀穹の勇者〟として複製召喚されたのも納得だよ。


 魔道士だの姫巫女だの闘戦士だのと違い、勇者に求められるのは強靱なメンタルだ。


 つまりアルサルはそのあたりを評価されて、複製召喚の対象に選ばれたってわけだな。当人は知らないだろうが。


 それにしたって、俺とアルサルは本当に相性がよかった。


 いや、よすぎた。


 まるで元々一つだったかのように。あるいは、お互いにあるべきところへ収まったかのごとく。


 俺とアルサルの魂は完全に合致した。


 それこそ、アルサルが俺の存在に気付けないほど。


 俺という存在を、アルサルに気取らせないほど。


 なにせ俺達を呼び込んだエムリスですら、俺のことを認識できなかったぐらいだ。


 正直、ちょっと――いや、かなりの異常事態だった。


 しかし、その奇跡的な相性のよさのおかげで俺は〝傲慢〟や〝強欲〟とは違い、最初からまともな意識を有していた。


 俺に限らず悪魔って奴は固有の人格を持たない。さっきも言ったように俺達は『概念』に過ぎないからな。


 故に、こうして話している今の俺の人格は、アルサルからの【借り物】だ。堅苦しい言い方をすると、俺という存在にアルサルの人格テクスチャをそのまま張り付けただけの、疑似人格に過ぎない。


 おっと、こういった小難しい話は嫌いかい?


 まぁ、単純に『アルサルのふりをしているだけ』と理解してくれ。それ以上でもそれ以下でもない。


 と言っても、アルサル以外のふりなんて出来ないんだけどな。


 ともあれ、俺はこの世界に訪れた瞬間から自意識と、疑似とはいえ人格を持っていた。


 おかげでこうして、それなりに長い物語を紡ぐことすらできたってわけだ。


 いい話だろう?


 あ、別に感動はしてない? そりゃ残念。


 さっきも言ったが、俺の特徴は『傍観者』だ。


 自分からは何もしない。ただ見ているだけ。何もせず、単に傍にいて、すべてを眺めているだけ。


 観察対象がどれほど幸せだろうが。


 反対に、どれほど不幸せだろうが。


 ただひたすら傍観し、見つめ続ける。


 冷酷に。残酷に。冷徹に。悪趣味なまでに。愉悦をたたえて。


 そして、その光景を【語る】。


 だからアンタに聞かせたのさ。


 おもしろおかしい、アルサル達の物語を。


 ここぞとばかりに、【アルサルのふりをして】、な。


 読んでいて不自然だとは思わなかったか? アルサルの視点じゃ見えないことを解説していた時もあったろ? そもそも、アルサルがいない場面もあったはずだ。その時点でおかしいと疑念を持たなかったか?


 いや、別に責めているわけじゃない。これはただのネタバラシなんだからな。


 ――ん? なんでわざわざそんなことを、ってか?


 そんなの決まっている。


 楽しいからさ。単純だろ?


 アンタだってここまで付き合ってくれたのは、俺の話を聞くのが楽しかったからだろ? 違うのか?


 物語を紡いでいたのは、結局はアルサルの振りをした俺だったわけだが――途中まではすっかり【アルサル本人が語っている】ものと思い込んでいただろ? 素直にアルサルの本音だと思って読んでいただろ?


 それが楽しかったんだろ?


 結果として最後まで楽しかったんだから――【一体何の問題がある】?


 ないさ。問題なんて。何もない。まったくない。


 そうだろ?


 そうさ。


 楽しければそれでいい。


 人間はそういう生き物だろ?


 悪魔だってそうだ。


 楽しければいいんだ。理由なんて必要ない。


 楽しいから、やる。


 実に単純な話さ。シンプル・イズ・ベスト。とてもわかりやすい。


 ――そう、【だから】。


 だから、なんだよな。


 懸命な読者諸氏はとうに気付いているかもしれないが――


 最後の怒濤のごとき新勢力の登場。


 ぶっちゃけよう。アレは俺の仕業だ。


 そうとも。この俺、〝冷酷〟――時に『バルベリト』と呼ばれる悪魔の、な。


 真の黒幕とは、そう、まさしく俺のことさ。


 造作もないことだったよ。


 なにせアルサルが、予期せぬ【規格外の力】を手に入れてくれたんだからな。


 聖神をも超越する究極の権能――


 素晴らしいよな。


 ああ、とんでもない力だ。


 あれほどの権能があれば、箱庭の一つや二つ、どうにだってできる。


 それこそ、【これまで存在しなかったものを作り出す】なんて、赤子の手をひねるようなものだ。


 あたかも、それがずっと昔から存在していたかのように、な。


 ああそうとも。認めるぜ。海界も、冥界も、天界も、異界も全部。まるごと全て、俺が用意したものだ。


 アルサルに気付かれないよう、こっそりとな。


 俺は〝傲慢〟や〝強欲〟と同じくアルサルの内側にいる。


 だから、あいつの力を自分のものとして扱うなんて、当たり前のように出来るわけだ。


 実質、俺もアルサルみたいなものだからな。


 最初に言ったろ? 『全くの別人というわけじゃないんだが、まぁ厳密には違う』って。


 そうさ、俺は悪魔だが、別人ってわけじゃない。


 アルサルの一部なんだ。


 わかりやすい理屈だってある。説明しようか。


 アルサル達四人は、俺達〝九悪魔〟と契約する際、それぞれの記憶をにえとして差し出した。


 俺達は概念だからな。物理的なものは欲しない。精神的、抽象的なものをこそ求める。


 記憶というのは、その一つだ。


 もらった記憶をどうしたかって?


