表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
187/193

185.異才の転校生ネウロ・パテシュム

更新が遅れてしまいすみません。少しずつ元のペースで更新できればと思います。

 シェラとの邂逅と時を同じくして、リベア達の決勝トーナメントが始まろうとしていた。


「初戦から……あたりましたね……お手柔らかにお願い……しましゅ。はぅ」



「ネウロ・パテシュムさん……」



 決勝トーナメント第一回戦。大賢者の弟子として注目度が高まっているリベアに対するは、異才の転校生ネウロ・パテシュム。


 観客フロアを沸かせているのは自身だという事に興奮を覚えつつ、リベアは観客の熱気を感じながら対戦相手のネウロ・パテシュムに目を向けた。


◇◆◇◆◇


(初めてあった時は分からなかった。けど今はこの人の実力がよく分かります。シェラさんの変な魔法を使わなくても十分通用するレベルです)


 シェラ・イルラスン。


 今頃はソフィーさん達が、シェラさんを問い詰めている所でしょう。


 そもそも師匠の言う通り、あの人は最初からおかしかったんです。師匠が赴任して来た当日にシェラさんは、あのメイドはドロシーと一緒に行動していました。使()()()であるにも関わらず、日中に学院内をです。そうです。使用人である彼女があの場にいる事自体あり得ないのです。


(だけど私は魔法を掛けられていた。それも強力なものを……)


 あの日の違和感は間違いではなかった。自分でも言っていたじゃないですか、メイド()()()人と。でも次の瞬間には記憶は上書きされていました。


 私たちが魔法を掛けられたとしたらその時でしょう。それからは会うことがなかったから魔法の効力も薄くなり、ネウロさんが転校してきた時に違和感を覚えられた。一度経験したからこそ、師匠に早く伝える事ができたんです。


(シェラさんは師匠を警戒していた。自分の魔法を看破し、正体に気付くかも知れない相手だから。だから発覚を恐れて不用意に近付こうとはしなかった)


 師匠によればシェラさんの魔法とは違い、ネウロさんの催眠魔法は一時的なもので持続力はなく掛けられた人物も数日で元通りになるそうです。


「初戦からあなたが相手とは私もツイてますね。今度は確実に拘束します。師匠に良い所を見せるチャンスですから」


「前……前会った時はあの人……大賢者がいたから絶対勝てなかった。でも……護衛が私と同じくらいの歳の、この子だけだったらって……ずっと考えてました」


 彼女は私の言葉に、なぜか嬉しそうにそう答えました。


「……言ってくれますね」


 それはつまりあの場にいたのが、私一人であったら勝てると宣言された様なもの。ムカつきます。確かにあの時の私ではこの子の力量すら正確に計れなかった。けど今は違います!


「私は! 私は胸を張って堂々と師匠の隣に立つ為にいっぱい、いっぱい鍛錬を積んだんです!! あんまり大賢者の弟子を舐めないでくださいね!」

「な、舐めてなんか……いません……私、勝てる相手としか……その、戦いませんから」


「それが舐めてるって言ってるんですよっ!!」


 試合開始の合図と共に、私たちは互いに距離を取ります。私はネウロさんの動きに注意し、彼女は私の動きを警戒しています。


「“魔弾漣”ッ!」


 先に動いたのは私でした。得意の広範囲遠距離魔法をぶっ放し、私の魔法に合わせるように彼女も魔法を連射。お互いの魔法が炸裂し、強制的に距離が開きます。


「ん?」


 砂煙が立ち込める中、ふと上を見上げ、師匠がいる来賓席に目を向けると師匠が桃色髪の美少女と楽しそうに談笑していました。


「……なんか、わたしに似てきますねあの子」

「ほらね、私の言った通りでしょ。でも睨まれちゃった。取ったりしないのに。リベアちゃんの師匠センサーは超一品ね」


「……どこから聞いたんですか師匠センサーって言葉」

「さぁどこだったかしらね。忘れちゃった」


 ここからでは何を言っているのか聞き取れませんが、表情から察するにアリスちゃんが師匠をまた揶揄っているんでしょう。


 私の視線に気付いたのか、隣の美少女がひらひらと手を振ってきます。


 アリスちゃん、許すまじです。


「よそ見をする余裕……あるん……ですね」


「ッ!? 」


 砂埃が舞う中、背後に現れたネウロさん。咄嗟に振り向き魔法を放ちます。しかし放たれた魔法は彼女の魔法で相殺されてしまいます。


 それどころか自分の身体を死角にして、懐から取り出した小刀で首元を軽く切り裂かれました。


「くぅッ!」


 鋭い痛みが走ります。私は思いっきり体を捻り、身体強化した足で彼女を蹴り飛ばしました。


「ガッ!」


 観客からは砂煙で見えていなかったでしょうが、首元を狙うのは完全にルール違反です。


 咄嗟に傷口を抑え、光魔法で簡単な治療を施します。


「ッ、ずいぶん乱暴ですね。致命傷になる攻撃は禁止されてる筈ですが?」


「審判はもう……掌握済み……ですから」


 審判は先ほどの攻撃が見える位置にいましたが、中断の合図はありません。そして複数人いる審判から微かに魔力の残滓を感じました。


「? ……あぁ、なるほど」


 ネウロさんの言葉に納得します。確かにこれならルール違反になりませんね。事前に仕込んでいたんでしょう。


 どうやらこの場にいる()()()()が操られているようです。


ここまで読んで頂きありがとうございます!


ブックマーク、評価、感想、レビュー、紹介、リンクなど、もろもろ全て歓迎致します! 


 皆様の一手間が更新の励みになります、どうぞこれからも宜しくお願いします!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