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のほほん見聞録  作者: ヒロっぴ
○野自動車
121/136

配属先







俺が配属されたのは、【カッター】という部署だった。



この会社は基本的にトラックを製造する会社だが、俺が配属された部署は、親会社ト⚪タの北米向けのSUV車の部品を作る工程だった。



その部品を作る(削る)為のカッターを作る(組み込む)所だったのだ。




円形の土台に数十本の刃を組み込んでいく。


専用の機械にセットして、トルクレンチで組み込んでいき、メジャメント(測定)をかける。




その数値を見て、又ミクロン単位で補正していく。




このカッターの精度によって、出来上がる部品の善し悪しが決まってしまうのだ。




一日中この機械に向き合って、緻密な作業を繰り返していく。



基本的に体力勝負のこの工場では、比較的楽なのかもしれなかった。




まぁ、慣れてないから、一日中立ちっぱなしで、足の裏が痛かったのは仕方ないが……




俺よりも若い同期の人は、体力的にキツい部署に配属されたりもしていたが、1番若い奴が一日中出来上がった製品にスプレーしていくだけという、かなり楽な部署に配属されたりもしていたから、単に年齢だけで決まる訳でもないらしかった。




俺が佐⚪急便で頑張り過ぎた故にキツい部署に配属され、ヘロヘロになって情けない姿をさらしていた同期が、かなり楽な部署に配属されたように、夜逃げの可能性がありそうな人間は楽な部署に配属されたりするのかもしれないと思った。



まー、俺の場合は年齢的な評価だろうが……




同期の中で同じ寮になって部屋も近かった奴とは一緒に飲みに行ったりもしていたが、彼は最初の三ヶ月で更新せずに辞めてしまった。




始めた当初からキツいとはボヤいてはいたが、まさか一度も更新せずに辞めるとは思っていなかったので、寂しい限りだった。




やはり、新しい仕事を始めたときは、気持ちを共有出来る同期の存在は大きいのだ。





勿論、他にも同期はいたが、配属された職場も勤務体系も違うので、同じ寮にいる人以外はほとんど交流がなくなってしまう。




とはいえ、この後の寮移動の展開で、一所に行動する仲間も増えるのだが、それは又別の機会に。





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