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キリギリスの○○○○
本編の『奇跡』でも触れたが、俺には大阪に親戚がいる。
最近はほとんど交流も無いが、十代の頃はとても世話になっていた。
おばあちゃん子だった俺は、祖母に連れられて毎年夏休みや冬休みには長期で遊びに行っていたのだ。
それは俺が小学生の4.5年生で、従兄弟が高校生位だったと思う。
従兄弟とその友達が二人で俺を連れ、三人で街を歩いていた。
当時の俺は泣き虫で、この時も従兄弟達にからかわれて泣きながら歩いていた。
中々泣き止まない俺に焦った従兄弟たちは、なんとか笑わせて泣き止ませようと、色々な事を言ってくる。
ほとんど下らないシャレだったと思うが、覚えていない。
一つを除いて。
『キリギリスのオマ○コ。』
思わず笑ってしまったが、小学生相手に『キリギリスのオマ○コ』って(笑)
まぁ、それで泣き止んだ俺も俺なんだけど……
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