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174.転校生の正体

新年あけましておめでとうございます(遅い)


風邪を拗らせて寝込んでおりました。本日より更新を再開致します。


新年一発目の更新です。イラスト化されて浮かれているリベアの様子を想像して、画面から見守ってやってください

 師匠に怒られた翌日の教室。


「えへ、えへへへっ」


 人の目も気にせず、私は緩み切った顔を晒していました。


 そんな私の元へやって来たのはすっかり仲良くなったドロシー様とヴァネッサ、それにニーナちゃんです。

 

「あ、ドロシーにヴァネッサ。ニーナもおはよう!」


 最初こそヴァネッサはドロシー様の事を嫌がっていましたが、彼女が改めて謝罪の場を設けた事で二人の間にあった蟠り(わだかま)はなくなり今ではすっかり学院の弾きものグループの仲間入りです。


(ま、学院襲撃の一件と大賢者の弟子と判明した事で私の評価は爆上がりしましたが)


 ファンクラブの副会長でもあるドロシー様は仲良くなってから小言を言ってくるようになったので、反抗して私も心の中では様付けで呼んでやることにしてます。


「おはようございますリベア。朝からはしたないですわよ」

「てかなんでこいつ、目の下に隈がこんな出来てるんだ?」


 そう指摘したのはヴァネッサでドロシー様には、はしたないとまで言われてしまいました。


「むぅ。そんな事ありませんよ〜。ほらヴァネッサもよく見て。隈なんてないでしょう?」

「こえーって! そんなに近づかなくても見えるから!!」


 私はそれを全否定します。何故ならそれだけ師匠と濃密な時間を過ごせたという証明ですから。


「同室のニーナさんなら何か知ってます?」

「あ、はい。ええっと、昨日枕に細工した事で怒られて、その後ティルラ先生の部屋に連れ込まれて不眠不休で枕を直させられたみたいです」


「なるほど。そんなことが……ティルラ先生が眠そうにしていたわけですわ。今朝職員室の前を通りがかった時、珍しく欠伸をしていましたもの」


「というか直すのに半日掛かったのか? リベアは自分の魔法を解けない程アホじゃねぇし、あの大賢者様ならそもそも自分で解けるだろ」


「うん。早く直しちゃうと部屋から追い出されちゃうから、わざと間違えたりして遅らせてたんだって」

「その通りです!」


「マジかよお前」


「だって師匠がずっと隣で見ててくれたんですよー。これをご褒美と言わず、なんというんですか!」


「まあティルラ先生も目を離した隙に、また変な細工させられたら安眠できませんものね」


「大賢者様の心理を逆手にとったのか」


 逆手も何も師匠に言わせれば、枕を魔法で作り変えるなと怒られますが。


「学院で師匠が自室に招いたのは私だけなんですから、これはもう愛されてるって事ですよね!?」


 師匠も私がわざとミスってるのに何も言ってこなかったし、これは公認ってやつだと思います。


 昨日はワンチャン夜這いされるかも、とウキウキワクワクしながら構えていましたが結局何もしてきませんでしたけど。


「それはあなたが弟子であり()()のような存在だからでしょう。はぁ……大賢者様も弟子の謀略を分かってて、それを許してしまう所がこの子の師匠ですわね」


「えへへ、ドロシーったら私が師匠と()()だなんて。照れるなぁー」


「ああ。だけどやっぱこいつアホだな」

「アホだと思いますわ」

「うーん……私も時々そう思う。かな」


 そんな話をしていたら、担任の先生が教室に入って来たので私たちはそれぞれの席につきます。私とニーナちゃんは隣同士、ドロシー様とヴァネッサはそれぞれ一番前と一番後ろに座ってます。


「はいはい静かに。今日はみんなに転校生を紹介するぞ。入ってくれ」


 めっちゃ急。こんな展開本当にあるんですね。教室内がザワザワとざわめき出します。


「転校生だってさ。可愛い子だといいなぁ」

「私はかっこいい人の方がいいわね」


「こんな時期に転校生なんて珍しいですわね」


 こういう所は貴族も平民も一緒なんですね。私も少し楽しみになってきました。


「ご、ご紹介に預かりました……転校生……です」 


 オドオドとした様子で教室に入って来たのは、少し高そうな濃緑色のフード付きローブを羽織った小柄な少女でした。


 片目が前髪で隠れており、少し濁った琥珀色の瞳が特徴的。こちらを本当に捉えているのか、捉えていないのか分からない、そんな風な印象を受けました。


 そして同時にその子には見覚えがありました。


「え、あの子は……!?」


「どうしたのリベアちゃん?」


 隣のニーナちゃんが不思議そうにこちらを覗き込んできます。


「ふえ? う、ううん。なんでもない」


 私は咄嗟に誤魔化しました。だって彼女は──。



「ネウロ・パテシュムと言います……です」



 転校生の女の子はあの時、私たちを襲った賊の一員であり師匠の拘束を解いて逃げ出した薄緑髪の魔法使いだったからです。


「特別推薦を受けて……入学……しました……仲良くしてくれると嬉しい……でしゅ……はぅ!!」

ここまで読んで頂きありがとうございます!


今年もどうぞ「引きこもり大賢者」をよろしくお願い致します。


感想もお待ちしております。


追記

今年中には完結を目標としております。だけど書いてるうちに分量が増えていくかもです。

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