 もちろん【喰った】んだよ。


 頬張り、咀嚼し、呑み込み、嚥下し、胃袋に収め――消化した。


 結果、あいつらの記憶は俺達の一部となった。


 俺と〝傲慢ルシファー〟、そして〝強欲マモン〟はアルサルこと熊野一朗太の記憶を仲良くむさぼった。


 つまり、俺はアルサルの記憶を吸収し、我が物とした。


 故に、俺は〝冷酷〟であり――アルサル自身でもあるってわけだ。


 納得したかい?


 ん? どうしてこの期に及んでそんな自白を、ってか?


 いやなに。最後の最後がハチャメチャな展開だっただけに、何の説明もないんじゃ、いくら何でも酷過ひどすぎると思ってな。


 それに、適当に話をでっち上げて誤魔化した、なんて思われるのもしゃくだろ?


 だからこうしてネタバラシしているってわけさ。


 それ以外に他意はない。いやマジで。


 まぁ、流石にやり過ぎたかな――とは俺も思っていたりする。


 何でも出来るからってちょっと調子に乗りすぎたかも、とな。


 面白いこと、楽しいことをするにも限度ってものがある。俺は今回、それを越えてしまった――そういう自覚は当然ある。


 だが、それがどうした?


 前にアルサル本人が言っていたじゃないか。


『俺が救った世界だ。俺の好きにして何が悪い?』


 そうとも。まったくもってその通りだ。


 俺もこの言葉にあやかり、こう言わせてもらおう。


『俺が手に入れた力だ。俺が好きに使って何が悪い?』


 とな。


 はははは、アンタも眉をひそめるか?


 仕方ないよな。さっきも言ったが、俺こそが真の黒幕だ。


 聖神ヘパイストスなんて比較にならないほどのな。


 だからまぁ、これがアルサルにバレたら正直まずい。


 もちろんバレるはずもないが、もし仮に――という前提で考えれば、相当まずいだろうな。


 が、大丈夫だ。


 俺だって馬鹿じゃない。対策ぐらい考えてあるさ。


 無論、詳細は秘密だがな。


 しかし、あくまで仮定としてだが――もし俺の存在、そして罪状が明らかになった場合。


 俺が紡ぐ物語は、いずれアルサルが俺達のような悪魔を滅ぼす展開へと進んでいく――かもしれない、な。


 ま、十中八九そんなことはあり得ないんだが。


 だって考えてもみてくれ。


 俺は悪魔だぜ?


 あいつの上位たる聖神の、そのさらに上位の存在だ。


 ――ん? アンタと比べても俺達は上位の存在なのか、だって?


 それは……なかなか難しい質問だな。


 俺達はアンタと同レベル――とも言えるし、その下位とも上位とも言える。


 答えになってないって? 落ち着けって。よく聞いてくれ。


 世界線、というものがある。並列宇宙、とも言ったか?


 要は次元は同じだが、しかし位相が違うため、俺とアンタは本来交わらない存在同士なんだ。


 実際、俺とアンタは面と向かって話し合っているわけじゃないだろ?


 こうして『文字』というツールを介してコミュニケーションを取っている。


 それが限界なのさ。できて精々、これだけ。それほど俺とアンタの次元はかけ離れている。


 こいつがアンタの質問の答えだ。


 要は『上も下もない』ってことだな。


 大体、どっちだっていいじゃないか。上下なんて。俺とアンタの仲だろ? 気にすんなって、そんな些細なこと。


 第一、アンタのとこにも悪魔なんて掃いて捨てるほどいるだろ? あるいは――【悪魔みたいなやつ】が、さ。


 俺が言うのも何だが、難儀だよな。




 ――おや?




 ああ、いや、すまん。


 ちょっと呼び鈴が鳴ってな。


 だが、おかしいな。ここはアンタと話すためだけに用意した特別な空間だから、誰かが来るなんてことはないはずなんだが……


 まぁいい、ちょうどいい機会だ。話はここまでにしようか。


 繰り返しになるが、もしまた俺の紡ぐ物語が聞きたかったら、遠慮なく要望を出してくれ。


 上手くいけば、きっとまた会えることもある。


 はははは、そうとも。


 俺がアルサルに見つかってぶっ殺されでもしない限りは――な?


 じゃあまたな。


 元気でいろよ。


 お疲れさん。


 アンタと一緒の時間、なかなか楽しかった。


 ありがとうな。


 次の機会があったら、その時もよろしく頼むぜ。


 ――ああ、また呼び鈴が鳴りやがった。


 まったくせっかちな奴がいたもんだ。


 やれやれ。


 じゃ、俺はあっちに行くからな。














                         ――げ、ちょ、おいおい、マジk









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アルサル「きちゃった♡(振りかぶった拳)」
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